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【西武】田辺監督退任、新監督に潮崎ヘッド昇格 OB秋山氏も候補に浮上

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↑1992年、リーグ優勝を決めて喜ぶ潮崎(右は伊東)

 西武の田辺徳雄監督(50)が今季限りで退任することが31日、分かった。1年契約で臨んだ就任2年目の今季は中村、岸、牧田、菊池ら主力にけが人が続出するなど現在5位と低迷、CS出場は絶望的で、責任を取る形だ。複数の関係者の話を総合すると、後任は潮崎哲也ヘッド兼投手コーチ(47)の昇格を軸とし、秋山幸二前ソフトバンク監督(54)も候補に浮上している。

 後藤オーナーは8月下旬、スポーツ報知の取材に応じ「厳しい状況の中で試合をしている。主力にけが人が多かったからハンディキャップは多少ありますよ。しかし、けがの問題はどのチームも同じですからね。田辺監督も潔い男だから、(けが人を理由に)どうのと(言い訳を)言うことはないと思う。シーズン中は僕は人事の話を一切しないと、毎年同じことを言っている」と語った。ただ、現場トップの交代は避けられない状況で、田辺監督本人はすでに周囲に今季限りでの退任を示唆しているという。

 後任は14年オフにも候補に挙がった潮崎ヘッドが有力だ。鈴木球団本部長は当時、2軍監督だった潮崎コーチについて「勉強して、大きな器になってほしい。オーナーも含めて球団の誰もが認めている」と話すなど「潮崎昇格」は、既定路線となっていた。

 一方で、球団内にはOBの秋山氏を推す声もある。3年連続Bクラスなら35年ぶりとなるだけに抜本的な改革が必要となる。6月の親会社・西武ホールディングスの株主総会で、ある株主から「強くなる傾向が見えない。監督らを外部招へいすることも検討してほしい」と批判を受けた。秋山氏はソフトバンク監督として通算6年で5度Aクラス入りし、11、14年と2度の日本一。14年に勇退し現在は福岡市内に住んでいるが、現場復帰に支障はないとみられる。

 鈴木球団本部長は来季体制について「ノーコメント」としたが、シーズン最終日となる28日の日本ハム戦(西武プリ)をメドに、水面下で後任人事を進めていく。

 ◆潮崎 哲也(しおざき・てつや)1968年11月26日、徳島生まれ。47歳。鳴門高から松下電器(現パナソニック)入りし、88年ソウル五輪で銀メダル獲得。89年ドラフト1位で西武入団。シンカーを武器に、通算523登板、82勝55敗55セーブ、防御率3・16。04年引退後、西武で1軍投手コーチ、編成部などを経て、13年から2軍監督、16年から1軍ヘッド兼投手コーチ。177センチ、80キロ。右投右打。

 ◆秋山 幸二(あきやま・こうじ)1962年4月6日、熊本県生まれ。54歳。八代高から80年ドラフト外で西武入団。主軸として西武黄金期を支え、94年にダイエー移籍。00年に2000安打を達成、02年引退。通算2189試合で打率2割7分、437本塁打、1312打点。05年にソフトバンク2軍監督、07年から1軍野手総合コーチ、09年から監督。11年、14年日本一。14年で勇退。選手(91年)と監督(11、14年)で正力賞3度受賞。今年1月に野球殿堂入り。185センチ、85キロ。右投右打。

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