↑9回1死二、三塁、インコースの球をはじき返し、3ランを放つ広陵・中村(カメラ・石田 順平)
↑9回1死二、三塁、3ランを放ちガッツポーズする中村
◆第99回全国高校野球選手権第9日 ▽2回戦 広陵6―1秀岳館(17日・甲子園)
広陵(広島)の今秋ドラフト1位候補・中村奨成捕手(3年)が、「巨人・坂本の内角打ち+小林の強肩」で準優勝した07年以来の16強進出を決めた。9回に厳しい内角攻めをものともしないダメ押しの左越え3ラン。2試合連発&今大会3本目のアーチで3安打3打点と圧倒的な存在感を発揮、秀岳館のドラフト候補、ダブルエース左腕・田浦文丸、川端健斗(ともに3年)に力の差を見せつけた。
打球が瞬く間に小さくなった。2点リードの9回1死二、三塁。広陵・中村は内角直球に全身の力をぶつけた。弾丸ライナーは一直線で左翼席へ。秀岳館の田浦がマウンドで顔をしかめた。「『勝った』って思いながらベースを回った。感触はバッチシ」。広島大会準決勝から自身初の4戦連続弾となる3ラン。捕手では浪商・香川らに並ぶ大会最多タイの3本塁打で高校通算41号。ホームを踏み、思わず白い歯がこぼれた。
初回は先発・川端の内角直球を左翼線に二塁打。4回も内寄りのカーブを左前に運び、1回戦から6打席連続安打と止まらず、2試合で9の7のヒットパレードだ。リードでも序盤の変化球中心から、相手の反応を見て速球主体にチェンジ。先発のプロ注目左腕・平元銀次郎を8回8安打1失点にまとめ、憧れの巨人・小林が野村祐輔(現広島)とバッテリーを組んで準優勝した07年以来の16強入りだ。
G戦士を手本にした。打撃は坂本のように右足に体重を残して軸で回り、高いトップからしなやかに内角をさばく。巨人・渡辺スカウトは「あの内角打ちは坂本みたいになれる要素」と球界屈指の好打者になぞらえた。送球は小林の捕球からリリースまでの動作を参考に反復練習。初回1死一塁では、右打者への内角カーブを捕球すると、“剛速球”で二塁へ。2年夏以来の盗塁成功を許したが、不利な体勢から2秒06の送球タイムに「小林みたいな肩」と同スカウトはうなった。「坂本+小林」の技術で大会NO1選手の地位を確立した。
ところが、自己評価は60点と低調だ。「目標は打率10割、盗塁阻止率100%、完封。それができたら満点」と「超」がつくほど完璧主義者。寮で洗濯物を畳む時も「シワのつき方がきれいじゃないと嫌」とやり直す。1990年から指揮を執る中井哲之監督(55)に「(きちょうめんさは)小林にかなわない」と引き合いに出され、普段の生活からも負けじと取り組んでいる。
同校初の夏制覇へ、次戦は11年連続出場中の聖光学院。「(小林)誠司さんに追いつけ、追い越せでやっている。日本一しか目指していない」。相手は関係ない。完全無欠の王者になるまで敵をなぎ倒す。(浜田 洋平)
◆ドカベンめも
強打の捕手として代名詞的存在の香川伸行は、浪商高(現大体大浪商高)で、元横浜(現DeNA)監督・牛島和彦氏とバッテリーを組み、3度の甲子園出場。3年時の79年センバツ準V、夏も3試合連続本塁打を記録するなど4強に導いた。甲子園春夏計5本塁打は当時の新記録だった。172センチ、95キロだった体形と力強い打撃に、水島新司氏の野球漫画の主人公・山田太郎がダブり「ドカベン」と呼ばれ人気を集めた。
◆中村 奨成(なかむら・しょうせい)1999年6月6日、広島・廿日市市生まれ。18歳。広島・大野東小1年から「大野友星」で軟式野球を始める。大野東中では「大野シニア(軟式)」に所属。広陵では1年春からベンチ入りし、同夏から正捕手。甲子園出場は今夏が初。高校通算41本塁打。50メートル走は6秒0。遠投120メートル。二塁送球の最速は1.74秒。181センチ、78キロ。右投右打。家族は母と妹。
😁オ😉レ😜コ😝メ✏
