↑9年連続60試合登板を達成した巨人・山口
由伸巨人が16日、「ポスト山口」の発掘へ、左投手を徹底強化する方針を固めた。今シーズン1年間1軍に定着したリリーフ左腕は山口だけ。尾花投手コーチは「11月の秋季キャンプには左(投手)をみんな連れて行きたい。今の野球は左打者を抑えないと勝てない」と説明。ベテランや故障者など一部を除き、在籍する左投手を横一線で競争させ、適性を見極める。チームは17日から秋季練習を始める。
来季のV奪回へ、由伸巨人が新たな左キラー発掘に取り組む。オフに入る11月下旬まで約1か月をかけて「ポスト山口」を徹底強化する。尾花投手コーチは「秋のキャンプは左投手をみんな連れて行きたいと思っている。育成選手を含めて見てみたい」と説明。11月上旬から宮崎で予定されている秋季キャンプに向け、左腕バトルを予告した。
広島に17・5ゲーム差をつけられて2位に終わった今季、左のリリーフで定着したのは山口だけだった。山口は前人未到の9年連続60試合登板を達成したが、防御率は4・88と苦戦した。首脳陣は2軍再調整を検討した時期もあったが、尾花コーチは「代わる人がいなかった」と1軍で起用し続けた。ここ数年、常に課題として挙がる「ポスト山口」の台頭。期待された若手が伸び悩み、今年も山口に頼らざるを得なかった。
そこで首脳陣は、17日から始まる秋季練習、11月の秋季キャンプで左投手を競わせ、徹底的に強化する。変則サイドの公文、勢いのある戸根に加え、中日・岩瀬をほうふつとさせるフォームの中川は先発、中継ぎともに可能。1軍登板のない高卒1年目の巽や、育成選手で左肩痛から復活を目指す田中大も将来性豊かだ。個性のある顔ぶれを、先入観を持たず、フラットな目で見極めていく。
セ・リーグの他球団は、主軸に左の好打者がそろう。広島の田中、丸、DeNAの筒香、梶谷、ヤクルト・川端、阪神の福留、高山らがいる。尾花コーチは「今の野球は左をどう抑えるかだから。左を抑えないと勝てない」と指摘。老川オーナーがCS敗退後「投手陣に問題があるのは間違いない」と指摘したように早速、改革に着手する。
鈴木が現役引退し「走り屋」の存在が、スペシャリストの必要性をクローズアップさせた。「左キラー」も貴重な“一芸”といえる。左投手にとって、来季の生き残りをかけた秋のバトルが幕を開ける。(片岡 優帆)
由伸巨人が16日、「ポスト山口」の発掘へ、左投手を徹底強化する方針を固めた。今シーズン1年間1軍に定着したリリーフ左腕は山口だけ。尾花投手コーチは「11月の秋季キャンプには左(投手)をみんな連れて行きたい。今の野球は左打者を抑えないと勝てない」と説明。ベテランや故障者など一部を除き、在籍する左投手を横一線で競争させ、適性を見極める。チームは17日から秋季練習を始める。
来季のV奪回へ、由伸巨人が新たな左キラー発掘に取り組む。オフに入る11月下旬まで約1か月をかけて「ポスト山口」を徹底強化する。尾花投手コーチは「秋のキャンプは左投手をみんな連れて行きたいと思っている。育成選手を含めて見てみたい」と説明。11月上旬から宮崎で予定されている秋季キャンプに向け、左腕バトルを予告した。
広島に17・5ゲーム差をつけられて2位に終わった今季、左のリリーフで定着したのは山口だけだった。山口は前人未到の9年連続60試合登板を達成したが、防御率は4・88と苦戦した。首脳陣は2軍再調整を検討した時期もあったが、尾花コーチは「代わる人がいなかった」と1軍で起用し続けた。ここ数年、常に課題として挙がる「ポスト山口」の台頭。期待された若手が伸び悩み、今年も山口に頼らざるを得なかった。
そこで首脳陣は、17日から始まる秋季練習、11月の秋季キャンプで左投手を競わせ、徹底的に強化する。変則サイドの公文、勢いのある戸根に加え、中日・岩瀬をほうふつとさせるフォームの中川は先発、中継ぎともに可能。1軍登板のない高卒1年目の巽や、育成選手で左肩痛から復活を目指す田中大も将来性豊かだ。個性のある顔ぶれを、先入観を持たず、フラットな目で見極めていく。
セ・リーグの他球団は、主軸に左の好打者がそろう。広島の田中、丸、DeNAの筒香、梶谷、ヤクルト・川端、阪神の福留、高山らがいる。尾花コーチは「今の野球は左をどう抑えるかだから。左を抑えないと勝てない」と指摘。老川オーナーがCS敗退後「投手陣に問題があるのは間違いない」と指摘したように早速、改革に着手する。
鈴木が現役引退し「走り屋」の存在が、スペシャリストの必要性をクローズアップさせた。「左キラー」も貴重な“一芸”といえる。左投手にとって、来季の生き残りをかけた秋のバトルが幕を開ける。(片岡 優帆)