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【巨人】辻、グアムトレで坂本の極意盗み「ノート」作る!「特に打撃は聞きたい」

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↑自主トレ後、ジャイアンツ球場を後にする辻

 巨人の辻東倫内野手(22)が18日、来年1月にグアムで坂本らと行う合同自主トレで、打撃の極意を吸収し、“辻ノート”を作り上げるプランを明かした。「ノートは持っていこうと思ってます。坂本さんには守備、打撃、全部を聞きたいですけど、特に打撃は聞きたいです」。今季、セ・リーグの遊撃手では初めて首位打者を獲得した先輩の全てを学び取る。

 シーズン中から「聞いたことは書くようにしています」と、指導内容や気付いたことなどをメモする習慣を付けてきた。グアムでは坂本だけでなく村田、長野らと寝食をともにする。練習以外にも知識を吸収する機会はいくらでもあるだけに、「みなさん1軍で結果を残している人。疑問に思ったらその場で全部聞きたいと思います」。成長のために質問攻めにする覚悟だ。

 グアムでは、阿部も小林とのマンツーマン自主トレを予定しており、練習場が同じになる可能性もある。「阿部さんもいるので、食事とかでも話をする機会はいっぱいあると思います」。一流の極意をハイブリッドした1冊を作り上げる。

 この日は、G球場の室内でトレーニングを行い、汗を流した。高卒4年目の今季は、1軍15試合で打率1割7分6厘。高いレベルにはね返され、オフはスイングスピード向上を目指して連日打ち込んでいる。実績十分のメンバーに囲まれるが、昨年までは「由伸組」の沖縄自主トレでもまれてきた22歳は「楽しみにしています」と不敵に笑った。ブレイクへのヒントを逃すことなく書き留める。(小島 和之)

 ◆辻 東倫(つじ・はるとも)1994年8月11日、三重・菰野(こもの)町生まれ。22歳。菰野高から、12年ドラフト3位で巨人入団。今季1軍では15試合に出場し、打率1割7分6厘、0打点。5月4日の広島戦(東京D)ではプロ初安打をマークした。181センチ、83キロ。右投左打。背番号65。年俸900万円。

最後の「ビストロSMAP」16・3% タモリで“ガガ超え”6・5ポイント急上昇

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↑「ビストロSMAP」最後のゲストとして登場したタモリ

 19日に放送されたフジテレビ系「SMAP×SMAP」(月曜・後10時)の、平均視聴率が16・3%の高い数字を記録したことが20日分かった。前回の9・8%から6・5ポイント急上昇した。

 同番組は12月31日で解散するSMAPが5人そろってレギュラー出演する唯一の番組。26日の最終回に向けて、ファンの注目が集まった形だ。

 今回は人気コーナー「ビストロSMAP」の最終回。最後のゲストとして、「笑っていいとも」「27時間テレビ」など数々の番組で共演し、SMAPの5人とプライベートでも親交のあるタレント・タモリ(71)が登場。木村拓哉(44)稲垣吾郎(43)ペアと草ナギ剛(42)香取慎吾(39)ペアに分かれての料理対決のテーマも「タモさんに食べさせたい料理」だったが、「最終回だから判定はいいでしょう」「どちらもおいしかった」とタモリ。判定を下すことなく引き分けとし、ラストでは、解散する5人に「長い間ご苦労さまでした」と星型のオブジェを贈呈した。

 今月で解散するSMAP最大の冠番組「スマスマ」。メンバー5人が解散騒動を生謝罪した1月18日の放送回で30%超の好視聴率を記録したが、ここ5回は11月14日6・4%、同21日8・9%、同28日10・0%、12月5日7・8%、「ビストロSMAP」コーナーに世界的歌手、レディー・ガガが登場した同12日でも9・8%と高い数字は出ていなかった。メンバーと旧知のタモリが“ガガ超え”で、一気に盛り返した。

 最終回となる次週26日は午後6時半から同11時18分まで約5時間の拡大版となる。(数字はいずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

辻西武「新しい風」に期待

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↑入団会見に臨んだ(前列左から)今井達也、中塚駿太、(中列左から)源田壮亮、辻監督、鈴木将平、(後列左から)平井克典、田村伊知郎

 「きっと新しい風がやってくれるでしょう」。西武・辻発彦監督(58)は、来季へ向け期待を込めてそう言った。

 10月3日に西武は辻氏の監督就任を発表した。鋭い眼光で話す就任会見を見て抱いた印象は、真面目で厳しそう、取材するのが難しそうだなぁというものだった。「辻さん厳しそうですね」と不安に思う選手もいた。

 最初は距離感もつかめず、話しかけるのをためらうこともあった。しかし、就任からの2か月間を見ていると、グラウンド内外で積極的に選手に声をかけたり、担当記者にも昔話や、見出しになりそうなことを言ってくれたりと、コミュニケーションを大事にする「辻色」が見えてきた。

 本当に野球が好きな人なんだなと感じる。ノックの最中には、選手の後ろでトンボをかけたり、ボールを運んだりと裏方に徹することもあり、遠目に見ていてもうずうずしているのが伝わってくる。

 そして、アドバイスなどをして一度スイッチが入ると、指導は1時間を超えることもある。若手のグラブさばきを見て「俺の方がうまいな」とゴールデン・グラブ賞8回のプライドをのぞかせることもあった。

 道具に関しても、履いているアップシューズは必ず自分で洗い「これじゃないとダメなんだ」と洗うためのマイブラシをうれしそうに見せてくれたりと、最初の印象のように厳しくて取材するのが難しいということはなかった。

 それでも、14日の西武の新人入団会見の時に、壇上に上がった6人のルーキーの多くが「(顔が)黒いです」と答えたことには驚かされた。辻監督の第一印象についてだった。自分の父親ほど年が離れた、一見厳しそうな人によくそんなことが言えるなと逆に感心した。

 入団会見後に辻監督は「いや~、やっぱりか。黒いか…」と新人たちの回答にため息を漏らし、何とも言えない表情を見せていたが「いや、堂々としていて頼りになるな」と“新しい風”たちを評価した。

 そんな新監督は3年連続のBクラスとなった古巣の立て直しを託された。その一つとしてドラフト1位の作新学院・今井のキャンプ1軍帯同を示唆。「今井がいることで他の若い投手の刺激にもなるかもしれない」と相乗効果を期待していた。

 さらに「昔と違って、ファンサービスをしないと。今井が南郷に行けば、お客さんもたくさん来るだろうし、マスコミも多く来る」と営業面も考えていた。黄金時代を知る人間だからこそ、今のライオンズの現状が寂しく見え、離れていたからこそ見えてくる部分もあるのだろう。低迷からの脱出を担う“新しい風”は、辻監督なのかもしれない。(記者コラム・吉田 淳)

