↑胴上げされる栗山監督
↑8回2死満塁、バース(左)、中田(右から2人目)、岡(右)と喜ぶ3号満塁弾を放ったレアード
◆SMBC日本シリーズ2016 ▽第6戦 広島4―10日本ハム(29日・マツダスタジアム)
札幌で3連勝して敵地に乗り込んだ日本ハムが広島を下し、2連敗から4連勝で10年ぶり3度目の日本シリーズ優勝を決めた。栗山英樹監督(55)は、指揮官として2度目の日本シリーズ挑戦で初めて栄冠をもぎ取り、8度宙を舞った。広島は32年ぶりの日本一を逃した。
日本ハムは4―4の8回、2死から第5戦でサヨナラ満塁弾を放った西川の安打から三連打で満塁とすると、中田がストレートの押し出し四球を選んで勝ち越し。さらに投手のバースに適時打で加点すると、続くレアードが3号満塁弾を放って広島を突き放して勝利した。
今シリーズは広島が本拠で2連勝でスタート。しかし札幌での第3戦の延長10回に日本ハム・大谷がサヨナラ適時打を放つと、第4戦も日本ハムが接戦を制し、第5戦は1―1の9回に西川がシリーズ史上2度目のサヨナラ満塁弾を放って3連勝。ここまでは“内弁慶シリーズ”だったが、第6戦で日本ハムが敵地で勝利を収めて頂点に立った。
熱戦続きだったシリーズを振り返り、栗山監督は「(第1戦、第2戦の)2連敗もそうですし、札幌の試合もどっちに転んでもおかしくない試合だったので…。今全て終わりましたけれど勝った実感がなくて、野球の難しさばっかりが心に残ったシリーズ。僕も選手達も勉強させてもらった。感謝しています」とほっとしたように話した。
胴上げでは栗山監督のほか、今季限りで引退する武田勝も宙を舞った。優勝を決めた日本ハムの様子を広島ナインはじっと見つめ、カープファンは拍手で称えていた。
◆今年の日本シリーズで決勝点が入ったイニング
▽第1戦 広島5―1日本ハム(マツダスタジアム)
2回に広島・安部が大谷から適時打。その後も加点して逃げ切る。
▽第2戦 広島5―1日本ハム(マツダスタジアム)
6回に広島・菊池が適時打。田中が一度はアウト判定もリプレー検証でセーフ。その後、一気に加点して突き放す。
▽第3戦 日本ハム4x―3広島(札幌ドーム)
延長10回に日本ハム・大谷がサヨナラ適時打。試合は8回に日本ハムが逆転も広島が9回2死に同点に追いついていた。
▽第4戦 日本ハム3―1広島(札幌ドーム)
同点の8回に日本ハム・レアードが決勝2ラン。広島は9回に満塁まで攻めるが無得点に終わり連敗。
▽第5戦 日本ハム5x―1広島(札幌ドーム)
同点の9回2死満塁での日本ハム・西川がサヨナラ満塁弾。広島は9回表の攻撃で1死二塁の勝ち越し機を生かせず。
▽第6戦 広島4―10日本ハム(マツダスタジアム)
同点の8回2死満塁で中田が押し出し四球。続くバースが適時打、レアードが満塁弾でダメ押し。
◆パ球団Vは32度目…21世紀以降はセに“圧勝”
日本シリーズはセ・リーグ所属球団の優勝が35度、パ・リーグ所属球団の優勝は32度。21世紀以降では、パ11勝、セ5勝とパ球団が圧倒している。さらに13年の楽天からパ球団が“4連覇”している。
◆北海道日本ハムファイターズ
1946年、セネタースとして設立。47年に東急フライヤーズ、48年に急映フライヤーズに改称。2リーグ分立でパ・リーグに加盟した49年に東急フライヤーズに戻し、54年に東映フライヤーズへ。水原茂監督の62年に初の日本一。73年に日拓ホームに、同年オフに日本ハムに売却、日本ハムファイターズに。大沢啓二監督の81年に2度目のリーグV。2004年、東京から札幌に移転し、北海道日本ハムファイターズに変更。ヒルマン監督の06年に44年ぶりの日本一、07年に球団初のリーグ2連覇。09年に梨田昌孝監督で5度目のリーグV。12年に栗山英樹監督が就任1年目でリーグ優勝。本拠地は札幌ドーム(収容4万1138人)。オーナーは末沢寿一氏。
