↑プレートの三塁側を踏んで投球練習をする杉内
巨人の杉内俊哉投手(36)が、プレート(投手板)を踏む位置の変更に挑戦していることが3日、分かった。従来は一塁側だったが、宮崎2軍キャンプのブルペンで三塁側を踏み、スライダー、チェンジアップを含め59球を投げた。
野球人生をかけた“30センチの決断”だ。セットポジションの軸足となる左足は、従来は一塁側に置いていた。これは右打者の内角へのクロスファイアに鋭角の角度をつけるためだった。この形で通算142勝を挙げたが、15年10月に右股関節手術。昨年1軍登板なしに終わり、一大決心した。
「僕はインステップ(一塁方向にクロスに右足を踏み出す)で投げる。一塁側からだと右打者の内角に投げる時、反対方向に大きく下半身をひねらないといけない。股関節にものすごく負担がかかる。少しでも負担を減らすため三塁側から投げることにしました」
プレートの横の長さは約60センチ。杉内は以前「数センチ場所が変わるだけで景色が全然違う」と話していた。どこから投げるかはそれほど繊細で重要だ。三塁側から投げることで、インステップしても股関節には優しくなる。一方でクロスファイアの角度がなくなる心配もあるが、声のトーンを上げた。
「そんなこと言っていられない。もうけがはできない。1年でも長くやりたいから。(マウンドからの)見え方は全然違う」
今キャンプはじっくり調整するため2軍スタートだが、状態は良好。1軍が休養日で視察に訪れた尾花投手コーチも「腕が振れていた」と評価した。「もっと腕は振れる」と杉内。勝負のプロ16年目、完全復活への覚悟は相当なものだ。
巨人の杉内俊哉投手(36)が、プレート(投手板)を踏む位置の変更に挑戦していることが3日、分かった。従来は一塁側だったが、宮崎2軍キャンプのブルペンで三塁側を踏み、スライダー、チェンジアップを含め59球を投げた。
野球人生をかけた“30センチの決断”だ。セットポジションの軸足となる左足は、従来は一塁側に置いていた。これは右打者の内角へのクロスファイアに鋭角の角度をつけるためだった。この形で通算142勝を挙げたが、15年10月に右股関節手術。昨年1軍登板なしに終わり、一大決心した。
「僕はインステップ(一塁方向にクロスに右足を踏み出す)で投げる。一塁側からだと右打者の内角に投げる時、反対方向に大きく下半身をひねらないといけない。股関節にものすごく負担がかかる。少しでも負担を減らすため三塁側から投げることにしました」
プレートの横の長さは約60センチ。杉内は以前「数センチ場所が変わるだけで景色が全然違う」と話していた。どこから投げるかはそれほど繊細で重要だ。三塁側から投げることで、インステップしても股関節には優しくなる。一方でクロスファイアの角度がなくなる心配もあるが、声のトーンを上げた。
「そんなこと言っていられない。もうけがはできない。1年でも長くやりたいから。(マウンドからの)見え方は全然違う」
今キャンプはじっくり調整するため2軍スタートだが、状態は良好。1軍が休養日で視察に訪れた尾花投手コーチも「腕が振れていた」と評価した。「もっと腕は振れる」と杉内。勝負のプロ16年目、完全復活への覚悟は相当なものだ。