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【巨人】岡本、21世紀最高の捕手から打撃、頭脳を盗む!

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↑カージナルスに在籍する、プエルトリコ出身のY・モリーナ(ロイター)

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↑ウィンターリーグに合わせ、プエルトリコへ出発した(左から)会田コーチ、高木、平良、岡本

 巨人の岡本和真内野手(20)が27日、高木勇人投手(27)、平良拳太郎投手(21)とともに、成田空港からウィンターリーグが行われるプエルトリコに出発した。現地で練習に参加する「カロリーナ・ヒガンテス」には、米大リーグで昨年まで8年連続ゴールドグラブ、通算108本塁打で、13年WBCのベストナイン、ヤディアー・モリーナ捕手(34)が在籍。来季の飛躍に向け打撃技術から配球面まで、世界NO1の全てを吸収する決意を示した。

 想像するだけでワクワクした。強打者が集うプエルトリコリーグに挑戦する岡本は、テーマを聞かれて即答した。「打撃向上です。向こうの人からしたら、僕なんかパワーヒッターでもなんでもないと思う。打撃練習を間近で見させてもらえると思うので、しっかり勉強してきたいです」。外国人の迫力満点のフルスイングから、一つでもヒントをつかむ決意を口にした。

 最高のお手本が同じチームにいる。カージナルスの強肩強打の捕手、Y・モリーナだ。メジャー通算1593安打で、今季も打率3割7厘をマーク。13年WBCではプエルトリコ代表の正捕手として準決勝で侍ジャパンを破り準優勝、ベストナインを獲得した英雄だ。現役バリバリだが、調整と故郷を盛り上げる意味で参戦。打撃技術、捕手目線での配球の考え方など、岡本が金言を受ける可能性は十分。同じ右打ちでもあるだけに「向こうの選手のまねをしながらやっていきたい」という和製大砲にとって、飛躍のチャンスになる。

 中南米のウィンターリーグはハイレベルで、毎年メジャー昇格を目指して目の色を変える若手、実績豊富な選手が集結する。昨年はDeNAの筒香がドミニカ共和国のウィンターリーグに参加。厳しい定位置争いの中で外国人から飛ばすコツを吸収し、今季44本塁打、110打点の2冠を獲得した。岡本も試合出場は保証されていない立場でアピールが求められる。「筒香さんは1軍で活躍してから行かれた。自分とは違う」と謙遜したが、貪欲に学ぼうとする向上心は同じだ。

 2年目の今季は開幕直前まで村田と三塁を争ったが、結果を残せず2軍落ち。ファームで18本塁打し、74打点はリーグトップ、1軍で10打数1安打に終わった。長打力は巨人でもトップクラス。課題は確実性の向上だ。「向こうでは打てなくてもいい。やりたいことを大胆に試したい」と結果を恐れず振る構え。そこに、Y・モリーナの助言があれば大化けも期待できる。

 近年では、ソフトバンクの柳田が11年オフにプエルトリコ・ウィンターリーグに参加して急成長した。「来年は1年間、1軍に定着できるように考えながらやっていきたい」と岡本。帰国予定は12月中旬。長打力を磨くことを誓って、海を渡った。(片岡 優帆)

 ◆Y・モリーナという男 プエルトリコ出身で長兄のベンジー、次兄のホセと3兄弟そろってメジャー捕手の末弟。カージナルス一筋で13年目を迎えた今季もレギュラーとして活躍している。群を抜く強肩とフットワークの良さで、昨年まで8年連続ゴールドグラブ賞を受賞した21世紀最高の捕手といわれている。抜群のリーダーシップで投手を引っ張り、カ軍を9度のポストシーズン、06、11年にはワールドチャンピオンに導いた。過去5度、打率3割をマークするなどシュアな打撃も定評がある。13年WBCでは日本代表との準決勝ではプエルトリコ代表として、好リードを見せて3―1で勝利した。

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