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横綱審議委員会、貴乃花親方の姿勢に苦言「ブチ壊す動き」 白鵬の「万歳」も問題視

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深夜、羽田空港に到着した貴乃花親方

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白鵬は観客と一緒にバンザイ

 大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会合が27日、東京・両国国技館で開かれた。幕内・貴ノ岩(27)=貴乃花=を暴行した横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=に厳しい処分を求める声が出る一方で、日本相撲協会の危機管理委員会の調査を拒否し続ける貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱、45)の姿勢を批判した。この日は横審へ中間報告にとどまり、暴行問題の協会による調査を早急に行うことを求めた。

 会見に出席した横審の北村正任委員長(76)=毎日新聞社名誉顧問=は今回の暴行問題ついて、「正常な社会秩序で暮らす全ての人間に禁じられている暴力が起きた。大変なダメージだ。相撲ファンの期待を裏切るもの。これは非常に厳しい処分が必要だろうと、委員会全体としてあった」と会合でのやりとりを説明した。

 その中で、早急な解決が進まない一番の理由に貴乃花親方が調査を拒むことについても議論された。「貴乃花親方の姿勢に納得できない、不可解だと意見が出た。この結果、弟子である貴ノ岩がこれからどうなっていくのかと考えるとおかしいのでないか。理事という立場であって、協会全体が進めることをブチ壊すような動きをしている」と話した。

 春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)からは「貴乃花親方から来場所も貴ノ岩は休場だと言っている」とする報告も出た。北村委員長は「親方の意思と関取本人の意思が一致しているのか。親方が力士一人の先行きを決めてしまっていいのか。相撲界の伝統で親方と弟子の関係はあるのだろうが、そういうこともいいのだろうかという意見が席上で出た」と話した。

 また九州場所で40回の優勝を決めた横綱白鵬(32)=宮城野=が表彰式のインタビューで暴行問題について触れたことも問題視された。北村委員長は「まったく異例のインタビューだった。万歳三唱もした。これだけ相撲協会が日馬富士問題で厳しい状況にあって、大変な中で何で万歳ができるんだろうと。しかも白鵬自身も日馬富士の事件の現場にいた。また場所中には11日目に物言いの問題も起こした。(その状況で)万歳しましょうという空気は良く分からない。『相撲界のウミを出す』とも発言した。それが何を意味するのか良く分からないが、横綱としてはおかしいのでないかという意見が多かった」と苦言を呈した。

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