【ソフトバンク】デスパイネ獲得決定的…3年15億円、本人直接アタックも

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↑ロッテとの交渉が決裂したデスパイネ

 ソフトバンクが、ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(30)を獲得することが19日、決定的となった。キューバ政府と残留交渉を進めていたロッテがこの日、条件面が折り合わず交渉継続を断念すると表明。ロッテの3年12億円を上回る3年15億円前後とみられる好条件を準備し、待望の助っ人砲を迎え入れる方針だ。

 ロッテは早ければ、22日にもデスパイネを保留者名簿から外す方針。ソフトバンクは自由契約選手として公示され次第、キューバ政府と正式な交渉を行いたい考えで、条件面を含めた準備をすでに完了している。球団幹部は「手順を踏んでの話になる」と慎重な姿勢も見せたが、デスパイネが日本国内に滞在中だという情報もキャッチ。本人に直接アタックをかけ、電撃合意にこぎ着ける可能性もある。

 今季のチームはリーグトップの637得点を稼いだが、114本塁打は同3位と、昨季の141本塁打(同1位)から減少。米大リーグ入りした李大浩の穴を埋めきれなかったことが、最大11・5ゲーム差を日本ハムに逆転されるV逸を招いた。今オフは長打力不足の解消を補強ポイントに設定。11月29日に前ダイヤモンドバックスのカイル・ジェンセン内野手(28)を獲得したが、同球団幹部は「デスパイネを獲得できればジェンセンがリザーブになることもあるが、それでも大きい」と話した。

 またこの日、福岡市で開かれた自身の支援組織「王讃会」の懇親会に出席した王貞治球団会長(76)は「正式な話はフロントからは聞いていない」としながらも「そういう(大砲という)意味で、入ってくるのは大きいよね」と、デスパイネ加入への期待感を隠さなかった。

【広島】菊池、球団日本人最高の1億4500万円!大盤振る舞いもチーム総年俸は減

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↑会見で笑顔を見せる菊池

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↑広島総年俸

 広島・菊池涼介内野手(26)が19日、マツダで契約交渉に臨み、6000万円増の年俸1億4500万円で更改した。アップ額、金額ともに同級生の丸(5500万円増の1億4000万円)を上回り、球団の日本人選手最高額となった。チームは25年ぶりのリーグ優勝に伴い、1億円プレーヤーが5人に増える大盤振る舞いのオフとなったが、チームの年俸総額(外国人選手を除く)はなぜか大幅ダウン。その理由は…。

 大トリの菊池が、楽々と大台を突破した。年俸1億4500万円は、入団6年目の野手では前田智徳の1億3500万円を超える球団史上最高額。「チームで一番の評価と言ってもらった。納得してサインしました」。名実ともにチームの顔となった背番号33は白い歯をこぼした。

 打率3割1分5厘、13本塁打、56打点。攻撃的な2番打者としてリーグ最多の181安打をマークし、25年ぶりの優勝に大きく貢献した。また、おなじみとなった驚異の守備力でも今季は525補殺を記録。2014年の535、13年の528補殺に次ぎ、二塁手の歴代のシーズン補殺記録上位3位までを独占することになった。

 鈴木球団本部長は「守備の貢献度だけで(打撃の査定なら)100打点以上の価値がある」と説明した。4年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得している球界屈指の名手は「例年数字の目標は言っていないが、補殺数の1~4位まで(の独占)を目標にやりたい」とさらに高みを見据えた。

 広島は、これで全選手の契約更改が終了。年俸1億円以上の日本人選手が今季の2人(黒田、石原)から一気に5人(新井、石原、野村、丸、菊池)に増えるなどバラ色のオフとなったが、実はチームの来季の日本人選手年俸総額16億7190万円は、今季の総額18億9791万円よりも2億円以上低い数字だ。

 年俸6億円だった黒田博樹氏(41)が今季限りで現役を引退したことが最大の要因で、図らずも、広島にとっては黒田氏の「重み」というものを改めて実感させられるオフになった。それでも大型補強に走ることはなく、自前の選手を育て上げて連覇へ挑む方針にぶれはない。(角野 敬介)

【オリックス】ルーキー吉田正、600万円増の2100万円でサイン

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↑600万円増でサインしたオリックス・吉田正

 オリックス・吉田正尚外野手(23)が20日、神戸市内で契約交渉に臨み、600万円増の年俸2100万円で更改した。ルーキーイヤーの今季は63試合に出場して打率2割9分、10本塁打、34打点。アップ額を持ち味の打撃に例えるよう求められ「フェン直(フェンス直撃)止まりぐらい?」と“あと一歩”だった様子だが、「周りが(大幅にアップするのではと)言っていただけ。大事な時期に抜けてしまったので、自分ではこれぐらいのつもりだった」と潔くサインした。

 新人では73年ぶりとなる開幕1番を経験したが、4月下旬に腰を痛めて約4か月間、戦線を離脱した。「けがから始まってあっという間だった」と振り返ったが、8月に復帰すると42試合で10本塁打、30打点をマーク。台湾で行われたウィンターリーグでも本塁打や打点など5冠王に輝くなど、ケタ違いの能力を世界に見せつけた。

 球団も、阪神に移籍した糸井の穴を埋める存在としてドラフト1位の金の卵にかける期待は大きい。同じ外野手で同型のバッティンググローブを使用している糸井からも、移籍前に「期待しているよ」と声をかけてもらったといい「応えられるよう頑張りたい。糸井さんが抜けたからではなく、いたとしてもレベルアップしないといけない。143試合出られる体づくりを始めていきたい」と、来季のフル出場に向けて早くも鼻息を荒くした。

 ドラフト3位で入団した大城は、200万円アップの年俸1400万円でサイン。今季は本職の内野に加えて外野にも挑戦し、選手としての幅を広げたことが評価されたというが「ずっとショートだけやってきたので、来年は一番はショートで勝負したい」と誓った。

【報知プロスポーツ大賞】広島・新井、来年こそ日本一「ジャイアンツの補強がスゴいですが」

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↑大賞を受賞した広島・新井貴浩

 ◆2016報知プロスポーツ大賞(21日)

 セ・リーグからは、広島の25年ぶりリーグ優勝に貢献、史上25人目の2000本安打と300本塁打を達成した新井貴浩が選出された。

 「(プロ入り)18年目を終えて、最高の1年になりましたね」と振り返った新井。優勝の手応えは春季キャンプ中からあったと明かし、「僕もクロさん(黒田博樹)も戻ってきて2年、団結力が上がって『いけるぞ』と思っていました」と語った。

 同席した、広島県出身でプロゴルフから選出された谷原秀人も、広島の優勝に「待ってました。最後の最後は携帯で見て、ずっと応援していました」と語ると、以前J1広島に在籍し、サッカー部門から選出された浦和・西川周作も、「チームカラーも同じ赤ですし、盛り上がりました」と告白。新井は「地元とつながりが深いので、応援してくれてうれしいです」と感謝した。

 日本シリーズで戦った日本ハムは「強かったです」と振り返った新井。大谷と対戦する機会は無かったが、二刀流の活躍に「漫画の主人公みたい。信じられないです。『それは無いでしょう』(という世界)でした」と、並はずれた才能に驚いた。来年の目標には「日本一」とボードに書き込み「おひざ元の読売ジャイアンツの補強がスゴいですが、チャンピオンチームとしてでなく、挑戦者としてぶつかっていきたい」と、リベンジを誓った。

https://youtu.be/Bp5VRpsHgo8
↑スポーツ報知ホームページに動画公開中!

