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【巨人】サイドスロー田原の夢とは…自主トレ仲間BC石川・寺田のドラフト指名に感激?

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↑横手投げ投手が集まり、岡山で自主トレを公開した(左から)BC石川・寺田、広島・藤井、巨人・田原、巨人・長谷川、日本ハム・公文

 今年のドラフト会議は早実・清宮ら複数の選手が1位指名で競合抽選となり、大いに盛り上がった。そんな運命の日、巨人・田原誠次投手(28)が自分のことのように喜ぶ出来事があった。独立リーグ・BC石川のサイドスロー右腕・寺田光輝投手(25)がDeNAから6位指名を受けたからだ。「やりましたね。うれしいです」と興奮を隠せない様子だった。

 実はこの2人、今年1月に岡山・倉敷で一緒に自主トレを行った間柄だった。現在は最速146キロの寺田だが、三重・伊勢高で控え投手、筑波大でも「4年までスタンドで太鼓をたたいて応援していた」という苦労人で、昨シーズンからBC石川でプレー。田原が一緒に自主トレを行う予定だったサイドスロー右腕・長谷川潤投手(今季終了後に巨人から戦力外通告)がBC石川出身という縁で知り合い、一緒にオフのトレーニングをすることになったのだ。

 私は今年1月、この田原や寺田が行った倉敷自主トレを取材した。他のメンバーは長谷川潤、日本ハム・公文、広島・藤井。藤井以外は全員サイドスローという共通点があった。それぞれが情報交換しながら、横投げで大切な股関節周りをジムで重点的に鍛えていた。寺田は1軍で実績のある田原に、積極的に質問して技を吸収しようと必死だった。

 田原は「サイドスローの人にしか分からないことは絶対にあると思います。上投げの人と一緒に練習するより、サイドスローの人が一緒に練習した方がいろんな発見がある。少年野球からサイドスローにする子は今はあまりいないかもしれないですが、サイドスローでもプロで活躍して稼げるんだ、というのを野球少年に見せて夢を与えたいですし、将来的には球団の垣根を越えてサイドスローの投手だけで集まって意見交換したり、サイドの輪がどんどん広がっていけばいいなと思っています」と話していた。

 田原は昨年は1軍で64登板したが、今年は故障もあり27登板だった。今オフも寺田らと一緒に「チーム・サイドスロー」を結成して自主トレを行う予定だったが、寺田はDeNAの新人合同自主トレがあるため、一緒に練習はできなそうだ。ドラフト直後に寺田から電話で報告を受けたという田原は「寺田くんにまた来年のオフ、『田原さんと一緒に自主トレをやりたいです』と言ってもらえたらうれしいです。同じセ・リーグですし、お互い頑張っていければと思います」と決意を新たにした。

 誰もが憧れるオーバースローの本格派だけでなく、サイドスローなど個性あふれる投手がいるのも野球の魅力。チーム内では貴重な存在にもなる。自主トレ仲間のサイド右腕のプロ入りで、田原の「夢」への思いはさらに強くなった。(記者コラム 巨人投手担当・片岡 優帆)

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