入団発表で背番号23を披露する野上(カメラ・関口 俊明)
高橋監督(右)から巨人のユニホームを着させてもらう野上
西武からFAで、3年総額4億5000万円で巨人に移籍した野上亮磨投手(30)が4日、都内のホテルで入団会見を行った。妻で元「モーニング娘。」の石川梨華(32)は阪神ファンだが、「特に阪神戦は頑張りたい」と、愛妻を振り向かせる活躍を誓った。
来季の開幕カードは阪神戦(東京D)で、伝統の一戦でデビューの可能性も浮上した。現役時代に野上から本塁打を打った由伸監督は、「まだまだ伸びる」と2桁勝利を期待した。
壇上で緊張気味の表情が一気に緩んだ。野上は、報道陣から梨華夫人が阪神ファンである点を聞かれると笑顔を見せ、伝統の一戦への決意を口にした。
「(妻は)阪神ファンですけど、結婚して僕の考えについてきてくれるということなので。特に阪神戦は頑張りたいと思います」
梨華夫人は自身のオフィシャルサイトで「阪神ファン」と公言する、生粋の「虎党」だ。それでもFA宣言の際には、「どんな決断でもついていく」と背中を押してくれた。自身の好投で愛妻の心をオレンジ一色に染める覚悟だ。偶然にも来季の開幕カードは3月30日からの阪神3連戦。由伸監督は登板の可能性について、「そうですね。当然ある」と含みを持たせた。西武時代、対阪神は交流戦で過去6試合に登板(うち先発4度)し2敗と勝ち星はないが、鳥谷を9打数1安打、福留を6打数無安打に抑えるなど、被打率2割3分3厘はセ・リーグ6球団の中では一番低い。
実現すればチームとしても大きい。今季の対戦成績7勝18敗だった広島との初戦は開幕5カード目、4月13日から東京Dでの3連戦で、開幕カードに先発すれば登板の可能性は高い。野上は今年の交流戦、5月30日の広島戦(メットライフ)に先発。黒星こそついたが、8回途中5安打2失点と好投した。「バンバン振ってくるイメージ」と振り返ったが、相手には嫌な印象が残っているはずだ。
今季は先発ローテを守って24登板で11勝、144回で24四球と安定。巨人は菅野、マイコラス、田口以外の先発に苦労しただけに期待は高い。この日の会見では、由伸監督が冗談を交えながら歓迎した。
由伸監督「私が現役最後のシーズン(2015年)に対戦してホームランを打ったんですけど、打ったから多少、上からいけるかなと」
野上「ホームランを打たれましたけど、見逃し三振も取っています」
由伸監督「それは覚えていないです」
野上が由伸監督と実際に会うのは初めて。「格好いいなと思いました」とオーラに圧倒されていたが、並んで座った会見で笑いが起きた掛け合いは、強心臓の証しかもしれない。
「来季は1年間ケガせずローテを守り抜いて2桁勝てるように、優勝できるように頑張ります」
お立ち台でゲットするジャビット人形を梨華夫人にプレゼントする数が増えれば、家族もチームもハッピーになるはずだ。(片岡 優帆)
◆野上に聞く
―背番号「23」に決定
「最初に提示された時は『日産やん』と思いました」(野上は社会人・日産自動車出身)
―巨人のイメージは
「王さんと長嶋さんというイメージが強いです。あとは(由伸)監督に打たれたイメージが強いです」
―巨人打線の印象は
「今年は打たれたので(交流戦で先発して6回途中5失点)。打つチームだと思います。心強いです」
―今季はわずか24四球
「四球は野手のリズムが崩れる。それは意識してやっていきたいです」
―新たな挑戦への決意
「注目される球団でプレッシャーもありますが、力に変えていきたいです」
高橋監督(右)から巨人のユニホームを着させてもらう野上
西武からFAで、3年総額4億5000万円で巨人に移籍した野上亮磨投手(30)が4日、都内のホテルで入団会見を行った。妻で元「モーニング娘。」の石川梨華(32)は阪神ファンだが、「特に阪神戦は頑張りたい」と、愛妻を振り向かせる活躍を誓った。
来季の開幕カードは阪神戦(東京D)で、伝統の一戦でデビューの可能性も浮上した。現役時代に野上から本塁打を打った由伸監督は、「まだまだ伸びる」と2桁勝利を期待した。
壇上で緊張気味の表情が一気に緩んだ。野上は、報道陣から梨華夫人が阪神ファンである点を聞かれると笑顔を見せ、伝統の一戦への決意を口にした。
「(妻は)阪神ファンですけど、結婚して僕の考えについてきてくれるということなので。特に阪神戦は頑張りたいと思います」
梨華夫人は自身のオフィシャルサイトで「阪神ファン」と公言する、生粋の「虎党」だ。それでもFA宣言の際には、「どんな決断でもついていく」と背中を押してくれた。自身の好投で愛妻の心をオレンジ一色に染める覚悟だ。偶然にも来季の開幕カードは3月30日からの阪神3連戦。由伸監督は登板の可能性について、「そうですね。当然ある」と含みを持たせた。西武時代、対阪神は交流戦で過去6試合に登板(うち先発4度)し2敗と勝ち星はないが、鳥谷を9打数1安打、福留を6打数無安打に抑えるなど、被打率2割3分3厘はセ・リーグ6球団の中では一番低い。
実現すればチームとしても大きい。今季の対戦成績7勝18敗だった広島との初戦は開幕5カード目、4月13日から東京Dでの3連戦で、開幕カードに先発すれば登板の可能性は高い。野上は今年の交流戦、5月30日の広島戦(メットライフ)に先発。黒星こそついたが、8回途中5安打2失点と好投した。「バンバン振ってくるイメージ」と振り返ったが、相手には嫌な印象が残っているはずだ。
今季は先発ローテを守って24登板で11勝、144回で24四球と安定。巨人は菅野、マイコラス、田口以外の先発に苦労しただけに期待は高い。この日の会見では、由伸監督が冗談を交えながら歓迎した。
由伸監督「私が現役最後のシーズン(2015年)に対戦してホームランを打ったんですけど、打ったから多少、上からいけるかなと」
野上「ホームランを打たれましたけど、見逃し三振も取っています」
由伸監督「それは覚えていないです」
野上が由伸監督と実際に会うのは初めて。「格好いいなと思いました」とオーラに圧倒されていたが、並んで座った会見で笑いが起きた掛け合いは、強心臓の証しかもしれない。
「来季は1年間ケガせずローテを守り抜いて2桁勝てるように、優勝できるように頑張ります」
お立ち台でゲットするジャビット人形を梨華夫人にプレゼントする数が増えれば、家族もチームもハッピーになるはずだ。(片岡 優帆)
◆野上に聞く
―背番号「23」に決定
「最初に提示された時は『日産やん』と思いました」(野上は社会人・日産自動車出身)
―巨人のイメージは
「王さんと長嶋さんというイメージが強いです。あとは(由伸)監督に打たれたイメージが強いです」
―巨人打線の印象は
「今年は打たれたので(交流戦で先発して6回途中5失点)。打つチームだと思います。心強いです」
―今季はわずか24四球
「四球は野手のリズムが崩れる。それは意識してやっていきたいです」
―新たな挑戦への決意
「注目される球団でプレッシャーもありますが、力に変えていきたいです」