欠番だった上原浩治の「19」を背負った大体大エースのプレッシャー

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↑楽天にドラフト4位で指名された大体大・菅原秀

 今年のドラフト会議で指名された選手のなかで、ひそかに期待している選手がいる。楽天に4位で指名された大体大の最速151キロ右腕・菅原秀投手(22)だ。

 全国的な知名度はないが、潜在能力の高さは折り紙付き。魅力はキレのある直球と、高校時代に習得したナックルカーブ。福井工大福井のエースとして2012年の夏の甲子園に出場した際は、初戦の常葉学園橘(静岡)戦で10三振を奪う2失点完投勝利で注目を集めた過去を持つ。ある球団のスカウトは、中位で菅原の指名を考えていたと明かし「あいつは良い投手になると思いますよ。獲りたかったな」と悔しがっていたのが印象的だった。

 好素材であることを裏付けるのが、大学時代に背負っていた「19」の背番号だ。この番号は、同校OBで米大リーグ・カブスへの入団が決まった上原浩治投手(41)が着けていたもので、上原の卒業後は長らく欠番となっていた。「19」を希望する部員が出てきても、着ることを許されなかったという。中野和彦監督(58)は、菅原の入学当時を振り返り「『その覚悟があるんやったらいいんちゃうか』というようなことは(菅原に)言いました」。それだけの期待を、右腕に感じていた表れでもある。

 大体大では「練習に気持ちが入らなくなってしまった」と、一時は野球から離れ、遊びに明け暮れた。それでも「親にも迷惑をかけてしまった。プロになって恩返ししたい」と一念発起して臨んだ最終学年。秋季リーグでは負け知らずの5連勝で3季ぶりのリーグ制覇に貢献し、MVPも獲得。上原と同じ、夢の世界への扉を開いた。

 ドラフト会議からほどなくして、菅原を取材する機会があった。19番を背負いプレーしていたことについて「やっぱりプレッシャーはありました。恥ずかしいピッチングはできないなって思ってましたから」と心境を口にした。楽天での背番号の話題になると「19がいいんですよね」と、4年間付け続けた番号へのこだわりを見せた右腕。あいにく希望の番号はドラ1・藤平尚真(横浜)のもとへと渡り、自身の背番号は「45」となったが、大学時代に培った「上原魂」をプロでも発揮してくれるに違いない。

 ちなみに、冒頭で「ひそかに」と書いたのは、自分が1年通して菅原を取材してこなかったことへの後ろめたさから。恥ずかしい話だが、初めて登板試合を見たのはドラフト会議が目前に迫った9月のリーグ戦…。見る目のなさを痛感しながら、活躍を祈っています。(記者コラム・種村 亮)

【中日】平田が慈善活動“ヒラタイガーマスク”だ

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↑児童養護施設の児童と遊ぶ平田

 “ヒラタイガーマスク”が、ちびっ子に勇気を与えた。中日の平田良介外野手(28)が21日、名古屋市の児童養護施設「駒方寮」を訪問。在寮する2歳から高校生までの54人と5時間以上にわたって交流した。

 自宅からナゴヤドームの通り道で同寮を見かけ、以前から気に懸けていたという。シーズン終了後、自らコンタクトを取り「何か役に立ちたい。寄付などができないか」と相談。寮側から「寄付以外の形でお願いしたい」との申し出を受け、体当たりで児童と触れ合うことを決めたという。

 まずは未就学児と遊具で遊び、小学生とはドッジボール。さらに中高生にはティー打撃を熱心に指導し、夜はローストチキンなどのスペシャルディナーを振る舞った。「みんなに笑顔をもらって僕も元気になった。僕のプレーでさらにみんなを笑顔にできれば」と楽しそうに汗をぬぐった。

 過去には別の児童養護施設を訪問し、子供たちの演奏した太鼓の音色を自身の打席登場曲に取り入れたこともある。篤志家のイメージとしては「やはり(漫画の)タイガーマスクが出てきますね」と話した心優しき背番号6は来季、児童をナゴヤDに招待する予定。「この子たちしか知らないポーズを決めるとかいいですね」と、ハンドサインでメッセージを送るなどのパフォーマンスを検討していた。

【ヤクルト】2年連続トリプルスリーの山田が3億5000万円でサイン

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↑大幅アップで更改し、笑顔で会見する山田

 ヤクルト・山田哲人内野手(24)が21日、都内の球団事務所で契約更改を行い、1億3000万円増の3億5000万円でサイン。11年の青木宣親(現アストロズ)の3億3000万円を超え、球団の日本人選手最高年俸となった。

 2016年のシーズンを振り返り、「個人的には目標も達成できたので良かったです。(球団からは)特に何も言うことはないけど、『女には気を付けろ』と言われました」と報道陣の笑いを誘った。

 今季は133試合に出場し、打率3割4厘、38本塁打、102打点、30盗塁。8月上旬には左第八肋骨骨挫傷で自身初の故障離脱を経験したが、史上初の2年連続トリプルスリーを達成。2年連続の盗塁王、セ・リーグの二塁手部門で3年連続3度目のベストナインにも輝いた。

 7年目シーズンでの年俸3億円超えは、高卒野手ではオリックス・イチロー(現マーリンズ)以来、史上2人目の快挙。「本当にいい評価をしてもらって光栄です」と笑顔を見せた。

 今回は本人の希望で単年契約を選択。「複数年の話もありましたけど、今回は直感で(単年にしました)」と説明した。

 3年連続トリプルスリーを目指す来季の前には、WBCが控えている。「結果にこだわって、世界一になれるように頑張りたいです」と活躍を誓った。(金額は推定)

