↑ネットに向かいフォークボールを投げるソリマン
「アイガリ!(I got it!=俺に任せろ!)」。投手陣の守備練習が行われているグラウンドでは、ソリマンの声が大きく響く。「来年は支配下契約ができるように準備して、しっかりアピールしたい」。188センチ、100キロの巨体を誇るドミニカンは、はつらつと秋季キャンプを過ごしている。
剛速球が最大の武器だ。来日後にたたき出した最速は155キロ。秋季キャンプで投球を見た田畑投手コーチは「スピードボールがやっぱりいい。平均で140キロ後半は出るし、力がある」。一方で「全体的に調子がいいとき、悪いときの差が大きすぎる。しっかりコントロールができないと。球種は豊富。後は思ったところに投げれるかどうかだ」と課題も挙げた。
ソリマン自身も「制球」というテーマを強く自覚して、日々を過ごす。来日後、対戦打者を分析したノートが10冊目に突入するほど、熱心に日本野球を学んでいる。「向こうでは力強さで勝負していたが、ここでは制球力が求められている。悪いときは球が上ずるので、低めへのコントロールが課題」と適応に心血を注ぐ。
大きな支えは、地球の裏側にいる家族の存在。ドミニカ共和国に妻、息子、娘を置いて、単身で海を渡った。SNSを通じて毎日連絡を取っている。「疲れた中で『頑張ってね』の言葉が励ましになっている。体がボロボロだけど、頑張れるんだ」。育成選手の給与では日本に家族を呼ぶことができない。「日本に家族も来ることがベスト。契約できたら、家族を呼ぶよ」。愛する家族のためにも、まずは支配下登録。夢を胸に、白球へ魂を込める。(原島 海)=おわり=
◆マヌエル・ソリマン 1989年8月11日、ドミニカ共和国生まれ。27歳。07年からツインズの傘下でプレーし、09年から投手転向。マイナーリーグでは11~13年の3シーズン通算22勝25敗。米独立リーグなどを経て、16年4月に巨人と育成契約。入団後は2軍で主に先発で6試合で3勝3敗、防御率3・86。188センチ、100キロ。右投右打。背番号022。年俸300万円。
「アイガリ!(I got it!=俺に任せろ!)」。投手陣の守備練習が行われているグラウンドでは、ソリマンの声が大きく響く。「来年は支配下契約ができるように準備して、しっかりアピールしたい」。188センチ、100キロの巨体を誇るドミニカンは、はつらつと秋季キャンプを過ごしている。
剛速球が最大の武器だ。来日後にたたき出した最速は155キロ。秋季キャンプで投球を見た田畑投手コーチは「スピードボールがやっぱりいい。平均で140キロ後半は出るし、力がある」。一方で「全体的に調子がいいとき、悪いときの差が大きすぎる。しっかりコントロールができないと。球種は豊富。後は思ったところに投げれるかどうかだ」と課題も挙げた。
ソリマン自身も「制球」というテーマを強く自覚して、日々を過ごす。来日後、対戦打者を分析したノートが10冊目に突入するほど、熱心に日本野球を学んでいる。「向こうでは力強さで勝負していたが、ここでは制球力が求められている。悪いときは球が上ずるので、低めへのコントロールが課題」と適応に心血を注ぐ。
大きな支えは、地球の裏側にいる家族の存在。ドミニカ共和国に妻、息子、娘を置いて、単身で海を渡った。SNSを通じて毎日連絡を取っている。「疲れた中で『頑張ってね』の言葉が励ましになっている。体がボロボロだけど、頑張れるんだ」。育成選手の給与では日本に家族を呼ぶことができない。「日本に家族も来ることがベスト。契約できたら、家族を呼ぶよ」。愛する家族のためにも、まずは支配下登録。夢を胸に、白球へ魂を込める。(原島 海)=おわり=
◆マヌエル・ソリマン 1989年8月11日、ドミニカ共和国生まれ。27歳。07年からツインズの傘下でプレーし、09年から投手転向。マイナーリーグでは11~13年の3シーズン通算22勝25敗。米独立リーグなどを経て、16年4月に巨人と育成契約。入団後は2軍で主に先発で6試合で3勝3敗、防御率3・86。188センチ、100キロ。右投右打。背番号022。年俸300万円。