【プロ野球実況中継】沖縄で各球団のキャンプを取材してきました。やはりこの時期は新人をはじめとする若手のはつらつとした姿がまぶしいですね。そして、キャンプでは時として彼らと対比する形で長いプロ野球の歴史を感じることがあります。
ヤクルトの浦添キャンプでは2年目を迎える広岡大志内野手(19)がフリー打撃で豪快な柵越えを連発。13日の試合でも見事な本塁打を放ちました。彼の背番号36を見れば、ヤクルトファンならずともかつての池山隆寛・現楽天チーフコーチ(51)の若かりし日を思い浮かべるでしょう。
そして臨時コーチとして広岡選手にバッティングを教えているのは若松勉さん(現ショウアップナイター解説者・69)。
「まだ課題はあるけれど飛ばす力は大したものだよ」。かつて池山コーチもつけた背番号1の大先輩は51歳も年下の若者を指導しています。
年齢差でいえば、もっと驚かされたのは北谷の中日キャンプ。
ブルペンでは、初のシート打撃でホームランを打たれるなど洗礼を浴びたドラ1ルーキーの柳裕也投手(22=明大)が投げ込んでいました。
その柳投手に「中途半端な高めに行ったら、プロのバッターは見逃してくれないよ」とアドバイスを与えていたのが臨時コーチの杉下茂氏(91)。明大の大先輩で、いまなおかくしゃくとしていらっしゃるんですよね。
「初めてなんだから打たれて当たり前だよ。打たれてよかった」
ほぼ70歳年上の臨時コーチがあくまで優しく諭す姿は、かわいくてしかたのない「ひ孫」と会話しているようで、ほほえましく見えました。
社会では若い人とのコミュニケーション問題で悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。白いボールひとつで見事に世代をつないでくれる野球というスポーツの素晴らしさを実感した次第。そして偉大なOBを大切にするヤクルト、中日両球団に敬意を表します。
■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。
ヤクルトの浦添キャンプでは2年目を迎える広岡大志内野手(19)がフリー打撃で豪快な柵越えを連発。13日の試合でも見事な本塁打を放ちました。彼の背番号36を見れば、ヤクルトファンならずともかつての池山隆寛・現楽天チーフコーチ(51)の若かりし日を思い浮かべるでしょう。
そして臨時コーチとして広岡選手にバッティングを教えているのは若松勉さん(現ショウアップナイター解説者・69)。
「まだ課題はあるけれど飛ばす力は大したものだよ」。かつて池山コーチもつけた背番号1の大先輩は51歳も年下の若者を指導しています。
年齢差でいえば、もっと驚かされたのは北谷の中日キャンプ。
ブルペンでは、初のシート打撃でホームランを打たれるなど洗礼を浴びたドラ1ルーキーの柳裕也投手(22=明大)が投げ込んでいました。
その柳投手に「中途半端な高めに行ったら、プロのバッターは見逃してくれないよ」とアドバイスを与えていたのが臨時コーチの杉下茂氏(91)。明大の大先輩で、いまなおかくしゃくとしていらっしゃるんですよね。
「初めてなんだから打たれて当たり前だよ。打たれてよかった」
ほぼ70歳年上の臨時コーチがあくまで優しく諭す姿は、かわいくてしかたのない「ひ孫」と会話しているようで、ほほえましく見えました。
社会では若い人とのコミュニケーション問題で悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。白いボールひとつで見事に世代をつないでくれる野球というスポーツの素晴らしさを実感した次第。そして偉大なOBを大切にするヤクルト、中日両球団に敬意を表します。
■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。