日本ハムの栗山英樹監督は大谷をメジャーに送り出す心境を、しみじみと語った。
―会談中、大谷から何を伝えられた？
「本人が、『すごく皆さんに感謝している』というのが伝わる話だった。そこはなんか、成長したというかすごくうれしかった」
―５年間を振り返って。
「僕だけではなくて、球団の全員が彼の力を信じていた。一切ぶれることはなかったし、絶対出来ると思っていた。ただ一番大変だったのは本人だと思っているので、ただ信じて５年間、過ごしてきました」
―今後について？
「今までは何かあれば多少は言ったりとか、手を下せるわけですけど、まあここからはもっともっと心配。そんな簡単な道ではない。成長するために必要な要素っていうのは、まだまだある」
―一番印象に残ったことは？
「それはいっぱいありますね。去年ああいう形（日本一）でチームに貢献したというのは素晴らしかったと思うし、何のために野球をやるのか、挑戦するのは大変だったと思うけど、結果を残したのは事実。そういうところはすごく僕の心の中には残っていますね」
―彼が与えた影響はどう感じている？
「常識とか、プロ野球はこうだとかっていうものは、誰かが決めてるわけではないはず。そういうものも、本人が壊していったというのは、すごく意味があったと思います」