プロ野球の日本ハムが、新球場の建設を本格検討していることが23日、明らかになった。04年に本拠地を北海道に移転して20周年の節目となる24年前後の開業を目指しているとみられる。候補地は現状の札幌市、さらには同市外もリストアップする可能性もある。札幌市が所有する現在の札幌ドームでは契約上の問題もあり、今後のファンサービスの向上などに限界があると判断。自前のボールパークを新設して保有し、魅力ある球団運営を狙う。
複数の関係者によれば、すでに日本ハムは新球場の建設について本格的な検討を始めている。具体的な青写真を、少しずつ固めている段階に突入しているという。東京ドームから札幌ドームへ本拠地を移転して20周年の区切り、24年前後の開業を目指して進めているとみられる。建設地は現状の札幌市、また市外も候補としているようだ。
悲願であり、苦渋の選択でもある。04年に東京から北海道へ移転。昨季まで12年間で、1度の日本一を含めて4度のリーグ優勝を果たした。新庄剛志氏(44)や米レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(29)らスター選手も輩出した。球団の人気は上昇し、集客力もつけ地域密着に一定の成功を収めた。チームの価値、ブランド力は向上していたが、球場を根幹としたハード面は停滞していた。
札幌ドームは球団ではなく札幌市が所有し、第3セクターの「株式会社 札幌ドーム」が運営と管理をしている。J2札幌も本拠とするサッカーとの共用施設でもある。選手のプレー、ファンの観戦環境に不備があっても素早く、かつ柔軟性ある対応ができないケースが多かった。
また双方の取り決め上、集客が増えても球団の収益に大きく反映されない事情もある。球場内の売店を選定する権利と、その収入。広告収入なども、札幌ドーム側が大半を得る構造になっている。また年間で約13億円という高額の球場使用料等を支払っていた。これらを総合的に検討し、新球場建設の財源確保のメドが立ち、自前の球場建設へと動きだしたようだ。
球団側は本来は安定、または上昇していく収益をファンへ還元したい意向を持っている。例えばチケットの値下げなどを画策しても、経営上の問題から限界があった。また、北海道を拠点とするチームらしい、特色あふれる施設を提供したいとの思いもあった。すべてを満たすには「借り物」の球場ではこれ以上は厳しく、球場を保有すべきとの結論に至ったようだ。新球場の骨格は収容人数は3万人程度の規模で屋根が開閉式のドーム球場で、天然芝とみられる。夢のボールパーク作りへ、ついに歩み出す。
<新球場の展望>
どんな球場になっていくか。現状で明らかになっていないが、「北海道」を前面に押し出す形になると考えられる。歴代の球団社長たちは「せっかく北海道という魅力があるエリアにある。それを、観戦環境にも反映させたい」と願っていた。札幌移転から13年目。地元に根付き、多くのファンが誇れる球団にふさわしい、独自性、地域性があふれるボールパークになるだろう。
これは想像になるが、例えば飲食の売店、付帯設備。スープカレーや回転ずし、ラーメンなど有名店を招き、ご当地グルメを提供する。軽食はポップコーンではなく、毛ガニやトウモロコシなど。場内の水槽にサケが回遊していたり、客席のイスがヒグマの手であったり…。周辺には本物の野生動物が生息し、ジャガイモ畑など自然もあふれる。球場が北海道の特長を凝縮する-。野球と地域の共生と共存。そんなスポットになることを願う。
自前スタジアムの強み。国内に例がないような斬新で、奇想天外な球場になると予想する。日本ハムが今後、目指していくのは「アジアNO・1」と言われるような先進的な球団運営と聞く。その基盤の1つが、新球場。ファンのリクエスト、ニーズをくむ。既存の球場の概念にない、施設が生み出されるだろう。誕生する日が楽しみだ。
複数の関係者によれば、すでに日本ハムは新球場の建設について本格的な検討を始めている。具体的な青写真を、少しずつ固めている段階に突入しているという。東京ドームから札幌ドームへ本拠地を移転して20周年の区切り、24年前後の開業を目指して進めているとみられる。建設地は現状の札幌市、また市外も候補としているようだ。
悲願であり、苦渋の選択でもある。04年に東京から北海道へ移転。昨季まで12年間で、1度の日本一を含めて4度のリーグ優勝を果たした。新庄剛志氏(44)や米レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(29)らスター選手も輩出した。球団の人気は上昇し、集客力もつけ地域密着に一定の成功を収めた。チームの価値、ブランド力は向上していたが、球場を根幹としたハード面は停滞していた。
札幌ドームは球団ではなく札幌市が所有し、第3セクターの「株式会社 札幌ドーム」が運営と管理をしている。J2札幌も本拠とするサッカーとの共用施設でもある。選手のプレー、ファンの観戦環境に不備があっても素早く、かつ柔軟性ある対応ができないケースが多かった。
また双方の取り決め上、集客が増えても球団の収益に大きく反映されない事情もある。球場内の売店を選定する権利と、その収入。広告収入なども、札幌ドーム側が大半を得る構造になっている。また年間で約13億円という高額の球場使用料等を支払っていた。これらを総合的に検討し、新球場建設の財源確保のメドが立ち、自前の球場建設へと動きだしたようだ。
球団側は本来は安定、または上昇していく収益をファンへ還元したい意向を持っている。例えばチケットの値下げなどを画策しても、経営上の問題から限界があった。また、北海道を拠点とするチームらしい、特色あふれる施設を提供したいとの思いもあった。すべてを満たすには「借り物」の球場ではこれ以上は厳しく、球場を保有すべきとの結論に至ったようだ。新球場の骨格は収容人数は3万人程度の規模で屋根が開閉式のドーム球場で、天然芝とみられる。夢のボールパーク作りへ、ついに歩み出す。
<新球場の展望>
どんな球場になっていくか。現状で明らかになっていないが、「北海道」を前面に押し出す形になると考えられる。歴代の球団社長たちは「せっかく北海道という魅力があるエリアにある。それを、観戦環境にも反映させたい」と願っていた。札幌移転から13年目。地元に根付き、多くのファンが誇れる球団にふさわしい、独自性、地域性があふれるボールパークになるだろう。
これは想像になるが、例えば飲食の売店、付帯設備。スープカレーや回転ずし、ラーメンなど有名店を招き、ご当地グルメを提供する。軽食はポップコーンではなく、毛ガニやトウモロコシなど。場内の水槽にサケが回遊していたり、客席のイスがヒグマの手であったり…。周辺には本物の野生動物が生息し、ジャガイモ畑など自然もあふれる。球場が北海道の特長を凝縮する-。野球と地域の共生と共存。そんなスポットになることを願う。
自前スタジアムの強み。国内に例がないような斬新で、奇想天外な球場になると予想する。日本ハムが今後、目指していくのは「アジアNO・1」と言われるような先進的な球団運営と聞く。その基盤の1つが、新球場。ファンのリクエスト、ニーズをくむ。既存の球場の概念にない、施設が生み出されるだろう。誕生する日が楽しみだ。