↑ホーク・ウォリアーに延髄斬りを見舞うジャンボ鶴田(C)2017日本テレビ
初代三冠ヘビー級王者のジャンボ鶴田さん(2000年没、享年49)の名勝負が甦(よみがえ)るDVDボックス「ジャンボ鶴田伝説」(バップ、1万8000円+税)が22日、発売された。5枚組のDVDに全24試合がトータル709分にわたって収録されている。
1973年10月9日に本名・鶴田友美として師匠・ジャイアント馬場と組んでザ・ファンクスのインターナショナルタッグ選手権に挑戦した出世試合から99年3月6日の日本武道館での引退セレモニーまで、最強の歴史が堪能できる。
会場で生観戦した試合や、当時の日本テレビの中継で見た試合、CS放送日テレジータスで最近見た試合もあるが、すっかり忘れていた試合もあった。その代表的なのが88年6月10日、日本武道館で、鶴田が谷津嘉章と組んで、ザ・ロードウォリアーズと戦った試合だ。ウォリアーズ戦と言えば、天龍源一郎と組んで初対決した85年3月9日の両国国技館決戦が有名だが、収録されているのは、この試合ではないのだ。
88年の武道館決戦は、鶴田組のPWFタッグとウォリアーズのインタータッグを賭けたダブルタイトルマッチ。鶴田組は勝ってタッグ王座を統一し、世界タッグ選手権に改称される歴史的一戦だったわけだが、鶴田組が反則勝ちという名勝負とは言い難い結果だった。
DVDで見てみると、レフェリーのジョー樋口がホーク・ウォリアーに暴行を受けて失神。その間にホークがトップロープから鶴田にフライングラリアットを決め、そこにサブレフェリーの和田京平が飛び込んできて3カウント。ウォリアーズが2つのベルトを誇示した後、息を吹き返したジョー樋口が反則を告げた。和田レフェリーの弁明まで収録されている。さらに鶴田組に対して「負けてんじゃねぇかよ」というファンのヤジも。DVDをじっくり見れば、こんな忘れていた幻のシーンがいっぱい出てきそうで楽しみだ。(酒井 隆之)
◆「ジャンボ鶴田伝説」収録試合(収録順ではなく年代順)
▽1973年10月9日・蔵前国技館 インターナショナルタッグ選手権試合 (王者組)ザ・ファンクスVS(挑戦者組)ジャイアント馬場、鶴田友美
▽1976年3月28日・蔵前国技館 全日本vs国際全面対抗戦、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第2戦 ラッシャー木村VSジャンボ鶴田
▽1976年5月1日・日大講堂 第4回チャンピオン・カーニバル公式戦 ジャイアント馬場VSジャンボ鶴田
▽1976年6月11日・蔵前国技館 NWA世界ヘビー級選手権試合、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第3戦 (王者)テリー・ファンクVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1976年7月17日・北九州市小倉区・三荻野体育館 ジャンボ鶴田試練の十番勝負第4戦 ジャンボ鶴田VSビル・ロビンソン
▽1976年8月28日・日大講堂 UNヘビー級王座決定戦 ジャンボ鶴田VSジャック・ブリスコ
▽1977年6月11日・世田谷区体育館 NWA世界ヘビー級選手権試合、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第8戦 (王者)ハーリー・レイスVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1977年8月25日・田園コロシアム UNヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)ミル・マスカラス
▽1979年1月5日・川崎市体育館 ジャンボ鶴田試練の十番勝負第10戦 フリッツ・フォン・エリックVSジャンボ鶴田
▽1983年8月31日・蔵前国技館 インターナショナルヘビー級選手権試合 (王者)ブルーザー・ブロディVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1984年2月23日・蔵前国技館 インターナショナル、AWA認定世界両ヘビー級選手権試合 (AWA世界王者)ニック・ボックウィンクルVS(インター王者)ジャンボ鶴田
▽1985年11月4日・大阪城ホール 長州力VSジャンボ鶴田
▽1988年6月10日・日本武道館 インターナショナル、PWF認定世界両タッグ選手権試合(インター王者)ザ・ロードウォリアーズVS(PWF王者)ジャンボ鶴田、谷津嘉章
▽1989年4月18日・大田区体育館 インターナショナル、UN、PWF認定三冠ヘビー級王座統一戦 (インター王者)ジャンボ鶴田VS(UN、PWF王者)スタン・ハンセン
▽1989年4月20日・大阪府立体育会館 三冠統一ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)天龍源一郎
▽1990年4月19日・横浜文化体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)天龍源一郎
▽1990年9月1日・日本武道館 三冠ヘビー級次期挑戦者決定戦 ジャンボ鶴田VS三沢光晴
▽1991年1月19日・松本市総合体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)スタン・ハンセンVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1991年4月6日・大阪府立体育会館 91チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 ジャンボ鶴田VS川田利明
▽1991年4月16日・愛知県体育館 91チャンピオン・カーニバル優勝決定戦 (Bブロック代表)ジャンボ鶴田VS(Aブロック代表)スタン・ハンセン
▽1991年4月18日・日本武道館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)三沢光晴
▽1991年10月24日・横浜文化体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)川田利明
▽1992年2月27日 松本市総合体育館 3軍スペシャル再戦 ジャンボ鶴田VS小橋健太
▽1992年3月4日・日本武道館 世界タッグ選手権試合 (王者組)テリー・ゴディ、スティーブ・ウイリアムスVSジャンボ鶴田、田上 明
