↑オフに日本ハム・中田翔(右)の打撃を見学するレンジャーズのダルビッシュ有(中央)と大谷翔平(左)
このオフ、野球界で一つのトレンドとなったのがレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、NPB選手と合同で自主トレしていたことではないだろうか。本人のツイッターによると、25人の選手と日替わりでトレーニングを行ったという。自身の写真共有アプリ「インスタグラム」にアップした練習動画に、意外な選手を見かけることも多かった。ただ、これは全て、前々から温めていたプランだった。
ちょうど1年ほど前。16年2月にレ軍のアリゾナ春季キャンプで右腕を取材した時、大谷と自主トレを行った話を聞いた。合同トレに至った経緯から、ダルの持った大谷の印象や特徴など、とても興味深く、大きく紙面に掲載させてもらった。取材の最後のことだった。
「この話、書くんですか? じゃあ、これだけはちゃんと書いてほしいんです」と念押ししてきた姿が珍しく、とても印象に残っている。「(一緒に練習するのは)何も大谷だけではなくて、別に誰にでも。ちゃんと一回会って、僕の言ってることを反映させてるなっていうのが分かるんだったら時間は取ります」と予告していた。ダルがその時、一番伝えたいことはまさにこれだった。
“有”言実行した。このオフは大谷だけでなく、阪神・藤浪、楽天・則本、松井裕、ヤクルト・由規、ロッテ・涌井、ヤンキース・田中ら日米球団のエース級とともに汗を流した。さらには日本ハムの中田に杉谷や、巨人・坂本、楽天・オコエといった野手も加わった。さらにはより多くの人にトレーニング内容が広まるようにと軟式野球の日本代表から、有名ユーチューバーまで。15年3月に右肘じん帯を手術し、14か月以上に及んだリハビリ期間中に詰め込んだトレーニングと栄養の知識を伝えた。
そこに「企業秘密」といった概念はない。「発展を目指していくんだったら、選手個々が後輩に伝えていけるようなことをやっていかないとダメ。そこはやっぱり(みんなに)追い求めていって欲しい」。その取材時に話していたこの考えが、根底にあるのだろう。野球界に広がっていく合同トレの輪。その中心には、日本球界の発展を願ってやまないダルビッシュがいる。
このオフ、野球界で一つのトレンドとなったのがレンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、NPB選手と合同で自主トレしていたことではないだろうか。本人のツイッターによると、25人の選手と日替わりでトレーニングを行ったという。自身の写真共有アプリ「インスタグラム」にアップした練習動画に、意外な選手を見かけることも多かった。ただ、これは全て、前々から温めていたプランだった。
ちょうど1年ほど前。16年2月にレ軍のアリゾナ春季キャンプで右腕を取材した時、大谷と自主トレを行った話を聞いた。合同トレに至った経緯から、ダルの持った大谷の印象や特徴など、とても興味深く、大きく紙面に掲載させてもらった。取材の最後のことだった。
「この話、書くんですか? じゃあ、これだけはちゃんと書いてほしいんです」と念押ししてきた姿が珍しく、とても印象に残っている。「(一緒に練習するのは)何も大谷だけではなくて、別に誰にでも。ちゃんと一回会って、僕の言ってることを反映させてるなっていうのが分かるんだったら時間は取ります」と予告していた。ダルがその時、一番伝えたいことはまさにこれだった。
“有”言実行した。このオフは大谷だけでなく、阪神・藤浪、楽天・則本、松井裕、ヤクルト・由規、ロッテ・涌井、ヤンキース・田中ら日米球団のエース級とともに汗を流した。さらには日本ハムの中田に杉谷や、巨人・坂本、楽天・オコエといった野手も加わった。さらにはより多くの人にトレーニング内容が広まるようにと軟式野球の日本代表から、有名ユーチューバーまで。15年3月に右肘じん帯を手術し、14か月以上に及んだリハビリ期間中に詰め込んだトレーニングと栄養の知識を伝えた。
そこに「企業秘密」といった概念はない。「発展を目指していくんだったら、選手個々が後輩に伝えていけるようなことをやっていかないとダメ。そこはやっぱり(みんなに)追い求めていって欲しい」。その取材時に話していたこの考えが、根底にあるのだろう。野球界に広がっていく合同トレの輪。その中心には、日本球界の発展を願ってやまないダルビッシュがいる。