◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス２―４巨人（２日・京セラドーム大阪）
相棒の言葉とジェスチャーに、何度もうなずいた。４連投の沢村は、小林誠の低めの要求を強く意識した。２点リードの９回２死三塁、代打・ブランコ。一発に細心の注意を払い、最後はフォークを低めに空振り三振を奪った。リーグ単独トップの１５セーブ目。「チームが勝って良かったです」と力強く汗をぬぐった。
１０試合連続無失点。結果は完璧でも、プロセスの自己採点は厳しかった。「僕が甘い球を投げるから、誠司（小林）も『低め低め』と言ってくれた。一発はいけない場面。結果的に三振で良かったけど、意識してできないなら、もっともっと（低めを）意識しないと」。反省を忘れず、次の戦いへ向けて足元を見つめた。
３連投の山口、４連投のマシソン、沢村が無失点リレー。４連勝の間、救援陣は１１回１／３を０封と由伸巨人の屋台骨を支えている。年間４０セーブペースの守護神は「チームでやっているので、何連投とかは気にしてもしょうがないです」。鉄腕たちは、勝利への貢献を意気に感じ、フル稼働を続けていく。