中日のコーチに就任した元オリックス監督の森脇浩司氏（５６）が１日、秋季キャンプに合流し、ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場で会見を行った。背番号や肩書は後日発表される。
内野守備走塁と作戦面を担当予定で「貴重なご縁をいただいた。全身全霊をかけて力になれるよう最善を尽くしたい」と決意表明した。ソフトバンクのコーチやオリックス監督として中日を見た印象は「非常に不気味。試合巧者。ソフトバンクのベースコーチャーとして大島、平田の守備力を警戒していた」と明かした。
北中米を視察中の森繁和監督（６１）には「野手を何とかしてくれ。試合ではそばにいてくれ」と、落合監督時代に参謀を務めた新指揮官の“新参謀”としての役割を頼まれたという。西山和夫球団代表（６７）も「“森”の“脇”にいてもらうことになる」とヘッド格としての役割に期待した。森脇コーチは、落合博満ＧＭ（６２）と就任決定後に対面を果たせていないといい「お会いしてお話をいろいろ聞いてみたい。キャンプ中にお会いできれば」と希望を口にした。
早速、初日から若手選手に走塁や守備の指導を行った新コーチ。「才能豊かな選手たちがいる。たくさんのことを気づかされた。その何倍もの気づきを、僕が与えられたら」と、１９年ぶり最下位に沈んだチームの底上げを誓っていた。