↑緒方監督からの言葉が書かれた交渉権確定カードを持って、笑顔をみせる広陵・中村
↑指名あいさつを受けた熊本工の山口
終わってみれば、広島らしいドラフトだった。6選手中高校生が4人に、大学生2人。社会人はゼロで全員が将来性を見込んでの指名。1位で地元・広陵高の中村奨成捕手(18)を2球団の競合の末に獲得すると、2位で熊本工の152キロ右腕・山口翔(18)。3位のケムナ・ブラッド・誠(22)=日本文理大=は大学生だが、即戦力というよりは将来性を買っての指名だ。
以下、4位の永井敦士外野手(18)=二松学舎大付高=、5位の遠藤淳志投手(18)=霞ケ浦高=、平岡敬人投手(22)=中部学院大=と、これでもかと素材型を並べた。超高校級捕手と評判の中村も、出てくるまでに3、4年はかかるだろう。
裏を返せば、来季も現有戦力で十分に戦えるということ。戦わねばならないということ。確かにカープのレギュラー陣は若い。「タナキクマル」、鈴木誠也、安部友裕ら主力は20代後半。投手陣も薮田や岡田ら伸び盛りの年代の選手がそろい、来季いきなり働けなくということは考えづらい。
今年のドラフトの狙いは明白。「その次の世代」を見据えた補強だ。実は来季から、今の主力が続々と国内FA権を獲得する。
【2018年】松山、丸。
【2019年】会沢、菊池、今村、野村
【2020年】田中
【2021年】大瀬良、九里、中崎
(主な選手のみ。順調にシーズンをすごした場合の最短での取得年)
カープはこれまで主力のFA流出に泣いてきた歴史がある。当時とは状況が激変したとは言え、備えておく必要がある。今季、ファームでも26年ぶりに優勝を遂げた。2年目の坂倉や、高橋昂也ら次世代を担う若手も育ってきている。育成に定評のある広島は、育て上げて黄金時代を作る。
(記者コラム 広島担当・角野 敬介)
↑指名あいさつを受けた熊本工の山口
終わってみれば、広島らしいドラフトだった。6選手中高校生が4人に、大学生2人。社会人はゼロで全員が将来性を見込んでの指名。1位で地元・広陵高の中村奨成捕手(18)を2球団の競合の末に獲得すると、2位で熊本工の152キロ右腕・山口翔(18)。3位のケムナ・ブラッド・誠(22)=日本文理大=は大学生だが、即戦力というよりは将来性を買っての指名だ。
以下、4位の永井敦士外野手(18)=二松学舎大付高=、5位の遠藤淳志投手(18)=霞ケ浦高=、平岡敬人投手(22)=中部学院大=と、これでもかと素材型を並べた。超高校級捕手と評判の中村も、出てくるまでに3、4年はかかるだろう。
裏を返せば、来季も現有戦力で十分に戦えるということ。戦わねばならないということ。確かにカープのレギュラー陣は若い。「タナキクマル」、鈴木誠也、安部友裕ら主力は20代後半。投手陣も薮田や岡田ら伸び盛りの年代の選手がそろい、来季いきなり働けなくということは考えづらい。
今年のドラフトの狙いは明白。「その次の世代」を見据えた補強だ。実は来季から、今の主力が続々と国内FA権を獲得する。
【2018年】松山、丸。
【2019年】会沢、菊池、今村、野村
【2020年】田中
【2021年】大瀬良、九里、中崎
(主な選手のみ。順調にシーズンをすごした場合の最短での取得年)
カープはこれまで主力のFA流出に泣いてきた歴史がある。当時とは状況が激変したとは言え、備えておく必要がある。今季、ファームでも26年ぶりに優勝を遂げた。2年目の坂倉や、高橋昂也ら次世代を担う若手も育ってきている。育成に定評のある広島は、育て上げて黄金時代を作る。
(記者コラム 広島担当・角野 敬介)