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【巨人】内海、35歳で「もうひと花咲かせる」…ミスター「一番いい時」とゲキ

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↑ゴールデンスピリット賞を受賞し、長嶋終身名誉監督に祝福される内海

 巨人・内海哲也投手(34)が29日、ホテルオークラ東京で行われた報知新聞社制定「第18回ゴールデンスピリット賞」の表彰式に出席した。同賞はプロ野球人の社会貢献活動を表彰するもので、内海は児童養護施設の子どもたちに8年間で計1087個のランドセルを贈呈した。会場では長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(80)=報知新聞社客員=と対面。35歳シーズンで首位打者に輝いたミスターから「(来年が)一番いい時だ」とゲキを飛ばされ「もうひと花咲かせたい」と来季の活躍を誓った。

 サプライズゲストの登場に内海は感極まった。表彰式の途中、中学2年の佐々木飛鳥くんが姿を見せた。ランドセルを贈る活動を始めた最初の年(09年1月)に贈呈し、訪問した施設で交流した少年だった。大きくなった佐々木くんから感謝の手紙の朗読。「必死に(涙を)こらえていた。うれしかった。来季も一人でも多くの子どもたちにプレゼントできるよう頑張りたい」と決意を新たにした。

 会場ではもう一つ、感激する瞬間があった。別室で行われたパーティー。選考委員の長嶋終身名誉監督と同じ円卓で、隣に座った。その場で熱いエールを送られた。

 長嶋「いま何歳?」

 内海「来年35歳です」

 長嶋「一番いい時だ。俺も一番いい時だった」

 ミスターは、35歳シーズンの1971年に全試合出場で首位打者、最多安打を獲得した。内海の年齢を聞き「35という年齢は(体の)上下のバランスが一番いい。来年の巨人の投手陣は(競争が)厳しいが、ああいう性格だからやるでしょう」と期待。内海は「来年に向けてやる気をいただいた」と目を輝かせ、その後のスピーチで「野球人として、もうひと花、ふた花咲かせられるように頑張ります」と宣言した。

 今季は不振で5月下旬まで2軍生活。9勝を挙げて意地を見せたが、投球回数は107回1/3。毎年イニング数と同じ個数のランドセルを贈っていることもあり、満足できる数字ではない。「来年は規定投球回(143)以上のランドセルを贈りたい」と誓った。

 そのために、オフに万全の準備をして臨む。「年齢も考えながら、2月1日でなく開幕に100%に持っていけるように。休まず、やりすぎず」。1月は沖縄自主トレを行う。あと170回2/3で通算2000投球回。巨人投手では98年桑田真澄以来10人目、左投手では49年中尾碩志以来の快挙になる。達成できれば、子どもたちの笑顔も、チームの勝利も増えるはずだ。

 手紙を読んでくれた佐々木くんはこの日、野球用の靴を履いていた。それを見た内海は「おっ、野球やってるな」と笑顔になった。自身に憧れて野球を始めたと聞き、完全復活への思いが強くなった。

 児童養護施設の子どもにランドセルを買う補助金が出ないと知り、活動を始めて8年。全国各地の施設に計1087個を贈ってきた。「引退するまでこれは続けたい。次は2000個という気持ちでいます」。来季は4年ぶりの2ケタ勝利にも挑む。老け込むのはまだ早い。ミスターの金言を胸に、一つでも多くランドセルを届けることを約束した。(片岡 優帆)

 ◆内海 哲也(うつみ・てつや)1982年4月29日、京都府生まれ。34歳。敦賀気比高から東京ガスを経て、03年のドラフト自由獲得枠で巨人入団。07年に最多奪三振のタイトルを獲得し、11年には18勝、12年は15勝で2年連続最多勝。12年はベストナインも受賞。09、13年WBC日本代表。通算成績は297登板で126勝89敗、1406奪三振、防御率3.09。186センチ、93キロ。左投左打。

 ◆内海哲也ランドセル基金 09年1月に設立。08年の奪三振数(154)と同じ数のランドセルを児童養護施設の子どもたちに贈ったのが始まり。13年からはより多く届けるため、奪三振から投球回数分の個数に変更し、8年間で計1087個を贈呈。関係団体を通して全国各地の施設に贈る中で、毎年オフに1つの施設を選んで訪問。子どもたちと交流している。

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