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【巨人】阿部、400号あと12発 グアム単独トレは飛ばさない「健康でいるというのが一番」

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ジャイアンツ球場で自主トレを行った阿部。ランニング後、体からは湯気が立ち上っていた(カメラ・生澤 英里香)

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マシン打撃で汗を流す阿部

 巨人・阿部慎之助内野手(38)が28日、“ゆったり調整”を行うことを明かした。

 この日、単独グアム自主トレに出発。過去の自主トレでは後輩の面倒を見たり、人に合わせることが多かった。今回は毎日の自分の調子を見極めてメニューを組む。来季は残り12本となった通算400本塁打の期待もかかる。1年間、成果を挙げながら1軍にフル帯同するためにも「張り切り過ぎずに、健康でいるというのが一番」と話した。

 吐く息が真っ白になる午前9時前。阿部は、この日で年内の使用が終わるG球場に姿を見せた。ランニング、マシン打撃で日本での練習納め。たっぷりと汗を流した後、今回の単独自主トレの狙いを明かした。「けがをしないこと。スローでしようかなと思ってる。張り切り過ぎずに」と、マイペース調整を宣言。夜の便でグアムへ出発した。

 これまでの自主トレは、いつも後輩を熱心に指導してきた。昨オフは小林に「捕手のイロハ」を叩き込んだ。亀井、長野、坂本勇らに打撃の極意を伝授した年もあった。その分、相手のペースに合わせることが多く“自分ファースト”ではない側面があった。実際、小林との自主トレでは序盤からフリー打撃などを行っていた。

 今回は「(フリー打撃は)最後の方しかしない」と明かす。「(前半は)散歩、日なたぼっこでもしようかな。健康でいる。今からがむしゃらにしてもしょうがない。健康でいるっていうのが一番」と自分の体調を見極め、リフレッシュを取り入れつつ汗を流すつもりだ。

 今季の成績を月別に見ると、3・4月、通算2000安打を達成した8月はともに打率3割を超えたが、他の月は2割5分に届かなかった。調子の波が出たことが反省点となった。通算400本塁打を来季達成するためにも、シーズン通して第一線で戦い、コンスタントに成績を残すことが必要になる。

 巨人だけで400発打った選手は、王(868本)と長嶋(444本)しかいない。阿部は「(来年400本塁打を)打っちゃったら再来年はどうしたらいいんだろう」と笑いつつも「届かない数字ではない。とにかく出番がなくならないようにするだけ。ダメだったら外される」と気を引き締める。

 チームは3シーズン、優勝から遠のいている。若手の底上げが叫ばれるが、ベテランの力も必要だ。悲願の優勝に向け、阿部は常夏の地で約1か月かけて、1年間戦う体を作りあげる。(玉寄 穂波)

 ◆阿部の過去5年間の1月の米グアム自主トレ

 ▼13年 坂本勇、長野、大田、松本哲らと。3月のWBCも視野に入れ初日からロングティー打撃で振り込む。シーズン32本塁打。

 ▼14年 オフは休養に専念。矢野、長野、坂本勇、河野との初日の軽めのティー打撃が、10月以来のスイングという当時自己最遅ペースで始動。打率2割4分8厘、19本塁打に終わる。

 ▼15年 坂本勇、長野と。初日から走り込み、一塁ノック、ロングティー打撃など6時間。故障もあり打率2割4分2厘、15本塁打。

 ▼16年 村田、実松、岡本、和田、坂本勇、長野と同じグラウンドで練習も、時間をずらして単独練習。故障で規定打席未満も打率3割1分、12本塁打。

 ▼17年 小林とマンツーマンで。初日からウェートトレ、打撃指導しながらのロングティーで5時間ぶっ通しの猛特訓。主に4番として15本塁打、76打点。

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