▽1999年2月20日 引退会見
▽1999年3月6日 日本武道館 引退セレモニー
初代三冠ヘビー級王者のジャンボ鶴田さん(2000年没、享年49)の名勝負が甦(よみがえ)るDVDボックス「ジャンボ鶴田伝説」(バップ、1万8000円+税)が22日、発売された。5枚組のDVDに全24試合がトータル709分にわたって収録されている。
1973年10月9日に本名・鶴田友美として師匠・ジャイアント馬場と組んでザ・ファンクスのインターナショナルタッグ選手権に挑戦した出世試合から99年3月6日の日本武道館での引退セレモニーまで、最強の歴史が堪能できる。
会場で生観戦した試合や、当時の日本テレビの中継で見た試合、CS放送日テレジータスで最近見た試合もあるが、すっかり忘れていた試合もあった。その代表的なのが88年6月10日、日本武道館で、鶴田が谷津嘉章と組んで、ザ・ロードウォリアーズと戦った試合だ。ウォリアーズ戦と言えば、天龍源一郎と組んで初対決した85年3月9日の両国国技館決戦が有名だが、収録されているのは、この試合ではないのだ。
88年の武道館決戦は、鶴田組のPWFタッグとウォリアーズのインタータッグを賭けたダブルタイトルマッチ。鶴田組は勝ってタッグ王座を統一し、世界タッグ選手権に改称される歴史的一戦だったわけだが、鶴田組が反則勝ちという名勝負とは言い難い結果だった。
DVDで見てみると、レフェリーのジョー樋口がホーク・ウォリアーに暴行を受けて失神。その間にホークがトップロープから鶴田にフライングラリアットを決め、そこにサブレフェリーの和田京平が飛び込んできて3カウント。ウォリアーズが2つのベルトを誇示した後、息を吹き返したジョー樋口が反則を告げた。和田レフェリーの弁明まで収録されている。さらに鶴田組に対して「負けてんじゃねぇかよ」というファンのヤジも。DVDをじっくり見れば、こんな忘れていた幻のシーンがいっぱい出てきそうで楽しみだ。(酒井 隆之)
◆「ジャンボ鶴田伝説」収録試合(収録順ではなく年代順)
▽1973年10月9日・蔵前国技館 インターナショナルタッグ選手権試合 (王者組)ザ・ファンクスVS(挑戦者組)ジャイアント馬場、鶴田友美
▽1976年3月28日・蔵前国技館 全日本vs国際全面対抗戦、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第2戦 ラッシャー木村VSジャンボ鶴田
▽1976年5月1日・日大講堂 第4回チャンピオン・カーニバル公式戦 ジャイアント馬場VSジャンボ鶴田
▽1976年6月11日・蔵前国技館 NWA世界ヘビー級選手権試合、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第3戦 (王者)テリー・ファンクVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1976年7月17日・北九州市小倉区・三荻野体育館 ジャンボ鶴田試練の十番勝負第4戦 ジャンボ鶴田VSビル・ロビンソン
▽1976年8月28日・日大講堂 UNヘビー級王座決定戦 ジャンボ鶴田VSジャック・ブリスコ
▽1977年6月11日・世田谷区体育館 NWA世界ヘビー級選手権試合、ジャンボ鶴田試練の十番勝負第8戦 (王者)ハーリー・レイスVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1977年8月25日・田園コロシアム UNヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)ミル・マスカラス
▽1979年1月5日・川崎市体育館 ジャンボ鶴田試練の十番勝負第10戦 フリッツ・フォン・エリックVSジャンボ鶴田
▽1983年8月31日・蔵前国技館 インターナショナルヘビー級選手権試合 (王者)ブルーザー・ブロディVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1984年2月23日・蔵前国技館 インターナショナル、AWA認定世界両ヘビー級選手権試合 (AWA世界王者)ニック・ボックウィンクルVS(インター王者)ジャンボ鶴田
▽1985年11月4日・大阪城ホール 長州力VSジャンボ鶴田
▽1988年6月10日・日本武道館 インターナショナル、PWF認定世界両タッグ選手権試合(インター王者)ザ・ロードウォリアーズVS(PWF王者)ジャンボ鶴田、谷津嘉章
▽1989年4月18日・大田区体育館 インターナショナル、UN、PWF認定三冠ヘビー級王座統一戦 (インター王者)ジャンボ鶴田VS(UN、PWF王者)スタン・ハンセン
▽1989年4月20日・大阪府立体育会館 三冠統一ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)天龍源一郎
▽1990年4月19日・横浜文化体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)天龍源一郎
▽1990年9月1日・日本武道館 三冠ヘビー級次期挑戦者決定戦 ジャンボ鶴田VS三沢光晴
▽1991年1月19日・松本市総合体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)スタン・ハンセンVS(挑戦者)ジャンボ鶴田
▽1991年4月6日・大阪府立体育会館 91チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 ジャンボ鶴田VS川田利明
▽1991年4月16日・愛知県体育館 91チャンピオン・カーニバル優勝決定戦 (Bブロック代表)ジャンボ鶴田VS(Aブロック代表)スタン・ハンセン
▽1991年4月18日・日本武道館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)三沢光晴
▽1991年10月24日・横浜文化体育館 三冠ヘビー級選手権試合 (王者)ジャンボ鶴田VS(挑戦者)川田利明
▽1992年2月27日 松本市総合体育館 3軍スペシャル再戦 ジャンボ鶴田VS小橋健太
▽1992年3月4日・日本武道館 世界タッグ選手権試合 (王者組)テリー・ゴディ、スティーブ・ウイリアムスVSジャンボ鶴田、田上 明
▽1999年2月20日 引退会見
▽1999年3月6日 日本武道館 引退セレモニー