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【巨人】二岡2軍打撃コーチ昇格へ!貧打で終戦の打線テコ入れ

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↑打線立て直しのために1軍打撃コーチに昇格する二岡コーチ

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↑若手の河野(左)にトスを投げる二岡コーチ

 ◆アットホーム クライマックスシリーズ セ 第1S第3戦 巨人3―4DeNA=延長11回=(10日・東京ドーム)

 巨人は、クライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(S)第3戦で、DeNAに延長戦の末に敗れ、第1S敗退が決まった。攻撃陣は坂本、村田、阿部、長野以外は不調だった。選手層の薄さは深刻。老川祥一オーナー(74)も「チャンスはあっても一歩及ばないで終わってしまう」などと課題を指摘した。球団はコーチングスタッフの再編に着手。攻撃面のテコ入れとして、二岡智宏2軍打撃コーチ(40)が1軍に昇格する可能性が浮上した。

 あと一歩、届かなかった。1点を追う11回2死一、二塁、阿部の打球は右翼フェンス手前で失速した。由伸監督の就任1年目が幕を閉じた。この日は村田、阿部の3、4番に貴重な一発が飛び出した。この2人に坂本、長野を加えた、かつて「枢軸」と呼ばれた4人はこの3試合で計17安打した。しかし、その他の打者は計54打数でわずか2安打だった。攻撃力不足、選手層の薄さを露呈。「枢軸」を脅かす選手が現れていない現実が浮き彫りとなった。

 来季に向け、巨人がコーチングスタッフの配置転換を検討していることが分かった。攻撃力アップのカギとして浮上するのが、二岡コーチの昇格案だ。昨季リーグ最下位だったチーム打率(2割4分3厘)は、由伸監督の「個の力」を伸ばす方針の下で2割5分1厘まで上昇したが、年頭に設定した2割6分には届かなかった。519得点はリーグ4位。岡本、山本ら将来有望な右打者が多く、芸術的な広角打法で通算2割8分2厘の高打率をマークした二岡コーチが昇格すれば、レギュラー奪取の期待が高まる。

 この日、東京Dを訪れた老川オーナーは、今季の課題について、好機での決定打が少なかった点を指摘。「日頃の練習を含めて、今季の問題をもう一回洗い直して、それなりの対策をとらないといけない」と話した。06年に2打席連続満塁アーチを放つなど勝負強い二岡コーチは、課題解消にうってつけの存在。技術面だけでなくメンタル面でも好影響が期待できる。

 今季はファームで若手を指導し、イースタン・リーグ優勝に貢献。40歳と若く、選手に寄り添った指導に定評がある。現役時代から由伸監督の信頼も厚く、コミュニケーションの不安もない。同コーチが1軍に昇格した場合、内田順三1軍打撃コーチ(69)は配置転換になる公算が大きい。

 一方、ディフェンス面では1軍ブルペン担当の豊田清投手コーチ(45)がファームに配置転換される見通しとなった。今季は田口が飛躍を遂げた一方、桜井、平良、長谷川、中川らが1軍の壁にはね返された。投手王国構築には、若手の突き上げが不可欠。現役時に先発、抑え双方で結果を残した豊田コーチの経験と知識を、若手投手の成長につなげる狙いがあるとみられる。

 配置転換に伴うブルペン担当の後任などは今後、慎重に調整していく見込み。また主要ポストの村田真一ヘッドコーチ(52)、斎藤雅樹2軍監督(51)は留任する。老川オーナーは「頑張ったからといって、勝負の世界は結果ですから、来季もこんなことでは許されない」と来季の3年ぶりV奪回を期待した。由伸政権2年目の優勝へ、投打両面で最良の人選を模索していく。

 ◆二岡 智宏(におか・ともひろ)1976年4月29日、広島県生まれ。40歳。広陵高、近大を経て、逆指名した巨人に98年ドラフト2位で入団。1年目から正遊撃手として活躍。2002年に日本シリーズMVP、03年にベストナイン。08年オフに日本ハムへ移籍し13年限りで現役引退。14年から巨人と業務委託契約し、外国人選手の調査に携わっていたが、昨オフに2軍打撃コーチに就任した。通算成績は1457試合で打率2割8分2厘、173本塁打、622打点。180センチ、81キロ。右投右打。

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