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ヘアヌード仕掛け人”への突撃は早朝&アポなしが重要

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↑出版プロデューサーの高須基仁氏

 今日、12月9日はヘアヌード仕掛け人として知られるモッツ出版社の高須基仁社長の69歳の誕生日だ。最近では“脱がせ屋”としての仕事は少ないが、かつて「人たらし」として数々の大物女優のヌード写真集を手がけただけあり、会うと暴露話だけではなく色々なことを教えてくれる。

 駆けだし時代の2003年に1度取材したことはあったが、担当として本格的に会うようになったのは13年から。午前中に別件の取材があったため、朝の8時頃にあいさつに行ったのが始まりだった。

 サングラス姿でハットをかぶり独特なファッション。強気で豪快という印象を持っていただけに、扉を開ける前は正直怖かった。「早朝で不在の可能性もあるから、名刺だけ入り口に」との気持ちで訪れると、会社の中に人の気配。中を見ると白髪頭の男性が真剣な表情でパソコンに向かっていた。従業員かと思い「あの~」と声をかけたら男性はサングラスをかけ始めた。高須社長だった。

 「初めまして」「おお。こちらこそ宜しくお願い申し上げます」。話すと丁寧で意外だったのを覚えている。さらに驚いたのは「あなたには10年前、1回会ったでしょ。自由が丘のあの喫茶店でお茶して…」と話し出したこと。そのほかにも弊社社員の名前、出身校、年齢などを異様な記憶力で覚えていた。思い出話から業界の話まで。共通の知り合いが多いからいくらで話が広がるし勉強にもなる。「人たらし」の根にあるのはこういうことか、と思った。

 教わったのはもう一つ。雑談ばかりの中、一度褒められたことがある。「お前は朝に来るのがいい。俺が身構える前に来るから、ついつい本音で話しちゃうんだよ」。さらに「取材でも何でも突撃は朝、アポなしでやるのがいいんだ」と教えてくれた。

 確かにその後、昼過ぎに行くと怖いキャラが出来上がった後なのか、別の人に激高している場面に遭遇したことがある。電話でアポを取ろうとすると「忙しいんだよな」と断られたことも。だが早朝、突然行くと「いいところに来たな~」と迎えてくれる。

 この日も、出社前に「誕生日おめでとうございます」と顔を出すと、「いいところに来たな~」とうれしそうにビールを勧めてくれた。人に対する興味。そして相手が身構える前に懐へ飛び込むこと。決して誰にでも通じる訳ではないが、高須社長の笑顔にこの2つの重要性を自然に教えられている気がする。(記者コラム・浦本 将樹)

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