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【巨人】由伸監督、新・正捕手候補に宇佐見!「肩がいいし、捕ってからもいい」

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↑ブルペンで練習を見守る高橋監督

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↑笑顔の小林誠(左)と宇佐見

 巨人の高橋由伸監督(41)が未知のヤングGを1軍に一斉昇格させた。新コーチングスタッフが始動した28日、1軍経験のない若手が大量に合流。強肩を披露した宇佐見真吾捕手(23)を「肩がいいし、捕ってからもいい」と絶賛した。

 指揮官は、今季129試合出場の小林誠も来季のレギュラーとは位置付けず、高次元の正捕手争いを期待。若手の育成&強化を掲げる今オフは秋季キャンプも若手中心になる見込みで、フレッシュマンたちに猛アピールを呼びかけた。

 冷たい秋風を忘れさせる若い力に、由伸監督は熱いまなざしを送り続けた。最高気温15度のG球場。盗塁練習を見守った指揮官の視線の先に、1年目捕手・宇佐見の姿があった。二盗を16度企図され、12度阻止。二塁送球1・89秒をマークした強肩を目に焼き付け、絶賛の言葉を口にした。

 「肩がいい。捕ってからもいい(早い)。他にも捕手はいるから宇佐見に限らずだけど、小林(誠)が(来季も)レギュラーとは言っていないからね」

 小林誠は今季129試合に出場し、侍ジャパンにも選出された。来季の正捕手最有力候補だが、由伸監督には高いレベルでレギュラーの座を競ってほしい思いがある。球界屈指の強肩を誇る小林誠は10回中9度阻止と貫禄を見せたが、宇佐見も懸命にアピール。「初めての1軍で、これから居続けられるか、2軍に戻るか。キャンプに連れて行ってもらえるように頑張りたい」と、千載一遇のチャンスにしがみつこうと必死な姿勢を見せた。

 由伸巨人にとって、今秋最大のテーマに若手の育成と強化。「20代のレギュラーは坂本しかいないわけだから。新しい選手がレギュラーをつかむことはチームの課題」と“新鮮力”の成長を心待ちにしている。この日は育成6人を含む12人が一気に1軍合流。秋季キャンプを1週間後に控え、指揮官は若武者たちに現時点での最大限の力を示すよう求めた。

 「今はこちらから、ああだこうだと言うのではなく、今、見せられるものを見せてほしい。より可能性がある選手がいれば、来年につながるわけだからね」

 村田バッテリーコーチも「(小林誠と)切磋琢磨(せっさたくま)できるポテンシャルを秘めている」と評価する宇佐見は、秋季キャンプのメンバー入りが確実視される。由伸監督が渇望する若手の飛躍が実現すれば、1年後の覇権奪回、日本一へ光が見えてくる。(宮脇 央介)

 ◆宇佐見 真吾(うさみ・しんご)1993年6月4日、千葉県生まれ。23歳。小学1年からソフトボールを始める。中学から軟式野球に転向し、2年から捕手に。市柏高では2年から正捕手。城西国際大に進学し、昨夏は大学日本代表でユニバーシアード金メダルに貢献。2015年ドラフト4位で巨人入団。今季1軍出場はなく、2軍戦41試合で打率1割9分8厘、4打点、0本塁打。181センチ、87キロ。右投左打。背番号52。年俸800万円。

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