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【巨人】小林、広陵高後輩の広島ドラ1中村奨に「負けてられない」

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広陵野球部OB会の野球教室に参加し、子どもたちとランニングを行う(後列左から)中村奨、小林(カメラ・渡辺 了文)

 巨人・小林誠司捕手(28)が29日、“セ界”NO1捕手の座を死守する決意を示した。広島市内の母校・広陵高で行われた野球教室に参加。今夏の甲子園で“小林2世”と呼ばれた広島のドラフト1位で、広陵高後輩の中村奨成(しょうせい)捕手(18)と初対面を果たした。「小林超え」を宣言している強肩強打のルーキーから刺激を受け「同じポジションなんで負けてられない」と今年3月のWBC正捕手は気を引き締めた。

 広陵高で行われた野球教室、ベンチで小林は10歳下の中村奨を隣に呼んだ。今夏の甲子園で「小林2世」と呼ばれた後輩との初対面に時折照れた表情を浮かべ、笑顔で雑談した。しかし終了後、同じリーグで戦う後輩捕手との対決について聞かれると「お互い切磋琢磨(せっさたくま)して、同じポジションなんで自分も負けたくない気持ちはある」と背筋を伸ばした。

 強力なライバルになるだろう。今夏の甲子園を沸かせた中村奨は、二塁への送球タイムは最速1・74秒をたたき出した強肩の持ち主。また、大会では1985年のPL学園・清原和博を超える1大会最多6本塁打を放った。12月に行われた広島の新入団会見では2020年の東京五輪代表入りに向け「レベルの高い選手の球を受けることは貴重な経験になる。そのためにも(小林)誠司さんを超えないと」と意気込みを吐露。まずは広島の正捕手の座を奪い、小林を超える盗塁阻止率をマークし、ゴールデン・グラブ賞を目標に掲げ、リーグトップにのし上がるつもりだ。

 小林も負けない。今年、3月のWBCに選出され正捕手として奮闘。シーズン中も二塁送球タイム1秒8台を誇る強肩を武器に、盗塁阻止率は2年連続12球団1位の3割8分。プロ4年目でゴールデン・グラブ賞を初受賞した。鉄壁の守備で魅了し「セ界のコバヤシ」として活躍し「目標、意識は高くもってやらないといけないのは僕も思ってる。僕も現状には満足してない。力不足のことはたくさんあるのでもっと上を目指して自分自身が頑張っていきたい」と気を引き締めた。

 守備面ではトップだが、打撃では課題が残った。138試合で打率2割6厘。秋季キャンプでは「来年こそは結果を残さないと」とバットを毎日振りまくった。「打撃も守備もあれだけの結果残している。僕なんか…って感じですけど。目標にと言われる方が僕は恥ずかしい。すごい選手ですし。負けないように頑張らないと」と改めて決意を固めた。

 ライバルであり、大切な後輩でもある。18歳でプロの門をたたく広島の背番号「22」に「本人もいろいろ不安もあると思う。(広陵の)カープの先輩、心強い選手もたくさんいる。そういう先輩を頼って頑張ってほしい」と、温かい言葉を贈った。後輩に刺激を受け、巨人の背番号「22」が“セ界”のトップに立ち続けるつもりだ。(玉寄 穂波)

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