↑真剣な表情でバント練習する大田。後半戦のキーマンになれるか?
プロ野球は18日から後半戦に突入する。巨人・高橋由伸監督(41)が17日、「リメークドラマ」完成の条件として、若手選手のレギュラー取りを掲げた。
「今年はチャンスが多い。それを本人たちがどう思っているか。そして、どうつかむか」。不振やけが人の多い今季を逃せば定位置は遠ざかる―そんな“最後通告”にも似た猛ハッパをかけた。逆に、広島・鈴木のような“神ってる男”が若手から出てくれば、逆転Vも見えてくる。阪神3連戦(甲子園)から、人生を懸けたドラマが始まる。
その表情はりりしく、勝負師の顔に戻っていた。夜、新幹線で大阪入りした由伸監督は、後半戦への意気込みを問われ、即答した。
「もっとチーム打率(2割4分6厘)を上げないと。前半戦は最後の最後で点を取る試合、取られても追い付いたりする試合が出てきた。それがこのまま出てくれれば。オーダーは基本的に変えないでいく」
18日から敵地・甲子園で阪神との3連戦。広島との10ゲーム差を逆転する「リメークドラマ」完成には、もたついてはいられない。前半戦のラスト3カードを6勝2敗。指揮官は「いい流れで後半戦に入れる」と手応えをつかんでいた。その上で「後半戦のキーポイントは?」との質問には、眉間にしわを寄せつつ、若手選手の名前を並べ立てた。
「橋本(到)や大田、中井らにとって、今年は本当にチャンスが多い年だよな。それを本人たちがどう思っているかだね。そして、どうつかむか。人生の分岐点にいる? 何回目の分岐点だよ(笑い)。今までだって何回もチャンスはあったんだから…。中井や山本なんて、今はクルーズも片岡もけがでいないわけだしね」
異例コマ不足状態 自ら挙げた名前以外にも、亀井や立岡も故障で2軍調整中。現状、二塁と左翼、中堅の3か所が“レギュラー不在”であり、巨人史上例のないコマ不足状態だ。若手選手にとっては「棚からぼた餅」の状況なはず。なのに、奪い取れない現実は、指揮官にとっては歯がゆさしか残らない。
首位を走る広島には鈴木誠也という“神ってる”若手が台頭し、チームを一気に活性化した。そんな新スターが巨人にも出てくれば…。ここまで23試合に先発した橋本到を筆頭に、19試合先発の大田、8試合の中井、山本や重信、岡本や藤村も一度はスタメンに名を連ねた。後半戦、この中から一人でも真価を発揮してくれれば、逆転Vの可能性も上がってくる。由伸監督のコメントは、親心と野望を秘めた“最後通告”だ。
前半戦84試合で、38通りのオーダーを組んだ。後半戦も、状態の良い選手からスタメン起用していく方針を打ち出した。
「メンバーとコンディションによる。日替わり? そういうのも出てくるかもしれない」
チーム状況は変わらない。ヤングGにまだまだドラマの主役へのし上がるチャンスは残されている。
プロ野球は18日から後半戦に突入する。巨人・高橋由伸監督(41)が17日、「リメークドラマ」完成の条件として、若手選手のレギュラー取りを掲げた。
「今年はチャンスが多い。それを本人たちがどう思っているか。そして、どうつかむか」。不振やけが人の多い今季を逃せば定位置は遠ざかる―そんな“最後通告”にも似た猛ハッパをかけた。逆に、広島・鈴木のような“神ってる男”が若手から出てくれば、逆転Vも見えてくる。阪神3連戦(甲子園)から、人生を懸けたドラマが始まる。
その表情はりりしく、勝負師の顔に戻っていた。夜、新幹線で大阪入りした由伸監督は、後半戦への意気込みを問われ、即答した。
「もっとチーム打率(2割4分6厘)を上げないと。前半戦は最後の最後で点を取る試合、取られても追い付いたりする試合が出てきた。それがこのまま出てくれれば。オーダーは基本的に変えないでいく」
18日から敵地・甲子園で阪神との3連戦。広島との10ゲーム差を逆転する「リメークドラマ」完成には、もたついてはいられない。前半戦のラスト3カードを6勝2敗。指揮官は「いい流れで後半戦に入れる」と手応えをつかんでいた。その上で「後半戦のキーポイントは?」との質問には、眉間にしわを寄せつつ、若手選手の名前を並べ立てた。
「橋本(到)や大田、中井らにとって、今年は本当にチャンスが多い年だよな。それを本人たちがどう思っているかだね。そして、どうつかむか。人生の分岐点にいる? 何回目の分岐点だよ(笑い)。今までだって何回もチャンスはあったんだから…。中井や山本なんて、今はクルーズも片岡もけがでいないわけだしね」
異例コマ不足状態 自ら挙げた名前以外にも、亀井や立岡も故障で2軍調整中。現状、二塁と左翼、中堅の3か所が“レギュラー不在”であり、巨人史上例のないコマ不足状態だ。若手選手にとっては「棚からぼた餅」の状況なはず。なのに、奪い取れない現実は、指揮官にとっては歯がゆさしか残らない。
首位を走る広島には鈴木誠也という“神ってる”若手が台頭し、チームを一気に活性化した。そんな新スターが巨人にも出てくれば…。ここまで23試合に先発した橋本到を筆頭に、19試合先発の大田、8試合の中井、山本や重信、岡本や藤村も一度はスタメンに名を連ねた。後半戦、この中から一人でも真価を発揮してくれれば、逆転Vの可能性も上がってくる。由伸監督のコメントは、親心と野望を秘めた“最後通告”だ。
前半戦84試合で、38通りのオーダーを組んだ。後半戦も、状態の良い選手からスタメン起用していく方針を打ち出した。
「メンバーとコンディションによる。日替わり? そういうのも出てくるかもしれない」
チーム状況は変わらない。ヤングGにまだまだドラマの主役へのし上がるチャンスは残されている。