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名解説・桜井康雄さん偲んで“必殺技総選挙”…金曜8時のプロレスコラム

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↑ドラゴンスープレックスについて語る桜井康雄さん(左)と藤波辰爾

 テレビ朝日系「ワールドプロレスリング」が金曜夜8時に放送されていた頃(1973~86年)にゲスト解説を担った桜井康雄さん(元東京スポーツ編集局長)が10日、亡くなった。80歳だった。

 特に80年代は、実況の古舘伊知郎アナウンサー、解説の故・山本小鉄さん(10年没・享年68)とのトリオによって、プロレスを“闘いのワンダーランド”に変身させた言葉の魔術師。個人的には、東スポに連載され出版もされた「激録 日本大戦争」(ペンネーム原康史)を学生時代に愛読し、日本史をプロレス風に勉強させてもらった恩がある。

 昨年10月7日に後楽園ホールで開催された「昭和の新日本プロレスが蘇る日」を取材した時に、久しぶりに名調子を聞くことができた。杖をついて舞台に上がるのが大変そうだったが、貫禄は当時のままだった。

 このトークショーでは、舟橋慶一アナウンサーとのコンビで、1978年1月23日に藤波辰巳(現・辰爾)がMSGでジュニア王座を奪取した時の必殺技を「ドラゴンスープレックス」と命名した時の思い出話が聞かれた。記者として解説者として数々の新技を命名したことだろう。

 そこで、当コラムで毎週のようにネタにしてきた「プロレス総選挙」の“必殺技編”といきたい。

 3月13日未明にテレビ朝日系で放送された「史上初!現役・OBレスラー200人&ファン1万人が選ぶプロレス総選挙」でベスト20に選ばれたレスラーとその必殺技を並べてみよう。

 (1)アントニオ猪木「卍固め」「延髄斬り」

 (2)ジャイアント馬場「16文キック」「32文人間ロケット砲」

 (3)初代タイガーマスク「タイガー・スープレックス」「スペースフライング・タイガードロップ」

 (4)オカダ・カズチカ「レインメーカー」「ドロップキック」

 (5)力道山「空手チョップ」

 (6)棚橋弘至「ハイフライフロー」「スリング・ブレイド」

 (7)ジャンボ鶴田「バックドロップ」「ジャンピング・ニー・バット」

 (8)獣神サンダー・ライガー「ライガーボム」「掌底」

 (9)三沢光晴「エルボー」

 (10)スタン・ハンセン「ウエスタンラリアット」

 (11)長州力「サソリ固め」「リキラリアット」

 (12)武藤敬司「シャイニング・ウィザード」「ムーンサルトプレス」

 (13)小橋建太「水平チョップ」

 (14)天龍源一郎「パワーボム」

 (15)ケニー・オメガ「片翼の天使」

 (16)橋本真也「垂直落下式DDT」「袈裟斬りチョップ」

 (17)蝶野正洋「ケンカキック」「STF」

 (18)ハルク・ホーガン「アックスボンバー」 (19)真壁刀義「キングコング・ニードロップ」

 (20)アンドレ・ザ・ジャイアント「ジャイアントプレス」

 あくまでも番組内で紹介された技で、異論もあるだろう。必殺技なんだから、1人で複数あるのもどうなんだろう…。やはり、この中で一番は、ウエスタンラリアットだと思う。桜井さんの解説時代は、古舘アナが「ウエスタンラリアート」と発音していたのが懐かしい。

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