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【巨人】ドラ1鍬原「決めました!」来季へ向け決意の一文字は「新」

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新人王獲得を目標に掲げる鍬原

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来季の抱負を「新」と記した鍬原

 巨人のドラフト1位・鍬原拓也投手(21)=中大=が26日、来季のテーマを漢字一文字で「新」に決めた。プロ1年目の大きな目標は新人王。新たなプロの世界へ飛び込む前に「新」にかけた3箇条を設定した。〈1〉「新」人らしく〈2〉「新」環境に慣れる〈3〉「新」人王獲得―。黄金ルーキー右腕は「新しいことをやっていくぞという決意です」と胸を張った。

 鍬原はゆっくり、丁寧に一筆を書き上げた。来季のテーマを問われ「うーん。どうしようかな…」。背番号29のユニホームを着て、マウンドに立つ姿を想像し「決めました!」。考え抜いた末に「新」と記し、初々しい笑顔を見せた。

 プロへの第一歩を目前に控え、さまざまな思いが交錯していた。ローテ入りを果たし、プロ初勝利から白星を積み重ねる。巨人では11年沢村以来の新人王獲得が大きな目標だ。そのために「新」に絡めた3段階ステップを定めた。「新しいことをやっていくぞ。という決意です」と、新人王に向けての「新」人3条件を用意した。

 〈1〉「新」人らしく ドラフト1位だからとはいえ、プロは甘い世界ではない。実際は横一戦のスタートとなる。名前は知られていても、顔は覚えてもらっていないこともある。顔と名前が一致されるように声を出してアピール。「元気よくしっかりアピールしたい」

 〈2〉「新」環境に慣れる プロの世界は別世界。他の選手についていけるように中大の先輩阿部、亀井、沢村はもちろん、橿原磯城(かしはらしき)リトルシニアの1年後輩にあたる岡本にも積極的に“取材”し、プロとしての立ち居振る舞いを学ぶ。

 〈3〉「新」人王獲得 1年目の最終的な目標は新人王。「1軍に定着できれば新人王というものも見えてくると思う」と夢見る。

 17年のチームスローガンは「新化~~GIANTS PRIDE 2017~」だった。その年にドラフト1位指名された最速152キロ右腕。チームはV奪回、日本一に向け「新化」が求められている。新戦力として先発ローテに食い込み、巨人を支える戦力として期待に応えるつもりだ。

 2か月後に迫った春季キャンプでスタートダッシュを切るため、現在はウェートや走り込みに力を入れ、パワーを出せる体作りに取り組んでいる。「球界を代表する選手になって、家族やお世話になった人たちに恩返しがしたい」と話していた鍬原。まさに新しい、フレッシュな力でプロの世界に踏み出す。(玉寄 穂波)

 ◆鍬原 拓也(くわはら・たくや)1996年3月26日、岡山県生まれ。21歳。3歳で奈良に転居、小3から本格的に野球を始める。大正中では橿原磯城シニアに所属、中学硬式日本一を決めるジャイアンツカップに出場。北陸高(福井)では甲子園出場なし。中大では1年春からリーグ戦に登板。通算44試合に登板し、11勝13敗、防御率3.38。177センチ、76キロ。右投右打。

 ◆近年のG戦士スローガン

 ▽菅野 昨年の契約更改時に、「頂(いただき)」と記した。「個人的には日本一の投手になる、という思いを込めました」と宣言した通り、今季は沢村賞を獲得するなど大活躍。来季に向けては「決意」と掲げた。

 ▽坂本勇 15年オフに新主将に就任。「いいきっかけにして、『第2の野球人生だ』と思ってやっていきたい」との思いから、「初心」というスローガンを発表した。

 ▽阿部 かつては年始の野球教室に参加した際に、その年のテーマを設定することが恒例だった。「笑」「無事故」「熱」「喜」など。

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