巨人からドラフト７位指名を受けた廖任磊（リャオ・レンレイ）投手（２３）が２２日、台湾・開南（かいなん）大で国際部の大森剛氏から指名あいさつを受けた。巨人担当記者も初めて見る廖に驚いた。
目がおかしくなったのかと思った。１８５センチ以上あるあのゴツイ大森さんが、小さく見える。２０１センチ、１２５キロという数字は頭に入っていたが、近くで見ると想像以上。その体つきで、顔もちょっぴりイカつい。対面しているだけで叱られているような気分になったが、キャラクターは底抜けに明るかった。恐る恐る「身長が高くて困ったことは？」と尋ねると、満面の笑みで苦労話？を披露した。
高校時代はギリギリまで低いイスを用意してもらい、ももの上に机を乗せて勉強していたこと。大学の寮にあるベッドは足側の木枠を全部切り抜き、膝から下を宙に浮かせて寝ていること。どこへ行っても頭をぶつけるため、額のたんこぶが絶えないこと。極めつきは、トイレ事情。「便座が小さすぎて、座るといつも『ぺろ～ん』となるんです」と豪快に笑っていた。
大柄ながらスポーツ万能で、バスケットやアメリカンフットボールが得意だという。ゴルフの飛距離もハンパじゃないらしく、「飛びすぎて測定不能でした」。ソフトボール元台湾代表の母親に言われた「体を大きくしたかったら、好き嫌いしないで食べなさい」を忠実に守り、怪物ボディーを作り上げたことなど、巨体を揺らしながらひたすら話し続けてくれた。迫力満点だが、どこかひょうきん。初対面でファンになってしまった。