◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス２―４巨人（２日・京セラドーム大阪）
遊撃手が中継プレーで本塁に悪送球したのを見ると、二塁にいた亀井は猛然と駆けだした。迷わず三塁を蹴り、本塁へスライディング。「とにかく１点でも多くと思ったので。一周？ 疲れました」。１点リードの２回１死一、二塁。金子の低めチェンジアップを左中間へはじき返すと、相手守備の乱れに乗じて一気に生還した。２点二塁打だったが、試合を決定づける“ランニング３ラン”。５月１５日以来の打点をマークした。
復調の兆しが見えてきた。５月２０日の中日戦（ナゴヤＤ）から出場５試合連続ノーヒットと調子を落としていた。バットを肩で担ぐように構えるフォームに変えるなど試行錯誤が続いたが、この日は「キャンプからずっとやってきた形」に原点回帰。ヘッドを立てる従来のフォームに戻して２打数２安打し、今カード３戦５安打。前夜はフェンス際の打球を好捕するなど攻守にわたって３連勝に貢献した。
京セラＤでは、１４年７月３０日のＤｅＮＡ戦で延長１１回に右翼５階席にサヨナラ弾。１５年７月２９日のＤｅＮＡ戦でも、延長１０回にサヨナラ２ランをたたき込んでいる。「得点圏で打てたのがよかった。（交流戦で）いいスタートが切れたので、継続していきたい」。得意の球場で勢いをつけ、本拠地に凱旋する。