⬆進路表明会見でプロ志望届提出を明言した早実・清宮幸太郎(カメラ・泉 貫太
ドラフトの目玉候補で“高校通算最多”の111本塁打を誇る早実・清宮幸太郎内野手(3年)が22日、東京・国分寺市の同校で記者会見を開き、卒業後のプロ入り志望を表明した。
午前中の授業終了後に和泉実監督(56)らと同校「小室哲哉記念ホール」の壇上に並んで会見に臨んだ清宮は緊張した面持ちで「プロ野球志望届を提出することに決めました」と語り「早実での3年間で次の大きな夢に挑戦するべきと確信した」と語った。
希望は日本球界で12球団問わず「自分を厳しく指導して成長させてくれる球団に行きたい」とした。正式にプロ志望届を提出したあとに、どの球団からも話を聞く意向を明かした。
高校時代同様、プロでも本塁打を狙っていく。目標を問われると「(早実の)先輩の王さんの数字は、自分の目標となる数字なのかな」「目指さなきゃいけない使命感」と王貞治さんが持つ868本の本塁打数の世界記録を掲げた。
プロ入り決断したのは、高校日本代表での激闘から12日に帰国したあと。父でラグビー・ヤマハ発動機監督の克幸氏(50)ら家族、和泉監督ら学校関係者にも報告した。和泉監督は「彼の性格から言って自分から決めたことなのかな」と感想を口にして、進路を聞かされた際には「そうか、がんばれよ」と声をかけたという。
その夢は「メジャーリーグで本塁打王」。中学1年時に東京北砂リトルでリトルリーグワールドシリーズに出場し、3発を放って世界制覇。米メディアに「和製ベーブ・ルース」と称賛された。U―18W杯ではスーパーRまで今大会最多タイの2発で、高校通算最多とされる111本塁打に更新。メジャースカウト陣の目にも留まった。
飛び抜けた実力に、プロ顔負けの人気も兼ね備える。1年夏から超満員の甲子園を沸かせ、今夏の西東京大会決勝では東・西東京で初の入場券完売。高校日本代表としてもカナダで地元ラジオ局の取材を受け、清宮フィーバーは海を越えた。そしてこの日の会見には、テレビ各局やネットメディアのビデオカメラ14台をはじめ、50社130人の報道関係者が駆けつけた。
NPBスカウトの間では、今年は「清宮ドラフト」と呼ばれる。「彼がプロ志望届を出すか、出さないか。そこからすべてが始まる」と言われてきた。パ球団のスカウトは「もし、プロ志望届を提出すれば、ドラフトまでに本人や関係者と面談して、育成方針や実績を伝えたい。日本の宝だから、事前に丁寧に説明し、プロ野球界としてしっかり迎えたい」と語っていた。
運命のドラフト会議は10月26日。89年の野茂英雄(新日鉄堺)、90年の小池秀郎(亜大)の史上最多8球団に迫る1位競合も考えられる。目玉候補の決断を経て、清宮ドラフトが大きく動き出す。
◆清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)1999年5月25日、東京都生まれ。18歳。早実初等部3年でオール麻布入団。東京北砂リトル、調布シニアを経て、早実で1年春から3番・一塁。甲子園では1年夏4強、3年春2回戦。趣味はラグビー観戦。好きな言葉「GO!GO!GO!」。50メートル6秒3、遠投110メートル。184センチ、101キロ。右投左打。家族は両親、弟。
ドラフトの目玉候補で“高校通算最多”の111本塁打を誇る早実・清宮幸太郎内野手(3年)が22日、東京・国分寺市の同校で記者会見を開き、卒業後のプロ入り志望を表明した。
午前中の授業終了後に和泉実監督(56)らと同校「小室哲哉記念ホール」の壇上に並んで会見に臨んだ清宮は緊張した面持ちで「プロ野球志望届を提出することに決めました」と語り「早実での3年間で次の大きな夢に挑戦するべきと確信した」と語った。
希望は日本球界で12球団問わず「自分を厳しく指導して成長させてくれる球団に行きたい」とした。正式にプロ志望届を提出したあとに、どの球団からも話を聞く意向を明かした。
高校時代同様、プロでも本塁打を狙っていく。目標を問われると「(早実の)先輩の王さんの数字は、自分の目標となる数字なのかな」「目指さなきゃいけない使命感」と王貞治さんが持つ868本の本塁打数の世界記録を掲げた。
プロ入り決断したのは、高校日本代表での激闘から12日に帰国したあと。父でラグビー・ヤマハ発動機監督の克幸氏(50)ら家族、和泉監督ら学校関係者にも報告した。和泉監督は「彼の性格から言って自分から決めたことなのかな」と感想を口にして、進路を聞かされた際には「そうか、がんばれよ」と声をかけたという。
その夢は「メジャーリーグで本塁打王」。中学1年時に東京北砂リトルでリトルリーグワールドシリーズに出場し、3発を放って世界制覇。米メディアに「和製ベーブ・ルース」と称賛された。U―18W杯ではスーパーRまで今大会最多タイの2発で、高校通算最多とされる111本塁打に更新。メジャースカウト陣の目にも留まった。
飛び抜けた実力に、プロ顔負けの人気も兼ね備える。1年夏から超満員の甲子園を沸かせ、今夏の西東京大会決勝では東・西東京で初の入場券完売。高校日本代表としてもカナダで地元ラジオ局の取材を受け、清宮フィーバーは海を越えた。そしてこの日の会見には、テレビ各局やネットメディアのビデオカメラ14台をはじめ、50社130人の報道関係者が駆けつけた。
NPBスカウトの間では、今年は「清宮ドラフト」と呼ばれる。「彼がプロ志望届を出すか、出さないか。そこからすべてが始まる」と言われてきた。パ球団のスカウトは「もし、プロ志望届を提出すれば、ドラフトまでに本人や関係者と面談して、育成方針や実績を伝えたい。日本の宝だから、事前に丁寧に説明し、プロ野球界としてしっかり迎えたい」と語っていた。
運命のドラフト会議は10月26日。89年の野茂英雄(新日鉄堺)、90年の小池秀郎(亜大)の史上最多8球団に迫る1位競合も考えられる。目玉候補の決断を経て、清宮ドラフトが大きく動き出す。
◆清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)1999年5月25日、東京都生まれ。18歳。早実初等部3年でオール麻布入団。東京北砂リトル、調布シニアを経て、早実で1年春から3番・一塁。甲子園では1年夏4強、3年春2回戦。趣味はラグビー観戦。好きな言葉「GO!GO!GO!」。50メートル6秒3、遠投110メートル。184センチ、101キロ。右投左打。家族は両親、弟。