巨人は1日早く沖縄キャンプを打ち上げ、阿部(手前)と坂本勇(後方)は帰京した(カメラ・佐々木 清勝)
巨人が27日、沖縄での春季キャンプを予定より1日前倒しして打ち上げた。この日までにチーム内のインフルエンザ感染者が4人となり、これ以上の拡大を防ぐための緊急措置。鹿取義隆GM(60)が「たぶん(前例は)ないと思う」と説明した超異例の決断だ。また、打ち上げ前には韓国・SKと練習試合(那覇)を行い、野上亮磨投手(30)が2回1安打無失点と好投して開幕ローテ入りに前進。打線では「1番・右翼」で先発の陽岱鋼外野手(31)が2安打1盗塁で開幕スタメン争いで存在感を見せた。
超異例のキャンプ打ち上げとなった。この日の韓国・SKとの練習試合後、球団がリリースを出した。「28日まで予定していました1軍の那覇キャンプをきょう27日で終了することになりました」。インフルエンザ感染者拡大防止のための緊急措置として、1日早く切り上げることを決断。選手会長による恒例の手締めもない。高橋監督も「(前例が)ないんじゃないかな」と困惑しつつ「やらずしてそうなってしまうよりは、打てる手は打つということ」と説明した。
この日の早朝、山本がインフルエンザA型に感染したため、練習不参加が決定。26日の練習後から体調に異変を訴えており、同日夜に診断が下された。すでに26日から同様の病状で練習を欠席している吉川尚、戸根、豊田投手コーチに続く4人目の感染者が現れた。さらに、インフルエンザではなかったものの、マギーも発熱などの体調不良でこの日の練習を休んだことを重く見て、午前中から高橋監督がトレーナー陣と協議を開始。練習試合中にキャンプ切り上げが決定した。
14年には2月のキャンプ中から4月の開幕直後までに計16人が感染した前例もある。鹿取GMは「緊急事態。これ以上拡散しないように、最善の策だと思った。団体行動を行わない方がいいという判断」と説明。順次、この日のうちにすでに罹患(りかん)している4人と、28日に侍ジャパンに合流する小林、田口を除いた選手は全員、帰京した。
思わぬ事態に、球団内外で対応に追われた。この日から選手はグラウンド外の移動時にはマスクの着用が義務づけられた。練習試合後、岡本と田中俊が特打を終えると、この日でキャンプが終了するアナウンスが流され、場内のファンから驚きの声が上がった。キャンプ地の那覇セルラーでは、本来、最終日となるはずだった28日に知らずに訪れたファンのためにインフォメーション窓口だけ開けることが決定。出店も1店舗を除いて休業する予定という。
3月1日に加え、練習後に帰京予定だった28日も休養日となり、連休になった。1日早く練習を切り上げ、指揮官の胸の内には沖縄のファンへの心苦しさも残る。「仕方がないんだけど、そうなってしまったことは申し訳ない。体調管理も我々の義務の一つ。(選手には)2日間がいい休養になれば」と理解を求めた。グラウンドで「奮輝」する姿を見せるのが一番のファンサービス。そう信じて沖縄での春を終えた。
巨人が27日、沖縄での春季キャンプを予定より1日前倒しして打ち上げた。この日までにチーム内のインフルエンザ感染者が4人となり、これ以上の拡大を防ぐための緊急措置。鹿取義隆GM(60)が「たぶん(前例は)ないと思う」と説明した超異例の決断だ。また、打ち上げ前には韓国・SKと練習試合(那覇)を行い、野上亮磨投手(30)が2回1安打無失点と好投して開幕ローテ入りに前進。打線では「1番・右翼」で先発の陽岱鋼外野手(31)が2安打1盗塁で開幕スタメン争いで存在感を見せた。
超異例のキャンプ打ち上げとなった。この日の韓国・SKとの練習試合後、球団がリリースを出した。「28日まで予定していました1軍の那覇キャンプをきょう27日で終了することになりました」。インフルエンザ感染者拡大防止のための緊急措置として、1日早く切り上げることを決断。選手会長による恒例の手締めもない。高橋監督も「(前例が)ないんじゃないかな」と困惑しつつ「やらずしてそうなってしまうよりは、打てる手は打つということ」と説明した。
この日の早朝、山本がインフルエンザA型に感染したため、練習不参加が決定。26日の練習後から体調に異変を訴えており、同日夜に診断が下された。すでに26日から同様の病状で練習を欠席している吉川尚、戸根、豊田投手コーチに続く4人目の感染者が現れた。さらに、インフルエンザではなかったものの、マギーも発熱などの体調不良でこの日の練習を休んだことを重く見て、午前中から高橋監督がトレーナー陣と協議を開始。練習試合中にキャンプ切り上げが決定した。
14年には2月のキャンプ中から4月の開幕直後までに計16人が感染した前例もある。鹿取GMは「緊急事態。これ以上拡散しないように、最善の策だと思った。団体行動を行わない方がいいという判断」と説明。順次、この日のうちにすでに罹患(りかん)している4人と、28日に侍ジャパンに合流する小林、田口を除いた選手は全員、帰京した。
思わぬ事態に、球団内外で対応に追われた。この日から選手はグラウンド外の移動時にはマスクの着用が義務づけられた。練習試合後、岡本と田中俊が特打を終えると、この日でキャンプが終了するアナウンスが流され、場内のファンから驚きの声が上がった。キャンプ地の那覇セルラーでは、本来、最終日となるはずだった28日に知らずに訪れたファンのためにインフォメーション窓口だけ開けることが決定。出店も1店舗を除いて休業する予定という。
3月1日に加え、練習後に帰京予定だった28日も休養日となり、連休になった。1日早く練習を切り上げ、指揮官の胸の内には沖縄のファンへの心苦しさも残る。「仕方がないんだけど、そうなってしまったことは申し訳ない。体調管理も我々の義務の一つ。(選手には)2日間がいい休養になれば」と理解を求めた。グラウンドで「奮輝」する姿を見せるのが一番のファンサービス。そう信じて沖縄での春を終えた。