ロッテと巨人が最多の7人、今オフの背番号変更選手。注目は2人の新背番号「3」

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球団の顔の番号を引き継ぐ選手たち

 グラウンドでの2つめの顔となる背番号は、野球選手にとって大きな意味を持つ。

 なかには何番を背負おうと頓着しない選手もいるが、多くの選手にとって背番号の変更は次のシーズンに向けてさらなる気合いを入れるタイミングとなりやすい。それが尊敬する先輩選手の番号を引き継ごうものならなおさらだ。
 すでに12月20日時点で、来季38名の選手が新たな番号を背負い、シーズンに臨むことになる。

M☆Splash!!のダンスパフォーマンス

 以下は、2016年オフに背番号が変わった選手(12月20日現在、支配下と育成の行き来による変更は除く)。

川島 慶三(ソフトバンク) 35→4
明石 健志(ソフトバンク)36→8
牧原 大成(ソフトバンク)69→36
高濱 卓也(ロッテ) 00→32
荻野 貴司(ロッテ) 4→0
伊志嶺 翔大(ロッテ) 5→38
大嶺 祐太(ロッテ) 11→30
中村 奨吾(ロッテ) 23→8
田村 龍弘(ロッテ) 45→22
角中 勝也(ロッテ) 61→3
浅村 栄斗(西武) 32→3
永江 恭平(西武) 59→32
ブライアン・ウルフ(西武) 69→54
濱矢 廣大(楽天)13→46
ジャフェット・アマダー(楽天)42→49
塩見 貴洋(楽天)11→17
岡島 豪郎(楽天)27→4
園部 聡(オリックス) 00→44
佐野 皓大(オリックス) 12→64
西野 真弘(オリックス) 39→5
塚原 頌平(オリックス) 59→28
中田 廉(広島) 34→26
磯村 嘉孝(広島) 61→40
脇谷 亮太(巨人)2→12
桜井 俊貴(巨人)21→36
藤村 大介(巨人)0→57
中井 大介(巨人)36→61
和田 恋(巨人)61→67
河野 元貴(巨人)53→94
鬼屋敷 正人(巨人)64→95
柿田 裕太(横浜) 13→91
上本 博紀(阪神) 4→00
西岡 剛(阪神) 7→5
藤川 球児(阪神) 18→22
秋山 拓巳(阪神) 27→46
小宮山 慎二(阪神) 39→59
荒木 貴裕(ヤクルト) 24→10
杉浦 稔大(ヤクルト) 18→58


 今季パリーグ3位の千葉ロッテマリーンズでは、現時点で12球団最多となる7選手が背番号変更。中でも特に注目したいのが角中勝也、中村奨吾、田村龍弘の3選手。中村の「8」は歴代のミスターロッテが受け継いできたマリーンズ屈指の名番号。今季は打率.201に終わった中村だが、これを期に大きく羽ばたきたい。田村の「22」は名捕手・里崎智也が16年間背負った番号。

 角中の「3」は言わずと知れたサブローの背番号。04年から13年間背負ったサブロー(11年途中から終了まで工藤隆人が着用)の前にも榎本喜八、弘田澄男、西村徳文といった球団史に残る名選手がそれぞれ10年以上背負ってきた背番号であり、角中にも息の長い活躍を期待したい。

 もう一人来シーズンから新しく「3」を背負うことになるのが埼玉西武ライオンズの浅村栄斗。ロッテの「3」と同じくこちらも、西鉄ライオンズの主砲・大下弘や、土井正博、清原和博、中島裕之(宏之・現オリックス)と歴代の主軸打者が背負ってきた名番号だ。今季は13年以来となる打率.300 ・20本塁打をクリア(打率.309 24本塁打)した浅村。来季は13年の打点王以来となる打撃タイトルを狙ってほしい。

ルーキーに背番号を譲る選手も

 オリックス・バファローズの西野真弘は、入団以来2年間背負った「39」から「5」に変更。「5」は、西野が尊敬する平野恵一が08年の移籍以降、阪神タイガース・オリックスでつけてきた背番号だ。今シーズンは143試合フル出場で二塁のレギュラーを確固たるものにした西野。ポジション、応援歌に続き、背番号も尊敬する先輩を踏襲することとなる。

 またオリックスでは、54試合に登板し17ホールドポイントをあげた塚原頌平が、今シーズン限りで引退した小松聖の「28」を受け継ぐことも決定。来季、支配下復帰2年目となる園部は、入団時の背番号だった「44」に番号を戻した。

 阪神では、オリックスからFA移籍の糸井嘉男が新天地でも引き続き「7」を背負うことになり、これまで「7」を背負っていた西岡剛は背番号を譲渡。来年からは「5」を背負い、怪我からの復帰を目指す。阪神復帰2年目を迎える藤川球児は、渡米前の「22」に背番号を戻すことが11月に球団から発表された。

 一方で来年より大きな背番号を背負うことになる選手たちもいる。大嶺祐太はドラフト1位の佐々木千隼に、横浜DeNAベイスターズの柿田裕太はドラフト2位の水野滉也に、東京ヤクルトスワローズの杉浦稔大はドラフト1位の寺島成輝にそれぞれ背番号を譲る形での変更となった。阪神の小宮山慎二がつけてきた矢野輝弘の「39」も来シーズンからは、ドラフト7位の長坂拳弥が背負うことになる。

新たな背番号の元、ブレイク・復活・再起を目指すことになる選手たちの2017年シーズンに注目だ。

日本ハムの選択は…陽岱鋼の補償を考える

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日本ハムの決断は?

 「巨人・陽岱鋼」が誕生した。

 19日、台湾の英雄は都内のホテルで高橋由伸監督と並んで入団会見。5年総額15億円超えの大型契約と見られ、日本ハム時代の推定1億6000万円からの大幅アップ。同時に巨人から日本ハムに28選手のプロテクトリストが届いた。

 旧所属先球団での年俸順により、補償の内容が変わってくるFA移籍。“Bランク”に当たる陽には、人的補償が発生するケースも想定される。

 仮に日本ハムが金銭補償のみを選択したら、巨人から支払われるのは陽の旧年俸1億6000万円の0.6倍にあたる9600万円。これが人的補償ありの場合は0.4倍で金銭補償額は6400万円となる。その差額は「3200万円」だ。(※金額は推定)

 日本ハムにおけるBランク以上の選手のFA移籍を振り返ってみると、ここ10年間で人的補償を選択したのは2013年の鶴岡慎也(→ソフトバンク)だけ。2006年の小笠原道大(→巨人)や、2010年の森本稀哲(→横浜)、2014年の大引啓次(→ヤクルト)は金銭のみの補償を選択している。

 なお、日本一に輝いた今季は所属選手の年俸が軒並み上昇していることもあり、今回も金銭補償が有力視されている。

 しかし、巨人はこのストーブリーグで史上初となるFA3選手同時獲得などの大型補強を敢行。過剰戦力とも言える状態にあるため、一軍実績のある即戦力選手や有望若手選手がプロテクトから外れる可能性も高い。プロテクト外と予想され、かつ日本ハムの補強ポイントと合致する選手というと誰になるだろうか?

