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【巨人】村田→亀井→長野で1週間ぶり3連打!菅野援護の貴重な2点目もぎ取る

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↑2回無死二、三塁、長野が左前適時打を放つ(カメラ・橋口 真)

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↑2回無死、村田が三塁へ内野安打を放つ

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↑2回無死一塁、亀井が左翼線へ二塁打を放つ

 ◆阪神0―2巨人(20日・甲子園)

 糸を引くようなライナーが瞬く間に三遊間を破った。長野は甘く入った内角直球を素直に引っ張り、三塁走者の村田を本塁へ迎え入れた。1点リードの2回無死二、三塁から左前適時打。完全無欠の菅野に大きな2点目をプレゼントした。

 貴重な追加点は大胆に組み替えた1~3番ではなく、5~7番のつなぎから生まれた。先頭の村田が三塁強襲安打で出塁すると、亀井が「来た球を打とう」と巧みに左翼線へ二塁打。理想的なチャンスメイクを受け、長野は「修さん(村田)、亀さんからのいい流れを切らないように、必死で打ちにいきました」と集中力を発揮した。3連打は13日の阪神戦(甲子園)以来。直前の中日2連戦で計2点と低調だった打線が久しぶりに線になった。

 シンプルに攻略法を遂行した。秋山には14日(甲子園)、6回無失点に封じ込まれた。配球パターンが複雑なタイプではないことを前提に、チームとして、まずは切れのある直球に狙いを定めた。長野はコーナーに配された変化球を見逃し、直球に2度スイングをかけ、鮮やかな3連打を完成させた。

 大目標の下克上に向けても、意義深い勝利だった。現在は3位争いの真っただ中。何よりAクラス確保が目の前の目標だが、CS出場権を確保できれば、阪神のエース格・秋山とは大舞台で再戦する可能性が高い。2得点ながらチームとして対策を練り、今季防御率1・35と苦戦していた右腕に土をつけ、村田ヘッドコーチは「前回やられていたし、大きかった」と、先々を含めて手応えを口にした。

 巨人は今季、甲子園で7勝3敗2分けの勝率7割。値千金の2点目をたたき出した長野も、聖地ではセ本拠地最高の打率3割8厘とめっぽう強い。残り9試合。Aクラス入りがかなえられれば、道が大きく開ける。(宮脇 央介)

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