↑広島3連戦の初戦に先発する菅野。G球場での投手陣練習で汗を流した
由伸巨人が24日、先発陣を再編し、1・5差で追う広島へのリベンジローテを組んだ。25日の3連戦初戦(マツダ)は不動のカード頭、菅野智之投手(27)。2戦目は中9日で大竹寛投手(33)、3戦目は3年ぶりの先発となる宮国椋丞投手(25)を抜てき。前回11~13日の東京D3連戦は菅野、内海、吉川光で3連敗したが、今回はエースから右3枚を配置。いずれもシュート系の球を操り、打線のポイントとなる右打者の内角をえぐる投球が期待される。
2週間前の雪辱を果たすため、由伸監督は現状で最善の先発陣をそろえた。菅野に好調の大竹寛、宮国。右3枚を並べて必勝態勢を整えた。羽田空港で広島3連戦について取材に応じた指揮官は、初戦に全力を注ぐ考えを示し、エースに大きな期待を寄せた。
「相手を崩すような投球をしてほしい。菅野は破壊力がある投手だと思う。本人が持っている力さえ出してくれれば。同じ打者に打たれないこと。前回は菊池に打たれた。そういうことがないようにしないと」
先陣を切る菅野は気合十分だ。11日の広島戦(東京D)は6回途中125球5失点。黒星はつかなかったが、チームは敗れた。最速153キロで5回まで無失点も、6回に2安打2四球と味方の守備の乱れもあって5失点。敵地でのリベンジマッチは相当な覚悟で臨む。
「カープという相手を倒さないと優勝はないと思うし、大事な3連戦になる。前回の反省を踏まえてマウンドに上がります」
23日にはナイターで行われたヤクルト・広島戦(神宮)をテレビでチェックし、広島打線対策を練った。18日のヤクルト戦(熊本)は今季初完封と状態は良い。今回も9回投げ切るつもりで先発する。
「マウンドに上がるからには常に完投するつもりでやっています。10回くらい完投したいと思っていますし(シーズン10完投は巨人では03年上原の11が最後)、広島戦でできれば相乗効果につながると思う。(前回は)結果として完封できただけ。広島もその試合を見て研究していると思うので、誠司(小林)と話し合いながらやっていきたいです」
由伸監督が指摘したように菅野は前回、菊池に3打数3安打。菊池にはこの試合、チームとして5安打を許した。一方で田中、丸、松山、安部の左打者は計10打数無安打。右打者との対戦が一つのポイントになりそうだ。そこで編み出したのが、右打者の懐をえぐれる3人を並べることだ。ワンシームの菅野に続くのは、シュートを扱う大竹寛だ。開幕から日曜日の先発が続き3戦2勝。好調さを買われ、中9日と登板日をずらして広島戦を託された。尾花投手コーチから「大竹はどこでも安定して力を発揮してくれる」と信頼を寄せられ「低めでテンポ良く打たせていきたい」と決意を示した。
高木勇が右手指の負傷で登録抹消になって1枠空いていたが、3年ぶりの先発となるシュートを持った宮国が抜てきされた。3投手はこの日、G球場でダッシュなどで調整後、広島に移動。右の強打者が並ぶカープ打線攻略には、頼もしい顔ぶれだ。やられたらやり返す。エースを筆頭に由伸巨人が大勝負に挑む。(片岡 優帆)
由伸巨人が24日、先発陣を再編し、1・5差で追う広島へのリベンジローテを組んだ。25日の3連戦初戦(マツダ)は不動のカード頭、菅野智之投手(27)。2戦目は中9日で大竹寛投手(33)、3戦目は3年ぶりの先発となる宮国椋丞投手(25)を抜てき。前回11~13日の東京D3連戦は菅野、内海、吉川光で3連敗したが、今回はエースから右3枚を配置。いずれもシュート系の球を操り、打線のポイントとなる右打者の内角をえぐる投球が期待される。
2週間前の雪辱を果たすため、由伸監督は現状で最善の先発陣をそろえた。菅野に好調の大竹寛、宮国。右3枚を並べて必勝態勢を整えた。羽田空港で広島3連戦について取材に応じた指揮官は、初戦に全力を注ぐ考えを示し、エースに大きな期待を寄せた。
「相手を崩すような投球をしてほしい。菅野は破壊力がある投手だと思う。本人が持っている力さえ出してくれれば。同じ打者に打たれないこと。前回は菊池に打たれた。そういうことがないようにしないと」
先陣を切る菅野は気合十分だ。11日の広島戦(東京D)は6回途中125球5失点。黒星はつかなかったが、チームは敗れた。最速153キロで5回まで無失点も、6回に2安打2四球と味方の守備の乱れもあって5失点。敵地でのリベンジマッチは相当な覚悟で臨む。
「カープという相手を倒さないと優勝はないと思うし、大事な3連戦になる。前回の反省を踏まえてマウンドに上がります」
23日にはナイターで行われたヤクルト・広島戦(神宮)をテレビでチェックし、広島打線対策を練った。18日のヤクルト戦(熊本)は今季初完封と状態は良い。今回も9回投げ切るつもりで先発する。
「マウンドに上がるからには常に完投するつもりでやっています。10回くらい完投したいと思っていますし(シーズン10完投は巨人では03年上原の11が最後)、広島戦でできれば相乗効果につながると思う。(前回は)結果として完封できただけ。広島もその試合を見て研究していると思うので、誠司(小林)と話し合いながらやっていきたいです」
由伸監督が指摘したように菅野は前回、菊池に3打数3安打。菊池にはこの試合、チームとして5安打を許した。一方で田中、丸、松山、安部の左打者は計10打数無安打。右打者との対戦が一つのポイントになりそうだ。そこで編み出したのが、右打者の懐をえぐれる3人を並べることだ。ワンシームの菅野に続くのは、シュートを扱う大竹寛だ。開幕から日曜日の先発が続き3戦2勝。好調さを買われ、中9日と登板日をずらして広島戦を託された。尾花投手コーチから「大竹はどこでも安定して力を発揮してくれる」と信頼を寄せられ「低めでテンポ良く打たせていきたい」と決意を示した。
高木勇が右手指の負傷で登録抹消になって1枠空いていたが、3年ぶりの先発となるシュートを持った宮国が抜てきされた。3投手はこの日、G球場でダッシュなどで調整後、広島に移動。右の強打者が並ぶカープ打線攻略には、頼もしい顔ぶれだ。やられたらやり返す。エースを筆頭に由伸巨人が大勝負に挑む。(片岡 優帆)