高齢化が進む二塁手

 まず注目は二塁手だ。日本ハムの中心選手であり、不動のレギュラー田中賢介も来季で36歳。今季の二塁手としての出場数を見てみると、1位が田中の142試合で、それに次ぐのが飯山裕志の20試合。内野のバックアッパー役を務めてきた飯山も、来季で37歳になる。

 その他では7試合に出場した大累進や期待のプロスペクト・21歳の渡辺諒が控え、ドラフトでは2位で六大学屈指の遊撃手・石井一成(早大)を指名しているが、即戦力の二塁手がプロテクト漏れしていたら狙いどころだろう。

 ここ数年低迷しているかつての盗塁王・藤村大介は、年俸1000万円とコスト面では魅力的な選手であるものの、早いもので来季28歳。伸びしろを考えたら今季50試合に出場した24歳の吉川大幾や、イースタンで142打席ながらも打率.320を記録し、一軍も経験した22歳の辻東倫らが候補に挙がる。

 巨人はドラフト1位で大学No.1内野手・吉川尚輝(中京学院大)を指名。今後しばらく、二塁手レギュラー候補の強化指定選手として優先的に起用されることが濃厚だ。さらに昨年のドラフト2位外野手・重信慎之介も二塁転向挑戦中のため、吉川大幾や辻といった若手内野手が揃ってプロテクトされる可能性は限りなく低いだろう。

補強ポイントの“左腕”は...

 また、左腕不足に悩まされている近年の日本ハム。いわば最大の補強ポイントとなるが、今オフは巨人とのトレードですでに92年生まれの若手サウスポー・公文克彦を獲得。ドラフトでも1位の堀瑞輝(広島新庄高)から始まり、3名の高校生左腕を指名(うち入団は2名)したが、即戦力の左腕は是が非でも欲しいところだ。

 と言っても、巨人も左のセットアッパー・山口鉄也の後継者不在に苦しんでおり、今オフはソフトバンクから森福允彦を獲得。若手左腕を見渡しても、山口以外に今季一軍で20試合以上登板したのは2年目の戸根千明のみだ。

 そのため、94年生まれサウスポーコンビの今村信貴、中川皓太といった当落線上の若手左腕は、日本ハムのチーム事情を加味してもプロテクト有力ではないだろうか。


 日本ハムの資金面から、巨人は阿部慎之助や内海哲也といった高年俸ベテラン選手はリストから外しても...。という声も聞く。

 だが、日本ハムといえばドラフトで「その年の1番いい選手を指名する」と常々公言するチームだ。巨人側も下手なリスクを犯さず、まずは年俸に関係なく「1番いい選手からプロテクトしていく」のではないだろうか。基本的にFA補強というのは現有戦力を上げるためであり、その補強のためにあえて現有戦力を落とすリスクを犯すというのは考えにくい。

 補償内容は年明けの発表が濃厚。果たして、日本ハムの決断はいかに...。

「補強に30億円も」巨人が崩壊する危険性

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プロ野球の巨人が今オフ、例年にない大型補強を敢行中だ。その中でも“超目玉”と言うべきスペシャリストのお披露目が12月19日、東京都内のホテルで行われた。日本ハムからFA(フリーエージェント)となっていた陽岱鋼外野手の巨人入団会見だ。契約条件は5年総額15億円(推定)で与えられた背番号はかつて小笠原道大(現中日二軍監督)や井端弘和(現一軍内野守備走塁コーチ)ら蒼々たる面々の背負った「2」。この日は日本だけでなく、台湾メディア7社も集結。台湾の英雄に対する注目度の高さがうかがいしれた。

【「余剰人員」の選手が出てくる】

 会見で陽は「昨日は寝られなかった。それぐらいに、すごく興奮している。プレッシャーはあるけど、僕はまだ成長段階だと思っている。打っても、守っても、走っても1つ1つチームのために頑張りたいし、そういう自分の数字よりもとにかく優勝に貢献したい」と目を輝かせながらコメント。その横で「三拍子そろった主軸として、きっと巨人の力になってくれると思う」と白い歯を見せながら語ったのは来季で就任2年目を迎える高橋由伸監督だった。しかし心なしか、その笑顔が多少引きつっているように見えたのは筆者だけではなかったと思う。

 今オフの巨人は他球団やプロ野球関係者から「乱獲」と揶揄(やゆ)されるぐらいに新たな戦力を次々と加え続けている。FA宣言した前横浜DeNAベイスターズの山口俊投手と前福岡ソフトバンクホークスの森福允彦投手をダブル獲得。さらには大田泰示外野手と公文克彦投手を交換要員としたトレードで北海道日本ハムファイターズから今季の先発ローテーションに加わっていた吉川光夫投手、成長株の石川慎吾外野手も巨人の一員となった。

 まだ続く。小山雄輝投手を放出し、東北楽天ゴールデンイーグルスからトレードで長打力のある左打者・柿沢貴裕内野手を獲得。さらに、デトロイト・タイガースからFAとなっていた元楽天のケーシー・マギー内野手、今季マリナーズなどでセットアッパーとして活躍した現役メジャーリーガーのアルキメデス・カミネロ投手との来季契約も基本合意に達した。

 一度にFA選手を3人も獲得したのは史上最多で、ざっと換算しただけでも今オフの戦力補強は実に30億円を超えると見られている。

●巨人の巨大補強は諸刃の剣

 しかもまだ補強は打ち止めになっていないとの情報もある。編成作業に直接タッチしていない巨人の球団関係者が「こんな金額を費やしてウチは本当に大丈夫なのだろうか」とボヤいていたが、それも無理はないだろう。しかし裏を返せば、それだけの巨額を投入するほど巨人は来季のV奪回に心血を注いでいるというわけである。常勝軍団が2年連続で優勝から遠ざかっているばかりか、今季2位とはいえリーグVの広島東洋カープから実に17.5ゲームもの屈辱的な大差を付けられてしまったのだ。

 いまだ球団で実質的なかじ取り役となっている読売新聞グループ本社主筆・渡邉恒雄氏と“ナンバー2”である同グループ本社社長・山口寿一氏が、この巨人の現状に強い危機感を覚え、今オフの巨大補強にゴーサインを出したのである。無論、その背景には両者の抱く「(現監督の)由伸を守れ」という共通の思いがあるからに他ならない。

