中日の浅尾拓也投手（３２）が２２日、ナゴヤドームで１軍練習に合流。「（現役を）続けるつもりでやってきました。辞めるつもりならもっと早くあきらめていた」と現役続行を決定づける好投を誓った。
今季は開幕メンバー入りしたが、開幕４戦目だった４月４日の広島戦（ナゴヤドーム）で１イニング４失点と炎上して翌５日に登録抹消。それ以来の久々の１軍で、キャッチボールなどを行った。「（チームメートは）激励も冷やかしもしづらいのでは」と苦笑いを浮かべた。
ファームでは２１日現在、チーム最多で、ウエスタン・リーグ３位タイの４３試合に登板。３勝１敗でリーグ２位タイの１５セーブ、防御率２．６８の好成績を残している。「正直（２軍で）モチベーションが上がる訳がない。でも後輩は見ているし、（過去に）けがして２軍に行ったとき、今の僕くらいの年の先輩が頑張っていて背中で教えてくれた。『何があってもあきらめず腐らず』をモットーに、結果が全てだと思って頑張ってきたつもり」と苦境をバネにチャンスの到来を待っていたという。
プロ野球３人目の２００ホールドまで「あと１」。「達成？ そうなればいいですけど、１５０キロももう出ないですし『スピードに期待しないで』と書いておいてください」と自虐的な笑みを浮かべた。ただし「昔みたいなスピードは出ないですが、入団したときより引き出しはあると思う。抑えることを考えたい」。１０歳上の岩瀬の現役続行は決定的。黄金期を支えたセットアッパーも、来季のマウンドを視野に、復活の投球術を見せつける。