↑巨人・阿部慎之助
今年も春季キャンプが始まります。私は巨人担当として5年。宮崎のキャンプ地で取材するのは今回で10回目になります。
初めてキャンプを取材したのは、16年前の2001年。長嶋監督が指揮をとる最終年になった年です。
上原浩治選手や松井秀喜選手、現監督の高橋由伸選手、大型新人の阿部慎之助選手。無我夢中で撮影しました。25キロほどある1200ミリ超望遠レンズと大型三脚を担ぎ、外野席からの撮影(通称・センターマン)が役割のひとつ。フィルムは36枚撮り。1日20本使い、720カットほどシャッターを押しました。
フリー打撃では松井選手の豪快なホームランが矢のようにスタンドに突き刺さります。時には1000万円ほどする高価なレンズに当たったこともありました。ものすごく打球が早いので、避ける時間すらなかったのを鮮明に覚えています。そんな恐怖心と戦いながら、インパクト(バットにボールが当たる瞬間)を押さえる為、神経を最大限に使い集中し、指先に力が入ります。取材後、現像が仕上がるまでの時間は、いつもハラハラドキドキしていました。
あの時代からもう16年が経過。カメラ業界は進化する一方です。今となってはデジタルカメラでの撮影が当たり前。そして枚数を気にすることなく1日2000カットを撮影します。フィルムに換算すると約55本分に相当します。そして撮った写真はその場で画像を確認したり、削除したり。悪いタイミングは修正して撮り直すことも可能になりました。恐るべし時代。
その場で写真を会社へ送信することもできます。当時から比べると、送信する写真枚数も倍以上、時間は1枚、数秒の短時間ですみます。それだけ多くのベスト写真が世に出回るような環境になったのは良い事だと思います。さらにレンズ(800ミリ)の重さは約5キロに軽量化され、機動力も良くなりました。
1月初旬、宮古島で自主トレを行っていた吉川光夫選手を取材しました。ジャイアンツに加入し、大勢の報道陣が取材に訪れ、驚いていた様子も1球1球丁寧にキャッチボールをする姿が印象的でした。翌日、沖縄・那覇へ移動し、内海哲也選手、山口鉄也選手、大竹寛選手、宮国椋丞選手、今村信貴選手を取材。厳しい練習メニューながらも、いつも楽しみながらトレーニングする内海選手。時には大きな声を出してお互いを称えながら懸命に取り組む姿はとても美しく写りました。
亀井義行選手、橋本到選手にも密着取材をしました。気温が低く、強風が吹く環境の中、「今日は軽めの調整です」そう話していましたが、開始すると6時間半にも及ぶ練習量でした。特に印象的だったのは、下半身強化を目的とした走ることでした。目を輝かせ、今年にかける亀井選手を激写出来ました。
鹿児島県川内に移動し、公開された杉内俊哉選手も取材できました。昨年はトレーナーによる治療がほとんどで、走る事もできない状況でしたが、今年はしっかり走り込みや、遠投を行うなど復活にむけて十分調整が出来ていることを証明しました。復活を信じ、三振をたくさん奪うたくましい姿を一日も早く写真に収めたいと思います。
二次自主トレで阿部慎之助選手、小林誠司選手を少し宮崎入りを早くして取材しました。グァムでの話を聞いていましたが、阿部選手の捕手論を小林選手にたくさん注入していました。気合いの坊主姿も印象的でした。さらに阿部選手の打撃練習で打球がものすごく早いと気がつきました。好調にキャンプインを迎える準備ができているのだと感じました。2000本安打も残り83本。お立ち台で連日「最高です」を聞けるような印象を受けました。
G選手を取材して感じたことは、しっかりと調整が進んでいるようです。私も地鶏、釜揚げうどんにマンゴー。宮崎県には美味しい食べ物がたくさんあります。食べて、飲んで。全力でベストショットを狙いたいと思います。さて、キャンプイン。今年は“一新”したジャイアンツが熱いはずです!(記者コラム 写真部・橋口 真)
