↑プロ初セーブを挙げた土田(中)は、村田(左)、小林誠とタッチを交わした
◆広島3―4巨人(3日・マツダスタジアム)
4時間29分の激闘にピリオドを打つと、大雨の中でも自然と笑みがこぼれた。土田は1点リードの延長12回のマウンドに7番手として上がり、無失点で試合を締めた。残る投手陣は前日(2日)先発の田口、休養日のマシソンしかいない状況に「もう自分しかいないと思って、1球1球大事にいこうと思いました」と燃えた。育成からプロ5年目にして初セーブを手にした。
2月のキャンプは1軍スタートも、常に2軍降格と隣り合わせ。紅白戦では1イニングを投げ終えると、もう一つのユニホームに着替えてマウンドに上がるという、紅白両軍登板。ほとんどの投手が事前に登板予定が決まっているオープン戦でも毎試合ベンチ入りし、いつ巡ってくるか分からない登板機会に備えた。「そういう立場なんでしょうがないです」と疲れた顔一つ見せず、しがみついて開幕1軍をつかみ取った。
由伸監督の誕生日とあって、ウィニングボールはマネジャーを通して指揮官に届けてもらった。だが、自分のロッカーにそのボールが戻ってきていた。「持っている力を出してくれたと思いますね」とたたえた監督からの粋なサプライズ。大切そうにかばんに入れると「初セーブなんでもらいます。うれしいですね。親に贈ります」と笑顔がはじけた。苦労が実を結んだ瞬間だった。(安藤 宏太)
◆土田 瑞起(つちだ・みずき)1990年1月1日、長崎県生まれ。26歳。鎮西学院高卒業後、独立リーグで4年間プレー。四国IL・愛媛から2011年の育成ドラフト2位で巨人に入団。14年3月に支配下選手登録された。181センチ、90キロ。右投右打。背番号67。年俸1000万円。
◆広島3―4巨人(3日・マツダスタジアム)
4時間29分の激闘にピリオドを打つと、大雨の中でも自然と笑みがこぼれた。土田は1点リードの延長12回のマウンドに7番手として上がり、無失点で試合を締めた。残る投手陣は前日(2日)先発の田口、休養日のマシソンしかいない状況に「もう自分しかいないと思って、1球1球大事にいこうと思いました」と燃えた。育成からプロ5年目にして初セーブを手にした。
2月のキャンプは1軍スタートも、常に2軍降格と隣り合わせ。紅白戦では1イニングを投げ終えると、もう一つのユニホームに着替えてマウンドに上がるという、紅白両軍登板。ほとんどの投手が事前に登板予定が決まっているオープン戦でも毎試合ベンチ入りし、いつ巡ってくるか分からない登板機会に備えた。「そういう立場なんでしょうがないです」と疲れた顔一つ見せず、しがみついて開幕1軍をつかみ取った。
由伸監督の誕生日とあって、ウィニングボールはマネジャーを通して指揮官に届けてもらった。だが、自分のロッカーにそのボールが戻ってきていた。「持っている力を出してくれたと思いますね」とたたえた監督からの粋なサプライズ。大切そうにかばんに入れると「初セーブなんでもらいます。うれしいですね。親に贈ります」と笑顔がはじけた。苦労が実を結んだ瞬間だった。(安藤 宏太)
◆土田 瑞起(つちだ・みずき)1990年1月1日、長崎県生まれ。26歳。鎮西学院高卒業後、独立リーグで4年間プレー。四国IL・愛媛から2011年の育成ドラフト2位で巨人に入団。14年3月に支配下選手登録された。181センチ、90キロ。右投右打。背番号67。年俸1000万円。