↑8回2死満塁、バース(左)、中田(右から2人目)、岡(右)と喜ぶ3号満塁弾を放ったレアード
◆SMBC日本シリーズ2016 ▽第6戦 広島4―10日本ハム(29日・マツダスタジアム)
札幌で3連勝して敵地に乗り込んだ日本ハムが広島を下し、2連敗から4連勝で10年ぶり3度目の日本シリーズ優勝を決めた。栗山英樹監督(55)は、指揮官として2度目の日本シリーズ挑戦で初めて栄冠をもぎ取り、8度宙を舞った。広島は32年ぶりの日本一を逃した。
日本ハムは4―4の8回、2死から第5戦でサヨナラ満塁弾を放った西川の安打から三連打で満塁とすると、中田がストレートの押し出し四球を選んで勝ち越し。さらに投手のバースに適時打で加点すると、続くレアードが3号満塁弾を放って広島を突き放して勝利した。
今シリーズは広島が本拠で2連勝でスタート。しかし札幌での第3戦の延長10回に日本ハム・大谷がサヨナラ適時打を放つと、第4戦も日本ハムが接戦を制し、第5戦は1―1の9回に西川がシリーズ史上2度目のサヨナラ満塁弾を放って3連勝。ここまでは“内弁慶シリーズ”だったが、第6戦で日本ハムが敵地で勝利を収めて頂点に立った。
熱戦続きだったシリーズを振り返り、栗山監督は「(第1戦、第2戦の)2連敗もそうですし、札幌の試合もどっちに転んでもおかしくない試合だったので…。今全て終わりましたけれど勝った実感がなくて、野球の難しさばっかりが心に残ったシリーズ。僕も選手達も勉強させてもらった。感謝しています」とほっとしたように話した。
胴上げでは栗山監督のほか、今季限りで引退する武田勝も宙を舞った。優勝を決めた日本ハムの様子を広島ナインはじっと見つめ、カープファンは拍手で称えていた。
◆今年の日本シリーズで決勝点が入ったイニング
▽第1戦 広島5―1日本ハム(マツダスタジアム)
2回に広島・安部が大谷から適時打。その後も加点して逃げ切る。
▽第2戦 広島5―1日本ハム(マツダスタジアム)
6回に広島・菊池が適時打。田中が一度はアウト判定もリプレー検証でセーフ。その後、一気に加点して突き放す。
▽第3戦 日本ハム4x―3広島(札幌ドーム)
延長10回に日本ハム・大谷がサヨナラ適時打。試合は8回に日本ハムが逆転も広島が9回2死に同点に追いついていた。
▽第4戦 日本ハム3―1広島(札幌ドーム)
同点の8回に日本ハム・レアードが決勝2ラン。広島は9回に満塁まで攻めるが無得点に終わり連敗。
▽第5戦 日本ハム5x―1広島(札幌ドーム)
同点の9回2死満塁での日本ハム・西川がサヨナラ満塁弾。広島は9回表の攻撃で1死二塁の勝ち越し機を生かせず。
▽第6戦 広島4―10日本ハム(マツダスタジアム)
同点の8回2死満塁で中田が押し出し四球。続くバースが適時打、レアードが満塁弾でダメ押し。
◆パ球団Vは32度目…21世紀以降はセに“圧勝”
日本シリーズはセ・リーグ所属球団の優勝が35度、パ・リーグ所属球団の優勝は32度。21世紀以降では、パ11勝、セ5勝とパ球団が圧倒している。さらに13年の楽天からパ球団が“4連覇”している。
◆北海道日本ハムファイターズ
1946年、セネタースとして設立。47年に東急フライヤーズ、48年に急映フライヤーズに改称。2リーグ分立でパ・リーグに加盟した49年に東急フライヤーズに戻し、54年に東映フライヤーズへ。水原茂監督の62年に初の日本一。73年に日拓ホームに、同年オフに日本ハムに売却、日本ハムファイターズに。大沢啓二監督の81年に2度目のリーグV。2004年、東京から札幌に移転し、北海道日本ハムファイターズに変更。ヒルマン監督の06年に44年ぶりの日本一、07年に球団初のリーグ2連覇。09年に梨田昌孝監督で5度目のリーグV。12年に栗山英樹監督が就任1年目でリーグ優勝。本拠地は札幌ドーム(収容4万1138人)。オーナーは末沢寿一氏。