↑2月、1400キロを走破しキャンプ地の宮崎に到着したジョージマン北(左)を祝福する長野
↑ジャイアンツ球場前の急勾配をランニングするジョージマン北
↑ソフトバンク時代の城島健司さんとジョージマン北(左)
東京から宮崎まで約1400キロ。その道のりを約20日間かけて走破する芸人がいるのをご存知だろうか。元プロ野球ソフトバンク・城島健司さん公認のモノマネで知られる、兵庫県出身のお笑い芸人、ジョージマン北(51)だ。
芸能活動の傍ら、社会人野球チームにも所属し、捕手としてプレーしていたが、左膝の変形性関節症を患いやむなく引退。その後、トレイルランで身体を鍛え上げ、膝痛を克服した努力の人だ。
2年前に85キロあった体重は現在61キロ。食生活を見直し、炭水化物、大好きなお酒も節制する徹底ぶり。
51歳にして腹筋はサッカーレアル・マドリードのC・ロナウドのように割れている。
今年だけで6つのトレイルランの大会に出場、好記録を出した「ふれあいの道(高尾~桧原)トレイル・チャレンジレース」では42.2キロを6時間53分13秒で完走。年代別1位で表彰された。
一昨年の夏。「巨人のキャンプ地の宮崎まで走って行きますわ」と興奮した様子でジョーさんから電話があった。正直、無理だろうと思っていたが、毎日のように更新されるフェイスブック等で、月間400キロを走って準備していることを知った。
練習は昼夜問わず、東京・稲城市にあるジャイアンツ球場の急勾配や、高尾山の険しい山道を走る。時には裸足で走り鍛え抜いた。 甘えは全くなかった。豪雨の日も、炎天下の日も走った。「レースは天候を選べないですからね。だから今日はやめよう、そう思うことはなかったですよ」。練習中の巨人選手からも「またあの芸人さんが、坂を走っているよ」と注目されるようになった。
今年2月。夕暮れの巨人キャンプ地・宮崎県総合運動公園に26日間かけて到着した。交流のある巨人・長野選手は居残り練習中だったにもかかわらずバットを置いて出迎え、「ナイスラン」とがっちり握手。その夜には、秦バッテリーコーチが“完走会”を開いてゴールを祝福した。
約1400キロの道中、見知らぬ人の応援を受け、差し入れもあった。様々な出会いがあり、励まされたという。
「本当にみなさんに感謝しています。ありがとう!!」。大好きなビールで乾杯した。
そんなジョーさんが2年連続で来年もまた走る。
それを聞いた長野は「ジョージマンさん、すごいですね。身体には十分気をつけて頑張って下さい。宮崎で応援しつつ、お待ちしています」とエールを送った。
そもそも1400キロ走る理由は何なのか?「ジャイアンツの応援だよ」と笑いながら話したが、自分自身へのあくなき挑戦でもあるという。10年間続けて、60歳になった時にキャンプで関係者に配られる巨人の帽子を「10個並べて写真を撮るんだ」と話す。「アホやな」と言われても構わない。こんなことができるお笑い芸人は他にはいない。
2回目の挑戦だ。来年1月15日午前9時、友人らに見送られジャイアンツ球場をスタート。昨年とは少し違うルートで、熊本の山中を経由、今年2月11日よりも1週間早い到着を目指す。
1日70キロ走る計算だ。その模様は随時、自身のフェイスブックで実況される。雨にも風にもジョージマン北は負けない。ゴールとなる宮崎県総合運動公園で、温かく迎えたい。(記者コラム・橋口 真)
↑ジャイアンツ球場前の急勾配をランニングするジョージマン北
↑ソフトバンク時代の城島健司さんとジョージマン北(左)
東京から宮崎まで約1400キロ。その道のりを約20日間かけて走破する芸人がいるのをご存知だろうか。元プロ野球ソフトバンク・城島健司さん公認のモノマネで知られる、兵庫県出身のお笑い芸人、ジョージマン北(51)だ。
芸能活動の傍ら、社会人野球チームにも所属し、捕手としてプレーしていたが、左膝の変形性関節症を患いやむなく引退。その後、トレイルランで身体を鍛え上げ、膝痛を克服した努力の人だ。
2年前に85キロあった体重は現在61キロ。食生活を見直し、炭水化物、大好きなお酒も節制する徹底ぶり。
51歳にして腹筋はサッカーレアル・マドリードのC・ロナウドのように割れている。
今年だけで6つのトレイルランの大会に出場、好記録を出した「ふれあいの道(高尾~桧原)トレイル・チャレンジレース」では42.2キロを6時間53分13秒で完走。年代別1位で表彰された。
一昨年の夏。「巨人のキャンプ地の宮崎まで走って行きますわ」と興奮した様子でジョーさんから電話があった。正直、無理だろうと思っていたが、毎日のように更新されるフェイスブック等で、月間400キロを走って準備していることを知った。
練習は昼夜問わず、東京・稲城市にあるジャイアンツ球場の急勾配や、高尾山の険しい山道を走る。時には裸足で走り鍛え抜いた。 甘えは全くなかった。豪雨の日も、炎天下の日も走った。「レースは天候を選べないですからね。だから今日はやめよう、そう思うことはなかったですよ」。練習中の巨人選手からも「またあの芸人さんが、坂を走っているよ」と注目されるようになった。
今年2月。夕暮れの巨人キャンプ地・宮崎県総合運動公園に26日間かけて到着した。交流のある巨人・長野選手は居残り練習中だったにもかかわらずバットを置いて出迎え、「ナイスラン」とがっちり握手。その夜には、秦バッテリーコーチが“完走会”を開いてゴールを祝福した。
約1400キロの道中、見知らぬ人の応援を受け、差し入れもあった。様々な出会いがあり、励まされたという。
「本当にみなさんに感謝しています。ありがとう!!」。大好きなビールで乾杯した。
そんなジョーさんが2年連続で来年もまた走る。
それを聞いた長野は「ジョージマンさん、すごいですね。身体には十分気をつけて頑張って下さい。宮崎で応援しつつ、お待ちしています」とエールを送った。
そもそも1400キロ走る理由は何なのか?「ジャイアンツの応援だよ」と笑いながら話したが、自分自身へのあくなき挑戦でもあるという。10年間続けて、60歳になった時にキャンプで関係者に配られる巨人の帽子を「10個並べて写真を撮るんだ」と話す。「アホやな」と言われても構わない。こんなことができるお笑い芸人は他にはいない。
2回目の挑戦だ。来年1月15日午前9時、友人らに見送られジャイアンツ球場をスタート。昨年とは少し違うルートで、熊本の山中を経由、今年2月11日よりも1週間早い到着を目指す。
1日70キロ走る計算だ。その模様は随時、自身のフェイスブックで実況される。雨にも風にもジョージマン北は負けない。ゴールとなる宮崎県総合運動公園で、温かく迎えたい。(記者コラム・橋口 真)