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阪神 来季ドラフトで清宮回避か

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阪神が2017年ドラフトの基本方針に即戦力投手の獲得を掲げていることが分かった。来年は高校通算78本塁打の清宮幸太郎内野手(2年=早実)など野手が豊作で各球団とも熱視線を送っている。だが、虎サイドは投手陣の若返りのため、清宮よりも即戦力投手を優先する構えというのだ。

 将来性のある大砲候補より、すぐに使える投手の獲得こそが急務ということか。今月6日、球団事務所でスカウト会議が行われたが、実はその席で確認されたのが投手優先の基本方針。「1位指名はピッチャーでいこうという話だった。チーム全体を見て編成的に若いピッチャーが一番、必要。確かに来年は投手よりも野手の人材が豊富だが、勝てるチームを作るためにはすぐに一軍で通用するピッチャーが補強ポイントになる」(チーム関係者)という。

 来年のドラフトといえば野手では1年生時から甲子園のスターとなった早実・清宮が、がぜん注目される。だが、別の球団関係者も「もちろん、数年に一人の逸材で今後も追いかけていくべき選手だし、華もある。ただ、来年ウチの補強するポイントからはズレているから」と話した。すでに清宮には虎スカウトが何度も視察。来年に入っても調査を推し進める方針は変わらず、その超高校級の実力は認めている。ヤマハ発動機のラグビー監督を務める父・清宮克幸氏の影響で阪神ファンという情報もあり、指名候補の一人であることに変わりはないが、優先順位はあくまで「投手の1位指名」というわけだ。

 生え抜き野手を育成するという金本監督の考えで15年ドラフトは高山、今年は大山悠輔内野手(21=白鴎大)と2年連続で野手の1位指名を強行。その分投手の獲得が手薄になった影響がある。今の先発陣を見ても能見が来年38歳、メッセンジャーも同36歳。中継ぎでも藤川が同37歳と一刻も早い若返りが必要となっている。

 来年のドラフトでは宮台康平投手(東大)、大竹耕太郎投手(早大)、田嶋大樹投手(JR東日本)らが即戦力投手といわれている中、虎は誰を選ぶことになるのか。今後は、まずそれが焦点になる。

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