 さて、ここで話を戻そう。これだけのカネを動かして戦力補強をあてがってもらったのだから高橋監督には来季当然ながらV奪回が絶対条件となる。確かに戦力の充実化はタクトを振る側としてこれ以上ないプラス材料だ。しかしながら冷静に見ると巨大補強は諸刃の剣でもある。特に今オフの巨人はとにかく片っ端からストーブリーグで市場に出た選手をかき集めたような印象が強い。そうなると明らかに同じポジションで被ってしまい「余剰人員」となる選手も出てくるだけに現場としては、やり繰りが非常に難しくなってくる。

 チームの長である高橋監督にはV奪回が厳命されるだけでなく、そういう弾き出された選手たちの心をいかにケアできるかというところも求められてくるだろう。先の陽の会見で高橋監督の笑顔が引きつったように見えたのは本人もこの点をプレッシャーとして感じ、自覚していたからではなかったか。

●自分は“飼い殺し”にされてしまうかも

 指揮官が選手の心をつかみ切れるか否かによって、来季の巨人は勝負の行方が大きく分かれるように思われる。もしそれが「否」となれば、由々しき事態を招く危険性も高い。なぜならば巨大補強によって余剰人員となった選手はチームの不満分子となってしまうことも十分にあり得るからだ。

 超豪華なメンツがそろった今オフの補強メンバーが期待通りの活躍を見せれば、普通に考えても現有戦力から何人かがツマ弾きにされる。その中にはもともと生え抜きとして巨人のユニホームをずっと着続けていたベテラン選手や途中移籍組の中堅クラス、そして今後の躍進を見込まれていた若い選手たちもいるだろう。

 「そういう選手たちは今オフの巨大補強を心の底から面白くないと感じている。実際に将来の有望株と目されている、ある若手は周囲に『こんな状況ならいくら頑張っても出る幕がない。同じリーグがダメならば、どこかパ・リーグの球団に自分を売り込んでもらえないでしょうか』と漏らして真剣に相談しているほど。

 ジャイアンツではそういうトレード志願が“タブー”であることが分かっていても、思わず口にしてしまうほど余剰人員となりそうな若手たちは危機感を募らせている。つまり、このままだと自分は“飼い殺し”にされてしまうのではないかと思っているのです」(球団関係者)

 不安を募らせているのは若手選手だけではない。ベテランも「何でこんなに獲るんだ?」と首をかしげている。前出の関係者はこう続けた。

 「先日、阿部(慎之助捕手)が東京都内のイベントで自軍の巨大補強について『読売ファイターズみたいになってますね』と言ったでしょう。言うまでもなく日本ハムの選手を巨人が多数獲得したからこそ揶揄して言ったわけで、しかも『この補強があるから主力がバシバシ給料、落とされたのかなと』まで嫌味を込めながら発言した。

 さすがにチームの精神的支柱である阿部が不満分子になるとは考えたくないが、彼が今のベテラン主力勢たちの不満を代弁したのは事実。来季は首脳陣が接し方をおろそかにしたり間違えたりしてしまうと、チーム内から弾かれたベテラン選手たちのブーイングが爆発してしまうかもしれないことは今から頭に入れていかなければいけない」

●巨大補強で戦力をかき集めた巨人に注目

 巨人ファンの中には「今の選手がダメだから、フロントが新しい戦力を獲るのは当然のことだ」と指摘する意見も当然あるだろう。特に巨人は他球団以上に「常勝」が求められるチームであり、勝てなければ補強が必要不可欠なのは分かる。だが適材適所を見誤り、それが過度になってしまうと逆の結果になる危険性があることも忘れてはいけない。

 かつて巨人は2003年にヤンキースへ移籍した松井秀喜の代役長距離砲としてロベルト・ぺタジーニを獲得したものの清原和博とポジションが被って併用した挙句、うまく機能せずに数年間に渡ってV逸が続き暗黒時代に陥った苦い経験がある。さらに2004年には小久保裕紀やタフィー・ローズまで獲得し、巨大補強によって超重量打線を形成したがチーム成績にはまるで反映されなかった。

 「2004年はコミュニケーション能力が欠けていたホリさん(堀内恒夫氏)が監督だった。あの時も清原やローズといった不満分子がチーム内に生まれ、それをホリさんがコントロールできずにぐちゃぐちゃになって選手たちがまとまらず空中分解につながってしまった。巨大補強のタイミングで必要なのはカリスマ性があり、強い意思を持った指揮官が必要だ。

 残念ながら由伸(高橋監督)にはそれがあるかと問われれば『ある』とはお世辞にも言えない。就任1年目の彼の采配や言動を見れば、いちいち説明するまでもなく一目瞭然でしょう。来シーズン、行く末が非常に心配です」(古参の巨人球団フロント)

 果たして高橋監督は巨大戦力をしっかりと束ね、コントロールすることができるのだろうか。そのマネジメント能力にV奪回のすべてがかかっていると評しても過言ではない。有能なビジネスパーソンたちを数多く抱える企業トップの人たちにも、巨大補強で戦力をかき集めた巨人の2017年シーズンの戦いぶりをぜひ注目してほしい。

中日・落合GM「巨人入り」説も 由伸監督の参謀役に待望論

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中日・落合博満GM(63)の来年1月末での退団が20日に発表され、球界ではさっそくこんな声が聞かれる。

「巨人を苦しめた中日監督時代の実績を買う球団はいくつかあるでしょう。マスコミ嫌いで有名。ファンを大事にするチームは無理でも、次の楽天とかオリックスとか、どうしても勝ちたい球団の次期監督候補に挙がる可能性は十分あります」(球界関係者)

 04年から中日の監督を8年間務めた。この間、リーグ優勝4度、2位3度、3位1度と全てAクラス入り。日本一も経験した。

 中日の球団内には「ここまで嫌われて、声を掛けるところなんてありませんよ」と鼻で笑う関係者がいる一方、「いや、OBでもある巨人が何らかの形で動くんじゃないか。他の球団の監督として復帰する前に、囲い込む。中日のGMというフロント職ではケチをつけたけど、補強費が30億円も使える巨人なら“オレ流”が発揮できるんじゃないか。GMじゃなくても、例えばアドバイザーとして球団に迎え、巨人に牙をむかせないようにするだけでも効果はあるでしょう。巨人も球団のお偉いさんの中に評価している人がいるみたいですからね」と別の中日関係者は巨人入りを警戒する。

 あながち、なくはない話だ。今度は巨人のチーム関係者がこう言った。

「落合を引っ張り出すなら、フロントじゃなくて現場でしょう。来年2年目を迎える高橋由伸監督の参謀役として、1年後にヘッドコーチとして招聘するというのはアリ。今の村田真ヘッドは、高橋監督たっての希望ということと、人柄の良さで残留したものの、来年もV逸なら、さすがに監督と仲良しという理由だけでは残れない。今のベンチは参謀不在。経験が浅い高橋監督を支える『名参謀』が求められていて、水面下で適任者を探している。8年も監督をやった落合が受諾するかは別として、作戦を含めたチームを勝たせる実務力が、今の巨人の首脳陣に最も求められている能力だからね」

