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隠れ新人王候補の日本ハム・石川は不思議な「マイメロ王子」?

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↑「マイメロ王子」こと日本ハム・石川

 最下位に低迷する日本ハムで不思議な隠れ新人王候補がいる。高卒3年目右腕の石川直也だ。

 山形中央高では甲子園に2度出場、191センチの長身から角度ある直球が武器で14年ドラフト4位で入団した。昨季まで1軍登板は消化試合のわずか1試合だったが、今季はキャンプから1軍スタート。アピールを続け開幕1軍を勝ち取ると、マーティンが離脱した今は「8回の男」として勝利の方程式に組み込まれた。

 150キロを超える直球と落差のあるフォークは1軍レベル。今季はここまで(17日現在)8試合に登板し防御率は3・38で3ホールド。8イニングで8奪三振と空振りを奪えるのが一番の魅力だ。栗山監督は「若い選手はガーっと一気に伸びる時がある。こちらが使い所を見極めるのが難しいんだけど。(石川)直也もそう、去年の高梨みたいにね」と、昨季大卒3年目で飛躍し新人王を獲得した右腕と重ね合わせていた。

 さらにこの男は別の意味でも今ファンから注目を浴びている。試合前の練習中、サンリオのキャラクター・マイメロディのピンク色のリュックを背負って登場するのだ。投手陣は普通センター付近で練習を行うため、若手がボールや飲料水などをロッカーから運ぶのが球界の常識だ。20歳の石川直はこの係なのだ。

 しかし、なぜマイメロなのか―。先輩から贈られたものをそのまま使用しているという説が濃厚だが、本人は多くを語らずベールに包まれている。しかし大男が小学生の女の子が使うようなピンク色を背負う光景は異様そのもの。ネット上では「マイメロ王子」のニックネームで話題だ。

 16日の楽天戦(コボパーク)では1点リードの8回、しびれる場面で登板。2死満塁のピンチを招いたが無失点で切り抜けた。「後々、どのポジションをやるにしても今の経験が生きてくる」と自覚十分。年俸540万円のマイメロ王子が新人王を獲得する可能性は十分にある。

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