↑オリックスのロメロ(左)とマレーロ
ロメロとマレーロ、なんだか早口言葉のようだが、どちらも今季からオリックスに入った助っ人野手の名前だ。ロメロは11日時点で48試合で3割2分4厘、16本、38打点、マレーロは6月からの加入ながら23試合で2割8分8厘、6本、15打点と、彼らなしではオリックスの今季は振り返られないぐらい、2人とも前半戦だけでも大きなインパクトを残した。
一方で昨季はコーディエやボグセビックなど5人の外国人を補強したが、それぞれが振るわずチームは開幕から低迷し、結局最下位に終わった。では失敗に終わった昨季と今季は、何が違ったのか。答えは「時期」と「性格」にあった。
2014年のオフ、チームは総額30億円をかけて大補強を行った。DeNAからブランコ、広島からバリントンなどを獲得。2015年は大きな期待を背負っての船出となったが、いずれも不振に終わり5位に沈んだ。関係者によるとその失敗を受けて球団は補強に対して慎重になり、2016年シーズンに向けての動き出しが遅くなったという。その結果希望していた選手が獲得できず、中途半端な補強に終わってしまったという背景があった。
そんな反省もあって、2017年に向けた動き出しは早かった。昨年の夏頃から福良監督らには助っ人候補の映像を見てもらい、意見や要望をもらったという。ロメロはソフトバンク・ジェンセンとの比較で、指揮官が自ら選んだ。横田国際渉外部長は「その時一番いいと思った選手をとりにいっただけ。それがたまたま日本の野球にはまった」と話すが、他球団との競合の中で早めの行動が好結果につながったのは確かだ。オフにはOBで元エンゼルスの長谷川滋利氏がシニアアドバイザーに就任。外国人の獲得体制はより強固になり、4月にロメロがけがで離脱した際にも、すぐに新外国人の獲得に乗り出せた。
ロメロとマレーロの人柄が日本にピッタリだったことも大きい。4番を任されているロメロは、常に全力が持ち味。その一生懸命さは日本人選手にも負けていない。「多くのプレーヤーは環境やお金のことを考えながら、日本に溶け込もうとしていると思うんだけど、僕は純粋に野球を楽しんでやっているんだ。自分を評価して契約してくれたチームのために、一生懸命プレーしようと思っているよ」。そう生き生きと話す様子を見ていると、心から野球を楽しんでいるんだなということが伝わってくる。本塁打を打った後に安達とベンチ前で行う“歓喜のポーズ”など、周囲を盛り上げるための努力も忘れない。真面目で熱心な性格は、横田部長も「日本に合っている」と評している。
マレーロは6月9日のデビュー戦でいきなり1号を放ったものの、本塁を踏み忘れたことで脚光を浴びた。長谷川SAが「本当に良いヤツ」と話すように、記者がつたない英語で話しかけても、いつも嫌な顔ひとつせず、むしろ笑顔で応じてくれる。日本でプレーするのが夢だったという彼もまた、真面目なナイスガイだ。
第二のロメロやマレーロを探し出すべく、横田部長によると、今季から担当者が米国に視察に訪れる回数を増やしたという。「早い時期から動き出すためにも、計画的に見ていこうということ」と、来季以降に向けて既に戦いは始まっている状態だ。今季のような“成功”を積み重ねていくことで、いつかもっと大きな成功がつかめると願っている。
😁オ😉レ😜コ😝メ✏
この二人がだんだんと調子が上がってくれば本当に強いオリックスバファローズが出来上がるんですがそれ以前にオリックスバファローズのチームがだいたいダメなんだわ