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【巨人】山口俊、球種3つ増えた…“揺れチェンジ”“揺れカット”“チェシンカー”

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↑ブルペンで力投する山口俊

 巨人の山口俊投手(29)が24日、大雪の鳥取で魔術師と化した。トレーニング研究施設「ワールドウィング」で自主トレを行い、室内でブルペン入り。揺れながらブレーキがかかって沈む「揺れチェンジ」など、同施設の小山裕史代表(60)が独自に開発した魔球を連発した。長い回を投げるための課題を球数減とし、動く球を習得して10種類の球種を操るプランを披露。昨季終盤の右肩痛も順調に回復していると強調した。

 次々に数字で球種を予告した。山口俊が魔球を自在に操った。「11いきます」と投じたのは、不規則な軌道の“揺れチェンジ”。同様に「28―」では、直球のような軌道から左打者の手元に特殊な回転で切れ込む“揺れカット”。「35―」はブレーキがかかりながら右打者の膝元に沈む“チェシンカー”。「毎年同じでは難しい世界。少しでも変われるように」と捕手のスタッフを驚かせた。

 マーリンズ・イチロー、元中日・山本昌氏らが師と仰ぐ小山代表が、力感のない身体の使い方、球の握りなどを独自に研究し、物理法則の常識を覆す変化球を開発した。現在は40種類ほどあり、1から番号で管理。指のかけ方など詳細は企業秘密だが、山口俊はそこから複数選んで挑戦した。「ここに来て小山先生に直接、見てもらい勉強することが重要なんです」。記録的な大雪で交通機関がまひした鳥取で進化した。

 昨年はリーグトップタイの5完投。だが150球近く要すなど、肩の疲労度が高かった。「球数を減らすためにもストライクゾーンで勝負したい。昨年は直球、カーブ、スライダー、スプリット、フォーク、ツーシーム、(シュートして沈む)ワンシーム。あと3つくらい(魔球を)使えれば。いろいろ試すのが好きなんです」。動く球をさらに駆使してバットの芯を外し、少ない球数で打ち取りたい。指先が器用なだけに、さらに魔球が増える可能性もある。

 昨年終盤の右肩違和感の影響で、キャンプは2軍スタート。80球投じたブルペンの力の入れ具合は「4、5割。不安や怖さを取らないと」と言う。だが、筋肉が緊張する筋トレとは全く別で、神経と筋肉の協調性を高めて身体をしなやかにする初動負荷トレーニングをワールドウィングで行い、患部の状態はV字回復した。

 「思ったより良くなってきた。開幕前に100%にしたい」。魔球習得、肩の回復という2つの収穫を得て、6日間の鳥取合宿を打ち上げた。

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