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中日・落合GM「巨人入り」説も 由伸監督の参謀役に待望論

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中日・落合博満GM(63)の来年1月末での退団が20日に発表され、球界ではさっそくこんな声が聞かれる。

「巨人を苦しめた中日監督時代の実績を買う球団はいくつかあるでしょう。マスコミ嫌いで有名。ファンを大事にするチームは無理でも、次の楽天とかオリックスとか、どうしても勝ちたい球団の次期監督候補に挙がる可能性は十分あります」(球界関係者)

 04年から中日の監督を8年間務めた。この間、リーグ優勝4度、2位3度、3位1度と全てAクラス入り。日本一も経験した。

 中日の球団内には「ここまで嫌われて、声を掛けるところなんてありませんよ」と鼻で笑う関係者がいる一方、「いや、OBでもある巨人が何らかの形で動くんじゃないか。他の球団の監督として復帰する前に、囲い込む。中日のGMというフロント職ではケチをつけたけど、補強費が30億円も使える巨人なら“オレ流”が発揮できるんじゃないか。GMじゃなくても、例えばアドバイザーとして球団に迎え、巨人に牙をむかせないようにするだけでも効果はあるでしょう。巨人も球団のお偉いさんの中に評価している人がいるみたいですからね」と別の中日関係者は巨人入りを警戒する。

 あながち、なくはない話だ。今度は巨人のチーム関係者がこう言った。

「落合を引っ張り出すなら、フロントじゃなくて現場でしょう。来年2年目を迎える高橋由伸監督の参謀役として、1年後にヘッドコーチとして招聘するというのはアリ。今の村田真ヘッドは、高橋監督たっての希望ということと、人柄の良さで残留したものの、来年もV逸なら、さすがに監督と仲良しという理由だけでは残れない。今のベンチは参謀不在。経験が浅い高橋監督を支える『名参謀』が求められていて、水面下で適任者を探している。8年も監督をやった落合が受諾するかは別として、作戦を含めたチームを勝たせる実務力が、今の巨人の首脳陣に最も求められている能力だからね」

 落合GMは自著で「メジャーで通用するのは、高橋由伸、イチロー、前田智徳」と語っている。巨人では入れ違いで一緒にプレーしたことはないものの、自身も現役時代は天才といわれた落合GMが、打撃技術を認めた数少ない選手。それが高橋監督なのだ。

「球団や読売内には意外に落合シンパがいる。巨人の監督となると、アレルギーがあるOBが多いが、ヘッドコーチ、助監督的な立場なら、そうは文句も出ない。清武事件で明らかになったが、あの江川でさえ候補に挙がったことがあるんですから。監督ならそうはいかなくても、コーチならファンは関係ない。勝てるチームづくりができるかもしれない巨人OBがフリーになる。放っておく手はないのではないか」(前出の巨人関係者)

 中日は警戒し、巨人からは待望論が噴出。「嫌われ者」といわれるが、まだまだ求心力はありそうだ。

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