 落合GMは自著で「メジャーで通用するのは、高橋由伸、イチロー、前田智徳」と語っている。巨人では入れ違いで一緒にプレーしたことはないものの、自身も現役時代は天才といわれた落合GMが、打撃技術を認めた数少ない選手。それが高橋監督なのだ。

「球団や読売内には意外に落合シンパがいる。巨人の監督となると、アレルギーがあるOBが多いが、ヘッドコーチ、助監督的な立場なら、そうは文句も出ない。清武事件で明らかになったが、あの江川でさえ候補に挙がったことがあるんですから。監督ならそうはいかなくても、コーチならファンは関係ない。勝てるチームづくりができるかもしれない巨人OBがフリーになる。放っておく手はないのではないか」(前出の巨人関係者)

 中日は警戒し、巨人からは待望論が噴出。「嫌われ者」といわれるが、まだまだ求心力はありそうだ。

【巨人】亀井、激戦定位置奪取へグリップ0・3ミリ太く

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↑新モデルのバットで復活を目指す亀井

 巨人の亀井善行外野手(34)が22日、「由伸&ゴジラ流」のバット改造を決断した。来季に向けグリップ部を今季より0・3ミリ太く微調整。過去には松井秀喜(現ヤンキースGM付特別アドバイザー)や高橋由伸監督がバットの細部を変えて好成績につなげたケースがあり、亀井もレジェンド同様、1ミリ未満の変化に決意を込めた。また、桜井俊貴投手(23)は指揮官の1年目同様、母校で単独自主トレを行うと明かした。

 激戦の外野手争いを制するため、亀井がミクロの世界にまでこだわった。来季、バットのグリップ(両手で握る部分)を0・3ミリ太く作ると決めた。操作性を高めることが一番の狙いで「そっちの方が(持った)感じがいい」と微調整。ブランドアンバサダー契約を結ぶミズノ社の担当者に意向を伝えた。

 打者にとってバットは体の一部。わずかな変化も大きな意味がある。亀井は熟考し、職人に皮膚1枚分グリップを厚くしてほしいと依頼した。今季は従来よりわずかに細いグリップを採用していたため「もとに戻すだけ」と話す。ミズノ社担当者は「肉眼では違いが分からない。ご自身にしか分からない感覚だと思います」と説明した。

 近年、1ミリ未満の改造で成績が向上した例は02年の松井秀喜。亀井同様、操作性を高めるため前年より0・25ミリグリップを太くして初の50本塁打を記録した。03年の高橋由伸は逆に前年よりグリップを約0・5ミリ細くし、自己最高の打率3割2分3厘。一般的にグリップを細くすればその分、遠心力が使える。感覚は異なるが、2人のレジェンドに共通したのは飽くなき探求心。「一年でも長く現役をやりたい」という亀井もその決意を道具に込めた。

 この日はG球場でトレーニングを行った。今季は下半身のコンディション不良もあり66試合で打率2割5分2厘、3本塁打。35歳になる来季、外野は陽岱鋼、長野、立岡、橋本到、ギャレットらとの厳しい競争になる。「年齢だけで『あいつダメ』と言われないようにキレを出していきたい」。こだわり抜いた相棒で、勝負をかける。(片岡 優帆)

中日メジャー201センチ左腕&万能右腕両獲りへ

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中日が大型リリーフ左腕を獲得することが22日、分かった。ベネズエラ出身のエルビス・アラウホ投手(25=マーリンズ)で、フィリーズでこの2年間に72試合に登板した身長201センチ、体重124・7キロ。今季のNPB所属投手で最重量は西武ポーリーノの122キロだったが、それを上回る巨漢だ。セットアッパーとして期待され、近日中に発表する。

 25歳と若く、将来性も期待できるメジャーリーガー。真上からクロスステップ気味に投げ降ろす直球は150キロを超え、威力十分。制球力に不安を残すが、広いナゴヤドームならストライクゾーンで勝負できるメリットがある。

 森監督中心にオフの新外国人補強を進める中日は、すでに野手でメジャー通算11発のアレックス・ゲレーロ内野手(30=元ドジャース)を獲得。ビシエドとの両輪が打線の中心になる。さらにメジャー級の投手2人の獲得を目指しており、その1人がアラウホだ。

 加えて、同じベネズエラ出身で、ホワイトソックスとマイナー契約している右腕ホルヘ・ロンドン投手(28)もリストアップしていることが判明した。メジャー通算13試合と経験が浅いが、先発も中継ぎもできるタイプ。160キロ近い球速と、メジャーでも一目置かれていた高速スライダーが武器だ。

 編成担当も兼ねる友利投手コーチが12月上旬から渡米し、メジャーの編成担当が集うウインターミーティングなどで現地情報をチェック。リストアップ作業を続けてきた。最下位からの巻き返しのカギになる新外国人勢だけに、着実に獲得に向けた段階を踏んでいく。

 ◆エルビス・アラウホ 1991年7月15日、ベネズエラ生まれ。07年にインディアンスと契約。14年オフにフィリーズ移籍。15年5月にメジャーデビュー。同月に初勝利。同年40試合を投げ、今季は32試合に登板した。11月にマーリンズに移籍。201センチ、124.7キロ。左投げ左打ち。

 ◆ホルヘ・ロンドン 1988年2月16日、ベネズエラ生まれ。18歳だった06年にカージナルスと契約。14年にメジャーデビュー。ロッキーズ、オリオールズを経て今季はパイレーツでプレー。メジャー13試合すべて中継ぎで13試合19イニングで防御率13.26。186センチ、97キロ。右投げ右打ち。

松山千春、地元・北海道足寄町の「名誉町民」に…デビュー40周年ツアーファイナル

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↑札幌で40周年ツアーを締めくくった松山千春

 デビュー40周年を迎えたフォークシンガー松山千春の記念コンサート・ツアー「松山千春の系譜」のファイナル公演が24日、北海道・札幌のニトリ文化ホールで行われた。コンサートには足寄町の安久津勝彦町長が駆けつけ、千春に「名誉町民」の称号が送られた。

 「真冬の青空」で幕を開けたステージは「I LOVE YOU」「恋」と続き、その後は弾き語りで「生きて」「船」などを熱唱した。コンサートは2部構成。後半は「旅立ち」や「時のいたずら」「季節の中で」など、デビュー曲も織り交ぜ、40年の音楽活動を紐解くような構成で繰り広げられた。

