Quantcast
Channel: Mr.NPB&MLB&NEWS
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2517

【巨人】亀井、激戦定位置奪取へグリップ0・3ミリ太く

$
0
0

イメージ 1

↑新モデルのバットで復活を目指す亀井

 巨人の亀井善行外野手(34)が22日、「由伸&ゴジラ流」のバット改造を決断した。来季に向けグリップ部を今季より0・3ミリ太く微調整。過去には松井秀喜(現ヤンキースGM付特別アドバイザー)や高橋由伸監督がバットの細部を変えて好成績につなげたケースがあり、亀井もレジェンド同様、1ミリ未満の変化に決意を込めた。また、桜井俊貴投手(23)は指揮官の1年目同様、母校で単独自主トレを行うと明かした。

 激戦の外野手争いを制するため、亀井がミクロの世界にまでこだわった。来季、バットのグリップ(両手で握る部分)を0・3ミリ太く作ると決めた。操作性を高めることが一番の狙いで「そっちの方が(持った)感じがいい」と微調整。ブランドアンバサダー契約を結ぶミズノ社の担当者に意向を伝えた。

 打者にとってバットは体の一部。わずかな変化も大きな意味がある。亀井は熟考し、職人に皮膚1枚分グリップを厚くしてほしいと依頼した。今季は従来よりわずかに細いグリップを採用していたため「もとに戻すだけ」と話す。ミズノ社担当者は「肉眼では違いが分からない。ご自身にしか分からない感覚だと思います」と説明した。

 近年、1ミリ未満の改造で成績が向上した例は02年の松井秀喜。亀井同様、操作性を高めるため前年より0・25ミリグリップを太くして初の50本塁打を記録した。03年の高橋由伸は逆に前年よりグリップを約0・5ミリ細くし、自己最高の打率3割2分3厘。一般的にグリップを細くすればその分、遠心力が使える。感覚は異なるが、2人のレジェンドに共通したのは飽くなき探求心。「一年でも長く現役をやりたい」という亀井もその決意を道具に込めた。

 この日はG球場でトレーニングを行った。今季は下半身のコンディション不良もあり66試合で打率2割5分2厘、3本塁打。35歳になる来季、外野は陽岱鋼、長野、立岡、橋本到、ギャレットらとの厳しい競争になる。「年齢だけで『あいつダメ』と言われないようにキレを出していきたい」。こだわり抜いた相棒で、勝負をかける。(片岡 優帆)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2517

Trending Articles