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【野球記者が見た2016】印象は「侍」武士道も学んだ“重信道”

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↑巨人・重信慎之介

 重信慎之介と雑談をする時間が好きだった。お気に入りの音楽、洋服のブランドへのこだわり、いまの愛読書に関することなど…。愛用の財布を「すごく便利なんです」とうれしそうに紹介してくれたこともあった。

 1年間、取材をしての印象は「侍のような男」。自分なりの哲学を持ち、考え方がブレない。野球はもちろん、それ以外の面でも同じだった。重信なりのこだわりがあるからこそ、ついついワケを聞きたくなってしまったのだと思う。

 初めて取材したのは昨年12月の早大の優勝祝賀会。正直に言えば、その時の印象はあまり残っていない。だが、今年1月の入寮時に多くの選手が単語で誓いの言葉を書く中で、重信だけは「散る桜 残る桜も散る桜」と書き込んだ。江戸時代の曹洞宗の僧侶で歌人、良寛和尚の句で、「どんなに美しく咲いている桜もいつかは散る。今を一生懸命生きていきたい」と話す姿に一気に興味が湧いた。その時から、彼なりの生き方、“重信道”にひかれ始めていたのだろう。

 読書家のイメージも強い。春季キャンプではドイツの哲学者・ニーチェの1冊、シーズン中には新渡戸稲造の「武士道」を読破。11月から1か月参加した台湾ウィンターリーグでは4~500ページの小説3冊をほぼ読み終えたという。「考えの幅が広がる」と旺盛な探求心、好奇心から得た豊富な知識が重信という魅力的な人間を作り上げているのだと感じた。

 研究熱心な性格からか、周囲にも鋭く目を光らせていた。ある時には「少し太ったんじゃないですか?」といきなり声をかけられた。全く自覚がなく「そんなはずは…」と必死に否定したが、自宅で量ると3キロ増。鋭い観察眼に驚かされた。

 今季は1軍25試合で打率1割9分とプロの壁にぶち当たった。今オフは早大の先輩で米大リーグ・アストロズの青木と自主トレを行うが、絶好の機会を逃さずに来季の飛躍につなげてくれるはずだ。記者も重信に負けないように、この1年で蓄えまくった脂肪を落とすためにダイエット本を熟読します。(巨人担当・小島 和之)

 重信慎之介外野手が見た小島記者             

 気を抜くと、とにかくすぐ太る。久しぶりに会った時にはもう誰かわからないレベルまで増量してしまうので、来季は僕がパーソナルトレーナーとして小島さんを管理します。みなさん、シェイプアップしたNEW小島に乞うご期待!

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