素晴らしい選手になれるだろう
期待したいですね
↑9回1死二、三塁、3ランを放ちガッツポーズする中村
◆第99回全国高校野球選手権第9日 ▽2回戦 広陵6―1秀岳館(17日・甲子園)
広陵(広島)の今秋ドラフト1位候補・中村奨成捕手(3年)が、「巨人・坂本の内角打ち+小林の強肩」で準優勝した07年以来の16強進出を決めた。9回に厳しい内角攻めをものともしないダメ押しの左越え3ラン。2試合連発&今大会3本目のアーチで3安打3打点と圧倒的な存在感を発揮、秀岳館のドラフト候補、ダブルエース左腕・田浦文丸、川端健斗(ともに3年)に力の差を見せつけた。
打球が瞬く間に小さくなった。2点リードの9回1死二、三塁。広陵・中村は内角直球に全身の力をぶつけた。弾丸ライナーは一直線で左翼席へ。秀岳館の田浦がマウンドで顔をしかめた。「『勝った』って思いながらベースを回った。感触はバッチシ」。広島大会準決勝から自身初の4戦連続弾となる3ラン。捕手では浪商・香川らに並ぶ大会最多タイの3本塁打で高校通算41号。ホームを踏み、思わず白い歯がこぼれた。
初回は先発・川端の内角直球を左翼線に二塁打。4回も内寄りのカーブを左前に運び、1回戦から6打席連続安打と止まらず、2試合で9の7のヒットパレードだ。リードでも序盤の変化球中心から、相手の反応を見て速球主体にチェンジ。先発のプロ注目左腕・平元銀次郎を8回8安打1失点にまとめ、憧れの巨人・小林が野村祐輔(現広島)とバッテリーを組んで準優勝した07年以来の16強入りだ。
G戦士を手本にした。打撃は坂本のように右足に体重を残して軸で回り、高いトップからしなやかに内角をさばく。巨人・渡辺スカウトは「あの内角打ちは坂本みたいになれる要素」と球界屈指の好打者になぞらえた。送球は小林の捕球からリリースまでの動作を参考に反復練習。初回1死一塁では、右打者への内角カーブを捕球すると、“剛速球”で二塁へ。2年夏以来の盗塁成功を許したが、不利な体勢から2秒06の送球タイムに「小林みたいな肩」と同スカウトはうなった。「坂本+小林」の技術で大会NO1選手の地位を確立した。
ところが、自己評価は60点と低調だ。「目標は打率10割、盗塁阻止率100%、完封。それができたら満点」と「超」がつくほど完璧主義者。寮で洗濯物を畳む時も「シワのつき方がきれいじゃないと嫌」とやり直す。1990年から指揮を執る中井哲之監督(55)に「(きちょうめんさは)小林にかなわない」と引き合いに出され、普段の生活からも負けじと取り組んでいる。
同校初の夏制覇へ、次戦は11年連続出場中の聖光学院。「(小林)誠司さんに追いつけ、追い越せでやっている。日本一しか目指していない」。相手は関係ない。完全無欠の王者になるまで敵をなぎ倒す。(浜田 洋平)
◆ドカベンめも
強打の捕手として代名詞的存在の香川伸行は、浪商高(現大体大浪商高)で、元横浜(現DeNA)監督・牛島和彦氏とバッテリーを組み、3度の甲子園出場。3年時の79年センバツ準V、夏も3試合連続本塁打を記録するなど4強に導いた。甲子園春夏計5本塁打は当時の新記録だった。172センチ、95キロだった体形と力強い打撃に、水島新司氏の野球漫画の主人公・山田太郎がダブり「ドカベン」と呼ばれ人気を集めた。
◆中村 奨成(なかむら・しょうせい)1999年6月6日、広島・廿日市市生まれ。18歳。広島・大野東小1年から「大野友星」で軟式野球を始める。大野東中では「大野シニア(軟式)」に所属。広陵では1年春からベンチ入りし、同夏から正捕手。甲子園出場は今夏が初。高校通算41本塁打。50メートル走は6秒0。遠投120メートル。二塁送球の最速は1.74秒。181センチ、78キロ。右投右打。家族は母と妹。
😁オ😉レ😜コ😝メ✏
素晴らしい選手になれるだろう
期待したいですね