自主トレでバットを振り込む岡本
巨人・岡本和真内野手(21)が今オフは由伸監督の母校・慶大で山本とともに自主トレを行うことが27日、分かった。同校のグラウンドには、右翼後方に高さ15メートルの「由伸ネット」、左翼後方には高さ最大20メートルもある、楽天ドラフト2位の大砲にちなんだ「岩見ネット」がそびえており、岡本にとっては格好の目標。由伸監督を育んだ地で、新加入のゲレーロに負けない破壊力を身につけ、来季のレギュラー奪取に挑戦する。
岡本がプロ4年目の自主トレの地に選んだのは、横浜市の日吉にある慶大グラウンドだった。
2年目は坂本・長野らとともにグアムで過ごし、3年目の今年はG球場や母校・智弁学園で汗を流してきたが、今回は慶大OBの山本に声をかけられ、鍛錬の場を決めた。「自分との闘い。頑張るしかない」。東京六大学通算本塁打1位の由伸監督(23本)、3位の楽天のドラフト2位・岩見雅紀(21本)を輩出したグラウンドで、目標の2ケタ本塁打への土台を築く。
大きな壁を越える。慶大グラウンドは、左翼98メートル、右翼97メートル、中堅117メートルの広さ。周囲の住宅街に打球が飛び出さないよう、外野後方に防球ネットが張られている。右翼の15メートルのネットは94~97年に在籍した左の由伸対策として設置され、通称“由伸ネット”。また今年は左翼に最大20メートルの“岩見ネット”が誕生。左翼後方にある保育園を大砲の規格外の飛距離から守る意味もあった。この2つのネットを越える打球を飛ばすためには、技術とパワーの両方が必要だ。2人でホームランダービーを行い、破壊力を伸ばすプランも浮上している。
来季は中日からゲレーロの加入が決定。三塁、左翼も守る右の長距離砲と、タイプは一緒。今季35本塁打を放ったセのキングに対し、レギュラー奪取のためには簡単には引き下がれない。
由伸監督は来年で22歳となる岡本に対して「(本塁打が)何本というより、たくさん打って、(実力で)出してもらえるようにならないと。チャンスは与えなくちゃいけないのかもしれないけど、(結果が出なくても)出してもらっているようじゃどうなの?って思うし」と、厳しい言葉を投げかける。過去2年間は重信とともに優遇され、春季キャンプは1軍スタート。練習試合やオープン戦は出場機会に恵まれていた。期待している分、来春は特別扱いしない方針だ。
今季は15試合で31打数6安打、打率1割9分4厘、0本塁打。由伸監督が22歳だった慶大4年時は、圧倒的な活躍で天才の評価を不動のものとした。舞台こそ違うが、岡本も、自らの地位を固める年にしたいところ。指揮官の原点の地で、心身を鍛え上げる。
◆22歳の高橋由伸 慶大4年時(97年)に主将を務め、春季リーグ戦で優勝に導く。秋季リーグ戦では田淵幸一の持つリーグ記録を更新する通算23本塁打を記録する。大学4年間、リーグ戦は全試合フルイニング出場を果たした。日米大学選手権では日本代表の4番として3試合連続本塁打。インターコンチネンタルカップ(スペイン)キューバ戦でも先制3ランで勝利に貢献するなど、天才スラッガーの名をほしいままにした。
巨人・岡本和真内野手(21)が今オフは由伸監督の母校・慶大で山本とともに自主トレを行うことが27日、分かった。同校のグラウンドには、右翼後方に高さ15メートルの「由伸ネット」、左翼後方には高さ最大20メートルもある、楽天ドラフト2位の大砲にちなんだ「岩見ネット」がそびえており、岡本にとっては格好の目標。由伸監督を育んだ地で、新加入のゲレーロに負けない破壊力を身につけ、来季のレギュラー奪取に挑戦する。
岡本がプロ4年目の自主トレの地に選んだのは、横浜市の日吉にある慶大グラウンドだった。
2年目は坂本・長野らとともにグアムで過ごし、3年目の今年はG球場や母校・智弁学園で汗を流してきたが、今回は慶大OBの山本に声をかけられ、鍛錬の場を決めた。「自分との闘い。頑張るしかない」。東京六大学通算本塁打1位の由伸監督(23本)、3位の楽天のドラフト2位・岩見雅紀(21本)を輩出したグラウンドで、目標の2ケタ本塁打への土台を築く。
大きな壁を越える。慶大グラウンドは、左翼98メートル、右翼97メートル、中堅117メートルの広さ。周囲の住宅街に打球が飛び出さないよう、外野後方に防球ネットが張られている。右翼の15メートルのネットは94~97年に在籍した左の由伸対策として設置され、通称“由伸ネット”。また今年は左翼に最大20メートルの“岩見ネット”が誕生。左翼後方にある保育園を大砲の規格外の飛距離から守る意味もあった。この2つのネットを越える打球を飛ばすためには、技術とパワーの両方が必要だ。2人でホームランダービーを行い、破壊力を伸ばすプランも浮上している。
来季は中日からゲレーロの加入が決定。三塁、左翼も守る右の長距離砲と、タイプは一緒。今季35本塁打を放ったセのキングに対し、レギュラー奪取のためには簡単には引き下がれない。
由伸監督は来年で22歳となる岡本に対して「(本塁打が)何本というより、たくさん打って、(実力で)出してもらえるようにならないと。チャンスは与えなくちゃいけないのかもしれないけど、(結果が出なくても)出してもらっているようじゃどうなの?って思うし」と、厳しい言葉を投げかける。過去2年間は重信とともに優遇され、春季キャンプは1軍スタート。練習試合やオープン戦は出場機会に恵まれていた。期待している分、来春は特別扱いしない方針だ。
今季は15試合で31打数6安打、打率1割9分4厘、0本塁打。由伸監督が22歳だった慶大4年時は、圧倒的な活躍で天才の評価を不動のものとした。舞台こそ違うが、岡本も、自らの地位を固める年にしたいところ。指揮官の原点の地で、心身を鍛え上げる。
◆22歳の高橋由伸 慶大4年時(97年)に主将を務め、春季リーグ戦で優勝に導く。秋季リーグ戦では田淵幸一の持つリーグ記録を更新する通算23本塁打を記録する。大学4年間、リーグ戦は全試合フルイニング出場を果たした。日米大学選手権では日本代表の4番として3試合連続本塁打。インターコンチネンタルカップ(スペイン)キューバ戦でも先制3ランで勝利に貢献するなど、天才スラッガーの名をほしいままにした。