今年も春季キャンプが始まります。私は巨人担当として5年。宮崎のキャンプ地で取材するのは今回で10回目になります。
初めてキャンプを取材したのは、16年前の2001年。長嶋監督が指揮をとる最終年になった年です。
上原浩治選手や松井秀喜選手、現監督の高橋由伸選手、大型新人の阿部慎之助選手。無我夢中で撮影しました。25キロほどある1200ミリ超望遠レンズと大型三脚を担ぎ、外野席からの撮影(通称・センターマン)が役割のひとつ。フィルムは36枚撮り。1日20本使い、720カットほどシャッターを押しました。
フリー打撃では松井選手の豪快なホームランが矢のようにスタンドに突き刺さります。時には1000万円ほどする高価なレンズに当たったこともありました。ものすごく打球が早いので、避ける時間すらなかったのを鮮明に覚えています。そんな恐怖心と戦いながら、インパクト(バットにボールが当たる瞬間)を押さえる為、神経を最大限に使い集中し、指先に力が入ります。取材後、現像が仕上がるまでの時間は、いつもハラハラドキドキしていました。
あの時代からもう16年が経過。カメラ業界は進化する一方です。今となってはデジタルカメラでの撮影が当たり前。そして枚数を気にすることなく1日2000カットを撮影します。フィルムに換算すると約55本分に相当します。そして撮った写真はその場で画像を確認したり、削除したり。悪いタイミングは修正して撮り直すことも可能になりました。恐るべし時代。
その場で写真を会社へ送信することもできます。当時から比べると、送信する写真枚数も倍以上、時間は1枚、数秒の短時間ですみます。それだけ多くのベスト写真が世に出回るような環境になったのは良い事だと思います。さらにレンズ(800ミリ)の重さは約5キロに軽量化され、機動力も良くなりました。
1月初旬、宮古島で自主トレを行っていた吉川光夫選手を取材しました。ジャイアンツに加入し、大勢の報道陣が取材に訪れ、驚いていた様子も1球1球丁寧にキャッチボールをする姿が印象的でした。翌日、沖縄・那覇へ移動し、内海哲也選手、山口鉄也選手、大竹寛選手、宮国椋丞選手、今村信貴選手を取材。厳しい練習メニューながらも、いつも楽しみながらトレーニングする内海選手。時には大きな声を出してお互いを称えながら懸命に取り組む姿はとても美しく写りました。
亀井義行選手、橋本到選手にも密着取材をしました。気温が低く、強風が吹く環境の中、「今日は軽めの調整です」そう話していましたが、開始すると6時間半にも及ぶ練習量でした。特に印象的だったのは、下半身強化を目的とした走ることでした。目を輝かせ、今年にかける亀井選手を激写出来ました。
鹿児島県川内に移動し、公開された杉内俊哉選手も取材できました。昨年はトレーナーによる治療がほとんどで、走る事もできない状況でしたが、今年はしっかり走り込みや、遠投を行うなど復活にむけて十分調整が出来ていることを証明しました。復活を信じ、三振をたくさん奪うたくましい姿を一日も早く写真に収めたいと思います。
二次自主トレで阿部慎之助選手、小林誠司選手を少し宮崎入りを早くして取材しました。グァムでの話を聞いていましたが、阿部選手の捕手論を小林選手にたくさん注入していました。気合いの坊主姿も印象的でした。さらに阿部選手の打撃練習で打球がものすごく早いと気がつきました。好調にキャンプインを迎える準備ができているのだと感じました。2000本安打も残り83本。お立ち台で連日「最高です」を聞けるような印象を受けました。
G選手を取材して感じたことは、しっかりと調整が進んでいるようです。私も地鶏、釜揚げうどんにマンゴー。宮崎県には美味しい食べ物がたくさんあります。食べて、飲んで。全力でベストショットを狙いたいと思います。さて、キャンプイン。今年は“一新”したジャイアンツが熱いはずです!(記者コラム 写真部・橋口 真)