↑器具を使い必死の形相で筋力トレーニングを行う桜井(左)
巨人の桜井俊貴投手(23)が22日、神戸市内で行っていた自主トレを打ち上げた。「パワーライントレーニング」という筋肉の奥を意識して鍛える練習を約1か月、集中して実施。勝負の2年目。開幕ローテ争いに殴り込みを掛ける下地を整えた。
桜井の叫び声が室内に響いた。バランスボールに座って、重さ3キロのボールをパスし合う。筋肉を鍛えるといっても、マシンをガンガンに使うわけではない。ゆっくり、じっくりと筋肉の奥の細胞や神経を刺激し、感覚を呼びおこす鍛錬だった。「筋肉を大きくするより、一つ一つを強くしたかった」。ネットスローも含め約3時間。自らを追い込み、大粒の汗を流した。
「パワーライン―」とは、自分のベストな体の感覚を無意識ではなく、意識的に引き出せるようにする練習だ。トレーナーの松尾祐介氏(39)は、マーリンズのイチロー外野手がマリナーズ時代に兵庫県内で行った自主トレにも参加したことがあり、宝塚のスターらも指導した経験を持つ。イチローや、サッカー・ポルトガル代表FWのC・ロナウド=Rマドリード=、男子テニスのノバク・ジョコビッチら超一流選手が少しの動作にもかかわらず、瞬間的に力を爆発させることを参考にして考案された。
練習を終えた桜井は「体の使い方が分かった。いつでもブルペンに入れる状態。今までで最高」と胸を張る。昨季は開幕直後に右肘の張りを訴え、1軍登板はわずか1試合。悔しいプロ1年目だった。北須磨高時代から指導を受けていた松尾氏とのトレーニングを経て、自然と体の動きが意識でき、投球時に右足で地面を蹴る力が強くなった。投球後の筋肉痛もなくなった。
宮崎キャンプは1軍スタート。目標は先発ローテ奪取だ。「争いが激しいのは一緒。とにかくけがなくやるというのが大切。自分が出せる力を出してローテに入りたい」。昨年の悔しさをバネに、今季こそパワーを爆発させる。(玉寄 穂波)
巨人の桜井俊貴投手(23)が22日、神戸市内で行っていた自主トレを打ち上げた。「パワーライントレーニング」という筋肉の奥を意識して鍛える練習を約1か月、集中して実施。勝負の2年目。開幕ローテ争いに殴り込みを掛ける下地を整えた。
桜井の叫び声が室内に響いた。バランスボールに座って、重さ3キロのボールをパスし合う。筋肉を鍛えるといっても、マシンをガンガンに使うわけではない。ゆっくり、じっくりと筋肉の奥の細胞や神経を刺激し、感覚を呼びおこす鍛錬だった。「筋肉を大きくするより、一つ一つを強くしたかった」。ネットスローも含め約3時間。自らを追い込み、大粒の汗を流した。
「パワーライン―」とは、自分のベストな体の感覚を無意識ではなく、意識的に引き出せるようにする練習だ。トレーナーの松尾祐介氏(39)は、マーリンズのイチロー外野手がマリナーズ時代に兵庫県内で行った自主トレにも参加したことがあり、宝塚のスターらも指導した経験を持つ。イチローや、サッカー・ポルトガル代表FWのC・ロナウド=Rマドリード=、男子テニスのノバク・ジョコビッチら超一流選手が少しの動作にもかかわらず、瞬間的に力を爆発させることを参考にして考案された。
練習を終えた桜井は「体の使い方が分かった。いつでもブルペンに入れる状態。今までで最高」と胸を張る。昨季は開幕直後に右肘の張りを訴え、1軍登板はわずか1試合。悔しいプロ1年目だった。北須磨高時代から指導を受けていた松尾氏とのトレーニングを経て、自然と体の動きが意識でき、投球時に右足で地面を蹴る力が強くなった。投球後の筋肉痛もなくなった。
宮崎キャンプは1軍スタート。目標は先発ローテ奪取だ。「争いが激しいのは一緒。とにかくけがなくやるというのが大切。自分が出せる力を出してローテに入りたい」。昨年の悔しさをバネに、今季こそパワーを爆発させる。(玉寄 穂波)