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【巨人】ドラ1吉川尚、2軍昇格で即ヒット!あるぞ開幕1軍

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↑巨人・吉川尚輝内野手

 ◆イースタン春季教育リーグ 巨人3―7DeNA(11日・G球場)

 巨人のドラフト1位・吉川尚輝内野手(22)=中京学院大=が11日、“プロ初打席初安打デビュー”を飾った。

 プロとの初対戦となった教育リーグ・DeNA戦(G球場)の4回から途中出場し、6回の第1打席で中前打。コンディションも上がり、開幕1軍が狙える位置まで来た。二塁手争いの行方を巨人担当・水井基博キャップが占った。

 待望の一打が飛び出した。1点を追う6回先頭。吉川尚は三嶋の外寄りのチェンジアップを振り抜いた。2軍とはいえ、打球は中前に抜けるプロ初打席初安打。相手は14年の開幕投手だったが、「良い投手から積極的に打ちにいけた。1本出てよかった」。「H」のランプを確認すると、塁上で自然と笑みがこぼれた。

 4回から代走で出場すると、対外試合で初となる二塁の守備へ。センスの高さも見せつけた。6回2死二塁で青柳の中前への安打性の打球を逆シングルで捕球し、一塁送球でアウト。ピンチを脱出した。8回無死一、三塁の場面でも松本の二遊間への強烈な当たりを捕球し、本塁へ。間一髪でセーフとなったが力強い送球だった。上半身のコンディション不良のため、ネットスローを繰り返していた1月の頃を思い返し、「大げさかもしれませんけど、やっと野球ができている」と感じた。

2打数1安打だったが、首脳陣の評価も上々だ。斎藤2軍監督は「初めて実戦で見たけど守備の動きはいいし、打撃も非凡なものを持っている」とうなずいた。ネット裏で観戦した堤GMも「あとは高橋監督や村田ヘッド次第だけど、上でも見たいと思っていると思う」と昇格を示唆。オープン戦の終盤での1軍デビューが現実味を帯びてきた。

 2軍合流が決まった8日。両親と2人の兄の家族全員に近況報告を兼ねて電話をした。父・好(このむ)さん(58)からは「よかったな。上がったばっかりでいきなり無理はするなよ」と温かい言葉をかけられた。上々の“デビュー”は家族にとっても明るい話題になったはずだ。「1試合だけじゃなく、続けてアピールして少ないチャンスをものにしたい」と背番号0。目標の「開幕1軍」は諦めてはいない。

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