 千春は1977年にキャニオンレコード(現ポニーキャニオン)からデビュー。その後、フォークシンガーの加川良らと設立したNEWSレコード、アルファーレコード、そして現在の日本コロムビアに所属してきた。「コロムビアに移って24年が経った。考えてみたら40年の半分をコロムビアで過ごしたことになるが、その間にヒット曲が出ていません(笑)。お客さん、笑い事ではありませんよ。でも、これだけは言えます。フォークシンガーとして恥ずかしい歌は歌ってこなかった。これからもいい歌を歌い続けたい」と詰め掛けたファンに力強く語った。

 千春の誕生日だった今月16日には、40周年を記念して今夏行われた東京・日本武道館での弾き語りコンサートのDVD&ブルーレイも発売。「ギター1本だけで勝負した。フォークの神髄を見せたかった」

 「名誉町民」の称号は、12日の町議会で全会一致で決まったという。千春は「本当にありがたいこと。俺は足寄で生まれ育った。最後は足寄の土に戻るだろうが、それまでは1曲でも多く歌い、生きて来た証を残していきたい」と感謝の気持ちを語っていた。

【楽天】後藤が現役引退「さみしい気持ちです」球団職員として再出発へ

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↑現役を引退する楽天・後藤

 楽天の後藤光尊内野手(38)が現役を引退することが24日までに分かった。

 後藤は01年ドラフト10位でオリックスに入団。13年オフに鉄平とのトレードで楽天へ移籍した。昨年は117試合に出場し、3年ぶりに規定打席に達したが、今季は50試合にとどまり戦力外通告を受けた。先月には12球団合同トライアウトを受け現役続行への意欲を示していたが今月に入り引退を決断した。

 後藤は「トライアウトを受けて連絡がない中、(楽天の)立花社長から『球団職員として働いてみないか』と声をかけて頂いて決めました。ユニホームを脱ぐことに関しては、もう震えるような感覚、緊張感を味わうことがないんだな、とさみしい気持ちです。両親に『10年くらいできればいいと思っていたけど15年も出来て誇りに思っている』と言われました」と話した。

 プロ15年間で通算1361試合出場、打率2割6分9厘、95本塁打、476打点。「ファンの方々、僕を支えてくれた方々に感謝しています。これからは表に出ることはないと思いますけど、陰から見守ってください。本当にありがととうございました」と頭を下げた。今後は楽天の球団職員として再出発する見込みだ

【野球記者が見た2016】印象は「侍」武士道も学んだ“重信道”

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↑巨人・重信慎之介

 重信慎之介と雑談をする時間が好きだった。お気に入りの音楽、洋服のブランドへのこだわり、いまの愛読書に関することなど…。愛用の財布を「すごく便利なんです」とうれしそうに紹介してくれたこともあった。

 1年間、取材をしての印象は「侍のような男」。自分なりの哲学を持ち、考え方がブレない。野球はもちろん、それ以外の面でも同じだった。重信なりのこだわりがあるからこそ、ついついワケを聞きたくなってしまったのだと思う。

 初めて取材したのは昨年12月の早大の優勝祝賀会。正直に言えば、その時の印象はあまり残っていない。だが、今年1月の入寮時に多くの選手が単語で誓いの言葉を書く中で、重信だけは「散る桜 残る桜も散る桜」と書き込んだ。江戸時代の曹洞宗の僧侶で歌人、良寛和尚の句で、「どんなに美しく咲いている桜もいつかは散る。今を一生懸命生きていきたい」と話す姿に一気に興味が湧いた。その時から、彼なりの生き方、“重信道”にひかれ始めていたのだろう。

 読書家のイメージも強い。春季キャンプではドイツの哲学者・ニーチェの1冊、シーズン中には新渡戸稲造の「武士道」を読破。11月から1か月参加した台湾ウィンターリーグでは4~500ページの小説3冊をほぼ読み終えたという。「考えの幅が広がる」と旺盛な探求心、好奇心から得た豊富な知識が重信という魅力的な人間を作り上げているのだと感じた。

 研究熱心な性格からか、周囲にも鋭く目を光らせていた。ある時には「少し太ったんじゃないですか?」といきなり声をかけられた。全く自覚がなく「そんなはずは…」と必死に否定したが、自宅で量ると3キロ増。鋭い観察眼に驚かされた。

 今季は1軍25試合で打率1割9分とプロの壁にぶち当たった。今オフは早大の先輩で米大リーグ・アストロズの青木と自主トレを行うが、絶好の機会を逃さずに来季の飛躍につなげてくれるはずだ。記者も重信に負けないように、この1年で蓄えまくった脂肪を落とすためにダイエット本を熟読します。(巨人担当・小島 和之)

 重信慎之介外野手が見た小島記者             

 気を抜くと、とにかくすぐ太る。久しぶりに会った時にはもう誰かわからないレベルまで増量してしまうので、来季は僕がパーソナルトレーナーとして小島さんを管理します。みなさん、シェイプアップしたNEW小島に乞うご期待!

【日本ハム】栗山監督、ホレた!東大・宮台は「うちにピッタリ」

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↑ファイターズジュニアを激励する栗山監督

 日本ハムの栗山英樹監督(55)が24日、最速150キロを誇る東大の来秋ドラフト候補左腕・宮台康平(3年)に“熱烈ラブコール”を送った。23日にプロ志望を表明したサウスポーについて「宮台いいよね。うちにピッタリ。夢を与える」とクリスマスイブに熱き思いを口にした。

 日本ハムは99年ドラフト7位で遠藤良平投手(現GM補佐)を指名し、東大史上4人目のプロ入りを実現させた。11年には早大ソフトボール部の大嶋を指名し、12年にはメジャー挑戦を表明していた大谷を強行指名するなど、ドラフト戦略は独自路線を貫く。「(球団には)遠藤さんもいるし。縁があれば? いやいや、縁があるんだよ」と受け入れ態勢は万全と強調し、指名する可能性を示唆した。

 確かな実力も認めている。今春はリーグ戦初完封を飾るなど2勝をマークし、7月の日米大学選手権では東大生として33年ぶりに大学日本代表に選出された。指揮官も「いい時が4年生だったら、ドラフト1位の可能性は十分にある」と高評価を与えている。

 特別な思いもある。自身も国立の東京学芸大からテスト入団を経て、プロの道を切り開いた。リーグ戦の資金を捻出するために野球と並行してアルバイトをしていた経験もある。「俺らも含めて、国公立の選手って普通なんだよね。そこに夢があるのは素晴らしいこと」と大きな期待を寄せた。

 この日は「NPB12球団ジュニアトーナメント」に出場するファイターズジュニアを激励するため、札幌市内の屋内施設を訪れた。すでに早実・清宮の1位指名も示唆しているが、「野球がうまくなるのは文武両道とは言ったもので、重要な要素」と持論を展開。赤門エースも密着マークしていく。(後藤 亮太)
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