フィリピンで自主トレを行う戸根
巨人の戸根千明投手(25)が今オフ、フィリピンで単身自主トレを行うことが25日、分かった。球界の海外トレといえばグアムやハワイが多いが、母がフィリピン人という縁で、超異例の場所で実現。飛躍を目指す左腕は同国の野球普及にも尽力する考えも明かした。
昨年まではマシソンと合同自主トレ。米フロリダの助っ人の自宅に泊まり、早朝トレ、狩猟で心身を鍛えた。3年目の今季は2軍でセーブ王も、1軍では6登板。「今までスコット(マシソン)に甘える部分もあった。何かを変えないといけない。一人でやることによって精神力というか。マウンドではいつも孤独ですから」と、覚悟を示した。
母の故郷・フィリピンには幼少期に訪れたことがあるくらい。今回は首都・マニラから30キロほど離れた都市で練習予定で、母の知人を通して現地の人に練習の手伝いを依頼した。「キャッチボールは広場でやって近くの砂浜で走ります」
フィリピンでは1955年第2回アジア野球選手権大会で六大学選抜の長嶋茂雄がプレーした。34年にはベーブ・ルースが全米選抜の一員として本塁打。そのことを知った松井秀喜氏が97年オフ、そのグラウンドを訪れて落下点を確認したこともある。現在はバスケットが人気で、野球は世界ランキング47位と普及が進んでいない。戸根は現地で野球教室も行う予定で、「向こうの子供たちに夢を持ってもらえたら」と、伝道師になるつもりだ。
「1軍で勝利の方程式で投げたい思いが強いです」という左腕が、母の故郷で鍛錬する。(片岡 優帆)
◆戸根 千明(とね・ちあき)1992年10月17日、京都府生まれ。25歳。小学校の頃はボクシング好きで辰吉丈一郎が憧れ。中学入学前、野球とどちらを選ぶか迷った時、フィリピン人の母が「あんたが殴られる姿は見たくない」と、泣きながら野球を勧めてくれた。島根・石見智翠館高から日大を経て2014年ドラフト2位で入団。通算94登板3勝1敗2セーブ、防御率3・93。174センチ、97キロ。左投左打。
巨人の戸根千明投手(25)が今オフ、フィリピンで単身自主トレを行うことが25日、分かった。球界の海外トレといえばグアムやハワイが多いが、母がフィリピン人という縁で、超異例の場所で実現。飛躍を目指す左腕は同国の野球普及にも尽力する考えも明かした。
昨年まではマシソンと合同自主トレ。米フロリダの助っ人の自宅に泊まり、早朝トレ、狩猟で心身を鍛えた。3年目の今季は2軍でセーブ王も、1軍では6登板。「今までスコット(マシソン)に甘える部分もあった。何かを変えないといけない。一人でやることによって精神力というか。マウンドではいつも孤独ですから」と、覚悟を示した。
母の故郷・フィリピンには幼少期に訪れたことがあるくらい。今回は首都・マニラから30キロほど離れた都市で練習予定で、母の知人を通して現地の人に練習の手伝いを依頼した。「キャッチボールは広場でやって近くの砂浜で走ります」
フィリピンでは1955年第2回アジア野球選手権大会で六大学選抜の長嶋茂雄がプレーした。34年にはベーブ・ルースが全米選抜の一員として本塁打。そのことを知った松井秀喜氏が97年オフ、そのグラウンドを訪れて落下点を確認したこともある。現在はバスケットが人気で、野球は世界ランキング47位と普及が進んでいない。戸根は現地で野球教室も行う予定で、「向こうの子供たちに夢を持ってもらえたら」と、伝道師になるつもりだ。
「1軍で勝利の方程式で投げたい思いが強いです」という左腕が、母の故郷で鍛錬する。(片岡 優帆)
◆戸根 千明(とね・ちあき)1992年10月17日、京都府生まれ。25歳。小学校の頃はボクシング好きで辰吉丈一郎が憧れ。中学入学前、野球とどちらを選ぶか迷った時、フィリピン人の母が「あんたが殴られる姿は見たくない」と、泣きながら野球を勧めてくれた。島根・石見智翠館高から日大を経て2014年ドラフト2位で入団。通算94登板3勝1敗2セーブ、防御率3・93。174センチ、97キロ。左投左打。