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達成目前の「プロ野球通算10万号本塁打」別の試合で“同時”ならどう判定する?

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↑西武・ブラウンの通算9万号を伝える、2010年4月5日付けスポーツ報知

 間もなくゴールを迎えるペナントレース。CS出場権を巡る巨人とDeNAの競り合いや個人タイトルの行方が注目されるシーズン最終盤で、もうひとつファンや球界関係者の注目を集めそうなのが「プロ野球通算10万号本塁打」だ。

 1936年5月4日、タイガース(現阪神)の藤井勇選手が甲子園でのセネタース戦で放ったプロ野球第1号から81年。9月17日現在、通算9万9913号で、18日の試合前時点で残り87本まで迫っている。今季開幕時は残り1446本で、16年(シーズン合計1341本)、15年(1218本)と同様のペースなら大台到達は来季の序盤と見られていたが、今季は既に1359本(1試合平均1・74本)。このままのペースだと9月30日前後に到達する計算だ。

 8万号(2003年9月14日、巨人・ペタジーニ)、9万号(2010年4月4日、西武・ブラウン)など、節目の一発は本紙をはじめメディアも大きく取り上げてきた。今回は10万号という歴史的な区切りでもあり、NPBは記念企画のひとつとして、メモリアル弾を放った選手に賞金100万円を贈呈する。

 もちろん狙って打てるものではないが、お金がからむ話。最大6試合が同時に進む中で、同じようなタイミングで本塁打が重なったらどうするか。NPBでは細かな「ルール」を決めた。基準は打球が外野スタンドに「着弾」した瞬間。とはいえ本塁打にもいろいろある。場外弾なら「場外に出た瞬間」。ランニング本塁打なら「本塁に生還した瞬間」。ドーム球場で天井などに当たった場合、それぞれのグラウンドルールに合わせて「当たった瞬間」「スタンドに落ちた瞬間」など、本塁打と決まった時点と定めた。

 さらにややこしいケースも想定している。微妙な打球をリプレー検証している間に他球場で次の一発が出たら…。これは検証結果が出た瞬間ではなく、あくまで「着弾」のタイミング。打った後で天候不良などにより試合が成立しなかった場合はもちろん取り消しで、次の1本が繰り上がる。「到達が近づいたら、各球場の公式記録員が本塁打の時間をチェックします。事務局でも各球場の映像を確認します」とNPB関係者。

 果たしていつ、どこで、誰が打つか。来季を見据えた若手の起用が時期でもあり、予想外の新星が歴史に名を刻む可能性も十分にある。

 なお、NPBではファン向けの記念企画として、あこがれの選手と1打席対決ができる「BIG CHALLENGE PROJECT」の参加希望者を募集している。応募方法など詳細は特設サイト(http://100000homerun.jp/)で。

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